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東京女的生活 #013

[座談会 #05] 池田 美樹弓月 ひろみ東 智美(ぴちきょ)

ぴち:この前ゆづちゃんが質問してきた「初対面で世界が違うと感じたことはないか」という「初対面の違和感」についてお話ししたく!!わたくし、これには一家言あるのでございます。

弓月:はい。住む世界というか、オーラというか、「合わないな」という違和感ですね。

ぴち:そう、たまにね、いい人そうに見えるのに、正体不明の「禍々しさ」を感じることがあって、その違和感を無視してつきあった時に、良い結果を生んだことがないんだよね。

弓月:私は「毒気」と呼んでます。何か腹の中にあるような、奥に潜んでいるような…。

美樹:そういうのって、理屈じゃなくって感覚だよね。でも「よくわからないから説明して」っていわれそうなことでもある。

ぴち:説明するの難しくない?「なんか違うから違う」としか言いようがないというか、「なんかマイナスのエネルギーをもらいそう」というか。これって女性ならではの感覚だと思んだけれど。でも当たらない?

弓月:理論をつけて「こうだから良い人に違いない」と自分を納得させても、結局「あ、やっぱりアカン人だった…」ってなりますね。私は後悔すること多いです。反省…。

ぴち:一見いい人そうだったりするのよ。だから、違和感を無視して頭で考えて、「○○だからこの人はいい人に違いない」って自分の直感をだまそうとするんだよね。

美樹:違和感を感じた時点で、もうイエローシグナルなんだよね。

弓月:自分にメリットがある場合は、より自分に言い訳がましくなる。(笑)そして失敗をですね…

ぴち:それそれ! メリットに目がくらむ(笑)何年か前に、その不毛感にフっと気がついて、損得より自分の直感を大事にするように切り替えてからの方が、仕事がうまく転がるようになった。

美樹:でも、それってとても勇気が必要なことじゃない?

ぴち:うん、目先の利益捨てないといけないから、勇気がいった。でも私は、思考を深めるのが苦手だし、感覚で選択してきたことの方がうまくいったことが多いから、自分の直感をもっと評価しようと思って。

美樹:男社会では、それを絶対に言語化しろっていわれるんだよねえ。「これやめといた方がいいと思います」って言っても、「なんで?」と。

ぴち:で、説明できないから、「何か言ってる」で片付けられて、後から「あーだから言ってたのに…」みたいなことはけっこうあるよね。

弓月:”炭坑のカナリア”を大切にしないと。

ぴち:女はみんな心にカナリアを飼っている!

美樹:それに多くの男性が気がつかないのはなぜだろう。

ぴち:男性は「自分に説明がつく」とか「自分が納得する」ことのほうが重要だからかなぁ。

弓月:ビジネスにおいては「エビデンス」を求められるじゃないですか。それを「直感」では片付けてもらえないんですよね。刑事ドラマみたい…(笑)

ぴち:男は心に”刑事”を住まわせている!

美樹:後で「あなたの言うとおりだったね」といわれたことあるよね。

ぴち:でも、その場では、「なんか寝言言ってる」で片付けられることも多いよね。

弓月:説明できなくて流されるんですけどね…。

美樹:聞かない男性、もったいないよね。

ぴち:寝言に聞こえても、そこを無視せずに拾うと、間違った方向に行かなくてすむ局面ってけっこうあると思うのよ。女の人の「なんとなく…」は当たることが多い。

弓月:女性の方がパッと見で受け取る情報が多いのかも。突き詰めれば結論に至る”過程”はある。ただ、数式のように論理的に説明するのが苦手な人が多いと。

美樹:女性のほうが脳幹が太いからね。

ぴち:天才プログラマが一気に答えに行き着くように、膨大な細かい情報量から無意識に答えを導きだすんだよね。ただ、それを論理立てて説明する能力がないことが多い。だから根拠が伝わらない。

弓月:じゃあ女性は「根拠が伝わる話し方」を強化し、男性は「直感を受け入れようとする姿勢をもつ」ことを強化すれば、お互い問題解決がスムーズになるかも。

ぴち:まさに。女性も論理的に伝える努力が必要。ただし、決定権を持っているのが、仕事の分野では男性の方がまだ圧倒的に多いので、男性が「女性の直感」を上手くすくい上げて活かすことができれば、成功への近道になると思う。

美樹:ま、つまり「男は女の言うことをちゃんと耳を傾けて聞いとくといいよ、きっといいことあるよ」ということだよね。早く気がついた人勝ちかも(笑)

Photograph:池田 美樹

[編集後記]
・急に「熱海合宿をしよう!」とほとんど徹夜状態でカンファレンス出席、インタビュー、原稿書きをこなしてきた私を拉致し、温泉に入った後仮眠していたらたたき起こして無理矢理原稿を書かせたたのはぴちきょです。今回は負けました(涙)(美樹)
・私が珍しくやる気に溢れて、徹夜明けの美樹さんを叩き起こして書かせました(笑)だって前から話したかったテーマだから!(ぴち)
・海を眺めながら、温泉あがりに執筆活動〜♪ 都心から1時間、熱海最高ですなぁ♡(弓月)

[使用ツール] 
・iPhone5s 
・NEX-7(池田美樹の愛機) 
・MacBook Air / Pro

[使用アプリケーション]
・Note
・Googleドキュメント

[Special Thanx]
湯宿 みかんの木

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