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 共通テスト「情報」最適化の原則 Vol.4 2024年度共通テスト「情報関係基礎」のプログラミング問題を見てみる(後編)  

『共通テスト「情報」最適化の原則』という名称(略称ピクト)で連載し始めてしまいましたが,ニーズがあれば連載いきたいと思います.なぜ略称がピクトかと言いますと,英語表記がPICTO :Principles of Informatics of the Common Test Optimization)だからなのと,私が開発・運営しているピクトグラミングに語呂をかけています.

第4回目となる今回は第2回目から引き続き,2024年度共通テスト「情報関係基礎」のプログラミング問題を題材に,PICTOでプログラム問題を見てみたいと思います.共通テスト「情報」で採用されるのは「共通テスト用プログラム表記」で,「情報関係基礎」で使用されているDNCLは異なるものであることは留意ください.

2024年度共通テスト「情報関係基礎」のプログラミング問題をPICTOで解いてみる.

早速,問題を見ていきましょう.
第3問(問題冊子38ページから43ページ)がプログラミング,アルゴリズムの問題です.この問題を実際に解いてみたいと思います.

第4回目となる今回は,2024年度共通テスト「情報関係基礎」のプログラミング問題を題材に,PICTO式でプログラム問題を見てみたいと思います.

問3(続き)

まずいきなりですが,図8から見てみましょう.え!いきなりプログラムと解答群から見るんですか?と驚かれるかもしれませんが,とりあえず見てみましょう.

 図8のプログラムをPICTOで実行する場合は,こちらをクリックしてください.

まず[セ]です.Mahou[ , ]が参照される場所は,考えられるのはこの部分だけです.もしここでMahou[,]を参照しなかったら,数の重複があることを調べることすらできません.よってMahouを含むはずです.あとは,retu, gyouの繰り返しの中の処理なのでretu, gyouはともに1回は参照されるはずです.参照されなければ,もっと自然な別の書き方があるはずです.よって (4) Mahou[retu, gyou]が正解です.

[タ]は解答群がありませんので,一桁の数字を選びます.(02)行でbatuに0が代入されていて,(11)行でbatuが1か判定しています.9行めしかbatuの値が変更しないので,1が正答とわかります.
さて最後に[ソ]です.結局Kakunin[i]には魔方陣全体でiの値が現れる回数が格納されていることがわかります.1以上N^2の全てのiに対して,Kakunin[i]=1 なので,(3)が正解とわかります.


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