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Rocketeer


こんにちは。ピコです。
ここではINI(アイエヌアイ)の楽曲について記事にしていきます。


Rocketeer

グローバルボーイズグループINI(アイエヌアイ)のデビューシングルで活動曲です。
2021年11月3日発売、デビューシングル”A”に収録。2022年12月14日発売の1stアルバム”Awakeninng”にも収録されてます。

INIについての詳細は、公式サイトへどうぞ。

MVはこちら

今、説明丸投げしたなって思ったでしょ?
正解です。笑
noteでは楽曲のことだけ書きたいので、割愛しますね。


弾いてみて初めて気づく、楽曲のかっこよさとパフォーマンスの難しさ

早速本題へ移りましょう。
ここからは弾いてみて気づいたことをメインに、「ここスゲー!」みたいな感想を書いてます。
楽譜の貼付けはできないので、替わりにMVのクリップ機能を使ってます。
楽曲のかっこよさを伝えられるといいな。
長くなりますが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

使用した楽譜は、アットエリーゼさん。

全体の印象はグルーブ感とエネルギー。構成はAメロBメロサビと一般的。16分音符の細かいリズムが多い&低音が効いてるのでバランスが難しい。


イントロ

冒頭の喋り声のようなシュワシュワした音があるのですが「ヒロトスキダカラにしか聞こえない」というMINIちゃんのつぶやきを見て、私にもそうとしか聞こえなくなりました。
最初のヒロトスキダカラの部分は音も下がっていってるのがポイント。
音数は少ないけど、ヘイ!でエンジン点火した感じが楽しい。
ロケットってとてつもなく大きなものを空に打ち上げるので、助走が長いんですよね。その辺もうまく表現されてるなぁ。

ピアノでこれを表現するのがすごく難しくて…特にヒップホップのグルーブ感の上にこの滑らかに踊ったりするのは難しそう。
Aメロに向けて盛り上げたくなるけど、それをやるとその後のパートが息切れしちゃうので要注意。

Aメロ

ブーンっていう低音の上に細かいリズムのラップが乗るんですよね。しかも音程の上げ下げもあって盛り上げたいけれど、それをするとやりすぎになっちゃう。
細かい歌割りになっているけど、伴奏の音楽は変化が少ないので、声色で変化をつけれるのがINIの強み。
言葉のアクセント強めにこの部分を歌うと、サビがイマイチ盛り上がらなくて詰みます。イントロから続く微妙な匙加減。
全体を通してこのバランス感覚が物凄く上手いです。
ピアノだと一つの音色なので、ちょっとうるさく感じたり退屈に感じたりするところ。

Bメロ

爆発させすぎず単調になりすないAメロの後に、やっとメロディーが来ます。
このBメロはサビの力強さのコントラストをつける抜きの部分。
歌のフレーズとダンスのフレーズの抑揚が少しずらしてあるんだけど、踊りながら歌えるのほんと凄いな。
「進め恐れては先はない」「目指せ無限に広がる世界」は同じメロディーなのに、コードが違うのもポイント。

AメロもサビもE♭mっていう暗めの響きに対して、このBメロだけE♭って明るくなります。短調から長調(同主調ですね)

Aメロはラップラインがメインで、Bメロからは対照的なボーカルラインのリレーが来るので色合いが変わるのがまたすごく良いですよね。


サビ

もうタイトル通りの勢いとパワーですよ。 そのためにもBメロとサビの間に1小節空いてるんですよね。
この4カウントあることで、サビの疾走感が増します。

サビといえば熱唱したいところだけど、この曲の場合グルーブ感がとても重たいので、気持ちよく歌うとちょっと浮いてしまうんですよね。
浮遊間っていう意味ではアリだけど。 このサビの歌い方がパフォーマンスを重ねるにつれて一番変化した気がしててます。

こちらはCDTVさんに出演させて頂いた時のビハインドです。
メンバーで歌を合わしている場面、ただ声を揃えて重たくしただけだとのっぺりしちゃうので、リズムの取り方を前のめりにしてるのが凄いなと。
4分音符で大きくカウントを取るのではなくて、細かいリズムで揃えてるので重たさと疾走感の両方が成立するんですよね。
あと柾哉くんが2.4拍の手拍子してますが、これグルーブ感の練習で必ずするリズムの取り方です。何気ないけどめっちゃ大事。

サビにコーラスが入って音の厚みが増すのも良いですよね。
ピアノで弾くと、原曲より音の幅を広くとっているのでAメロと変化がつきやすくなってます。
左手のグルーブ感が命なので、両手を嵌めることよりも曲の持つグルーブ感にのって乗り切る方が楽しいです。音外しても気にせずに一緒に踊ってるつもりで♪

1サビから2Aへ

音数も減るし次に向けて下げないといけないんだけど、やりすぎると不安定になるし、でも疾走感はそのまま要るっていう…
サビよりも歌いやすいからこそ抑えないといけないんですよね。落とし所が難しい!!!
ここもE♭mじゃなくてE♭なので明るめ

2番Aメロ

1番とは同じことをしないっていうのが定番になってる気がします。いつのまにか2番が始まってるっていう感じ。
Aメロの音程の使い方が1番は山形「燃↑え↓る」だったのに対して、2番は谷型「リ↓ン↑グ」と対照的になってるのもポイント。

2サビ終わり

原曲はダンスブレイクになりますが、ピアノでは省略されてりすぐにCメロへ
ダンスブレイクは音にできないのでカットになりますよね(それはそう)
カットされた分体力的にも少し弾きやすくなってると思うのですが、Cメロに辿り着くまで弾いててバテました…ここまでずっと踊りっぱなしって、INIちゃんどうなってるの??本当凄すぎるよ??

ラスサビからのコーダ

まさにラストスパート!!

ここへのエネルギーを貯めておける体力が凄いわ。
ピアノで弾くと、体力足りなくてうっかり気を抜きそうになります…特に低音も音数も増えるので大変。重さと疾走感。
ロケットのようにまっすぐなんだけど、勝手にまっすぐ飛んでいくわけではないので細やかなコントロールが必要ですよね。
1曲のなかでコントロールできるの凄すぎる…


あとがき

とっても力強いパフォーマンスなんだけれども、それを生み出すグルーブ感とエネルギー。そこに絶妙なバランス感が品の良さを生み出してるのかなと思いました。
ダンスの難易度も難しいんだろうけど、楽曲としてもほんと難しいわーって感想です。難しいからこそ、かっこいいんだよね。
この難しい曲をデビュー曲として用意した制作陣に、INIへの期待と信頼を感じることができるのが嬉しいですね。
5年10年と年を重ねていく「Rocketeer」を見れたらいいな。

デビュー曲がゴリゴリのラップ曲だったのでピアノで弾くのは諦めていましたが、大事なデビュー曲をこうして演奏することができてとっても嬉しいです。
ちなみに私の中でのベストパフォーマンスは、レコード大賞の新人賞の時のバチバチに気合の入ったものです。お見せできなくて残念。
Rocketeerの動画はMV以外にもたくさんあるので、ぜひ見比べてみてくださいね!

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

Rocketeer動画まとめ


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