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俺はアイドルマスターになれなかった

 アイドルマスター引退お気持ち長文を期待して寄り付いてきた根性の曲がったオタクには申し訳ないが、タイトルの意味するところはmobage版アイドルマスターシンデレラガールズにおける称号「アイドルマスター」を取れないままサービスが終わってしまうねってだけなんだ。

 という訳でこれはサービス終了するアイドルマスターシンデレラガールズとの思い出を振り返る記事なんだ。極めて個人的な思い出の備忘録なので読まなくてイイよ。

 でもモバゲー版のことは知らないデレステのプレイヤーや、他ブランドのプロデューサーさんも『この人達は11年もののガラケーポチポチゲームを何故令和になってもプレイし続けたんだ?』という興味があれば読んで見たらイイよ。あと結局怨嗟の声も大きいので根性曲がりのオタクくんもやっぱり悦んで読んでいってくれ。

2022年12/17時点でのファン数。10,000,000人でアイドルマスターになる。間に合わない。


出会い

 アイドルマスターシリーズ自体は、中学に入学したら同級生が「アイドルマスターってのは初めアーケードで~」とか熱弁してきて薄っすら引いたのをキッカケに認識し、その後ネットにどっぷりと浸る間に、というかニコニコ動画を見ている間に認知を深めていった。個別のアイドルについては全然知らなかったが、ネットの先輩がミリオンライブの永吉昴Pだったので永吉昴って娘だけ知ってたぐらい。

 ところがシンデレラガールズのアニメが放送される高2のころ、件の友達がまたも「今度のプロデューサー役の声優、俺たちと同い年なんだよ!!」と熱弁してきた。これには少し興味を惹かれてアイカツとかプリティーリズムを見るノリで妹と見ていたが、1期は途中で見るのを辞めていた(妹は見てた)。

 ひとつ目の転機はこのデレアニの2期だ。niconico動画で一週間無料で見れるのでスマホで何となく視聴を再開した僕の心を震わせる回があった。

 第16話、ウサミンがメインの回で、凸凹の個性を綺麗に上塗りして整えられることを否定するロックな回だ。この前後の話は基本的に1話完結なので是非見てみて欲しい。そしてこの回で俺のバイブスはぶち上がる。続く24話でS(mile)ING!を聞いて号泣した俺の中には、もうアイドルマスターシンデレラガールズという名前が深く刻まれていた。

 それでもソシャゲには手を出さなかった。元々ガチャとか馬鹿にしてたし何が楽しいのか分からなかったしスマホのスペックが足りなかったから。

 しかし大学浪人をして、余りの暇さに耐えられず俺はサービス開始1年前後のデレステをインストールしてしまう。「みりあ可愛いな……」とか「佐々木千枝と橘ありす?同じ属性にJSが2人……俺はどちらを選べば……?」などと言っているうちに俺はSSR浜口あやめを引いたりSR矢口美羽を引いたり「Rの佐久間まゆがいつもこっちを見ている気がする……むげに出来ないな……編成に入れとくか……」など妄言を吐いたりして、アイドルマスターのアニメを見た人からアイドルのプロデューサーに成ったのだった。

何回か手を出してアンインストールしていたが10月くらいに再始動して爆速でハマっていく



モバゲーを始める

 そんな中。浜口あやめや佐久間まゆより早く、俺は関裕美というアイドルに興味を惹かれていたらしい。しかしせっかくのイベント(2016年7月10日15:00〜17日20:59)で配布されたSRも参加していなかったため持っていない……当時この娘には声が付いておらず再登場は遥かな未来に思えた。この可愛い関裕美のSRを一枚も持たず生きていく、そんなこと許されるのだろうか……


許されない。

twitterをやっておくと歴史が振り返り易い。消えて欲しいログもまた俺の否定できない過去なのだ

 浪人生だった俺はセンター試験1か月前にモバマスを始めた。9割は余裕で取れるセンター試験に対してモバマスは難しかった。何が何やら分からない。フリートレードで浜口あやめや矢口美羽、そして念願のパエリアを食わせてくる関裕美を手に入れてモバマスは一度放置することになる。

スパニッシュダンサー関裕美。凄い量のパエリアを食わせてくるしお残しを許さないことで有名。


イベント、戦いの始まり

開催期間:2017-01-10(火) 15:00~2017-01-16(月) 23:00

 右側のアイドルは原田美世さんである。今なら顔立ちで1発で分かる。しかし当時の僕はこう思った。

「矢口美羽のイベントが来た……?センター試験数日前に……?」

 結果としては人違いだったため走ることは無かったのだが「イベントって初心者が参加するものじゃないだろ?」と思っていた僕にとっていつ担当のイベントが襲い来るのか分からないという事実の発見は衝撃だった。イベントの参加の仕方を知っておかねばならない、こうしてこのイベントでモバマスのイベントに初参加することになる、センター試験直前に。しかし振り返ればソシャゲなるものはとりあえずイベントに参加して適度に報酬を貰わないと続けていけないものなのだ、早めに気付けてよかった。


そして続くイベントが告知される……


オギャーーーーーーーーーーー!?!?!?!?

開催期間:2017-01-17(火) 15:00~2017-01-25(水) 23:00


[月影の刺客]浜口あやめ。初のカッコイイ系衣装。

 
 ニンジャ!?ニンジャナンデ!?

 本当に担当アイドルが来てしまった。裏で妹の中学受験が成功してたことより嬉しかった(関西は1月受験)。しかしこの時点の戦力ではイベント上位報酬がとれるほど走れるはずがない。イベント自体はチラ見して終わった。今思えばせっかくの担当主役のアイチャレ、イベントを走って報酬を手に入れるとかは目標にせず、コミュを読みながら歩いておけば良かったのに……勿体ない……どうせ勉強しないのに。


さらに!!

開催期間:2017-02-08(水) 15:00~2017-02-16(木) 23:00

 わぁユッキのイベントだ!俺ユッキー好き!かわい……



関ちゃん可愛い

カワイイ!?関裕美が出ている!?!?!?

 という訳で京大の2次試験直前だったけど問答無用で少し歩いて秋月涼のSRなどを手にした覚えがある。あるのだが……

非公式ボーダー観測アプリ「デレマスボーダーbot」Webポータルから引用

 なんか知らんけど走ってないことになっている、なんでや。


 当時の記憶は曖昧なので参加していたか否かはもう分からないが、記録を見ると色々と思い返せる。ここに映ってるイベントについては市原仁奈の上位報酬も無理で諦めていたので特筆することはない。きらめきサーカスに出てくる和久井留美の衣装がダサいとか、そのイベント報酬のスマイリーテイマー岡崎泰葉が未だにフリートレード規制かかっていて手に入れられていないのが辛いとか。この時点では無言OKの初心者用のプロダクションに加入していたなぁとか。代表が多分クラリスPさんだったのでサーカスイベントのクラリスをリーダーアイドルにしていた記憶がある。

ユニクロ和久井留美、ダサい

 DS組出演のLIVEツアーカーニバルも思い出深い。珍しく他のプロデューサーとおしゃべりして、報酬の[夜桜奇譚]水谷絵理が強いね、という話をした覚えがある。特技もコストも今調べたら全然強くなかったが……あれそのタイミングではもうその後長年お世話になる佐久間まゆの嫁プロに移籍していたぞ?直ぐ辞めてしまってたんだなぁ。プロメンの上条春菜Pが嫁プロに移籍したタイミングで、ついでに俺も抜けたのだった。

 この辺りは私生活では大学に合格して1年ぶりに京都に通う生活になり「サークル見学とか行くと家に着く時間が遅くなり過ぎるしやってられないぜ……」と非常に疲れていた時期だが、モバマスは1年で最大の盛り上がり第6回シンデレラガール総選挙(2017年4月10日 15:00 - 2017年5月9日 18:59)が開催されていてウキウキモバマスをプレイしていた。

 投票券は全回収していたので報酬のメダルSR(強い)を特訓して戦力にし、ゲームセンターで花札のこいこいをやりまくりメダルを稼いで報酬のゲームセンターSRを手に入れた。そしてフリートレードで安く買える強いSRなども買い漁り、ドンドンフロントが強くなっていった。これがゲームの楽しさがあった唯一の時期かもしれない。

安いのに何かつよすぎる2人。

 以後例年シンデレラガール総選挙は投票券を全て回収して佐久間まゆに投票することになるが、この第6回総選挙はその佐久間まゆが大幅に順位を上げて前述の関裕美が上位を獲得した思い出深い総選挙だった。総選挙の結果発表を1回生のクラスの顔合わせ晩飯会の最中、一人でスマホを開いて見ていた楽しい思い出がある。

 この年、佐久間まゆは有力なプロデューサーさん(さっきお喋りをした人です)を中心にすごいムーブメントを作っていて、関裕美のプロデューサーも何人ものプロデューサーがTwitterに常駐していてtwitterで「関裕美」とひとこと呟けば直ぐに何人もの関裕美Pが押し寄せてきてRTといいねが付くといった状況だった。そんな中、佐久間まゆや関裕美に惹かれてモバマスを始めた僕はまぁまんまとPチャンたちが作ったムーブメントに呑まれてたんだなぁ。

 こう振り返れば俺がアイドルマスターシンデレラガールズに身を投じたのはniconicoでBEMYBABY浅利七海合作が投稿されたり、アニメからの展開が落ち着いてスターライトステージがリリースされたり、草の根のPチャンムーブメントが強まってた時期だった。基本的にファンのDIYが好きな僕には、皆で何かを作っていく、そして行動が総選挙などで結果に反映される、マジのアイドルプロデュースの楽しさがあったことがプロデューサーという生き方に引き摺り込む最大の要因だったのかもしれない。

 何かキリが良いので振り返り第一弾はこの辺りで!なんとこの日記、次回に続く!!

 (つづく)



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