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港区おじさんはマイフェアレディをつくれるか。

東京カレンダーのバブルリバイバル小説が好きです。

港区女子の次に東カレが定義したのが「港区おじさん」。
港区女子の財源です。

港区おじさん|東京カレンダー
https://tokyo-calendar.jp/story/5339

連載を追っていると、どうも港区おじさんは、地下アイドル応援システムに似ているようで、これぞという原石に金品と経験をつぎ込んで最後リリースする、というローテーションを2年タームで繰り返しているそうです。

平均寿命は2年!港区おじさんが語る、“ヘビーローテーション”されぬ港区女子事情|東京カレンダー

https://tokyo-calendar.jp/article/8813

ゴールのない、マイフェアレディ、プリティウーマン、古くは光源氏の紫の上ごっこ、でしょうか。

ただ、私には素敵な港区おじさんの友人もいますが、彼らからこんな生産性のない話を聞いたことがないので、東カレの「港区おじさん」ペルソナって、青春時代にモテなかった成金おじさんが、港区女子と対になるマインドで港区に進出してきて、過去の自分に代理敵討ちをしている姿、ではないかと思っています。

港区おじさんと、港区女子の関係って、共依存の上に成り立つエコ(エコノミー&エコロジー)システムではないでしょうか。

六本木で豪遊〜! 歌舞伎町でも豪遊〜! みたいな方々はカラッと明るい散財のイメージですが、「港区」というキーワードに過剰にこだわる人々には、男女問わずなにかこう、出自におけるコンプレックスや業を感じます。
ただ、お金があればなんとかなる、という手の届きやすい程度のよさが、独特の物語を生み出すんでしょうね。

うら若き女性を知性と教養あふれる淑女に仕立て上げるヒギンズ教授のような港区おじさんがいるとしたら、それはもはや「港区おじさん」ではないのかもしれません。

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