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悲しむ資格 - 【観る絵本】『Hello,Mister』第三話

こんにちは!

僕は自主制作で動画で観る絵本を作っています。

今日は「Hello, Mister 第三話 約束」

今回はこれについての記事を書かせていただこうと思います。
また、この記事がはじめましての方は、こちらの記事が本作品「Hello,Mister」に関する最初の記事ですので、併せてご覧いただけると嬉しいです。

前提

前提
①本編を見ていただいている前提でお話をさせていただくので、まだの方はぜひこちらの第三話を御覧いただけると嬉しいです!

長いです!
本作品は脚本、イラスト、アニメーション、音楽など、この作品に関してのほぼ全てを自分で作ったので気にしたポイントや試行錯誤してみた部分がたくさんあるんです。
その手法については誰かに習ったわけではなく、独学というか見様見真似なところが多いので、その専門家の方々からすると狙いに対して見当違いのアクションをしているかもしれません。
そこは随時ご指摘いただけると学びになります!よろしくおねがいします!

観ていただいた方々へ

果たしてこの第三話までお付き合いいただいている方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、今回も見ていただいて本当にありがとうございました。

第一話から累計するとすでに40分もの時間を頂いていることとなります。
一話を最後まで見ていただけるだけでも嬉しいですが、第三話まで見ていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

数人に第三話のリドのシーンの絵をちゃんと見たいとリクエストしてもらったので、貼らせてください。

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第三話のテーマについて

さて、第三話のテーマは「惜別」です。

惜別というと悲しいイメージですが、具体的には第三話最後のフィズの言葉にすべて集約されています。

「愛」というものを感じる時、自分が笑顔とは限らない
傷ついて涙を流しているかもしれない
会えなくて悲しい 一緒にいれなくて寂しい
それも「愛してる」ということだ
「悲しい」と感じれることを、誇りに思いなさい
                         -フィズ・バートン

僕はこのおはなしを書くときに「紳士が猫に愛を説く話にしよう」と考えました。

そんな事を言っても普段「愛とは」なんてことはあまり考えたことはありませんでしたから、それはまあ色々と考えました。

その中でも最も感じた部分は「愛」というものは決してぼくらを幸せにするものだとは限らないということです。

いろんなラブストーリーやいろんなラブソングを見るとこの世は「愛の悲しみ」を訴えるものの割合が多くを占めます。僕調べですが。

そう見ていくうちにふと「その悲しみはなかったほうが幸せだったのか」と考えました。

生きていれば悲しいと感じることは幾度となく訪れます。もし僕がフィズだったら、愛を教える上でその事実を伝えることは避けては通れないだろうと思い、第三話でこのテーマを扱うことにしました。

紳士フィズの過去

今回のお話でフィズの過去が語られます。

昔、家族と幸せな日々を過ごしていたフィズでしたが、ある悲惨な事故によって妻と息子を失います。

勘の言い方は気づいたかもしれませんが、アダムスベーカリーの窓に「since1911」という文字があることからこのお話の時代背景は1900年初頭ということがわかります。

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その頃起きた豪華客船の事故。つまりタイタニック号沈没事故によってフィズとリドは家族を失ってしまったわけです。

このお話は直接說明はしていませんが、タイタニック号沈没事故によって大切な人を失った人々のお話です。

フィズは愛する人をなくした悲しみを、愛を伝えることで乗り越えようとしているわけです。

次回予告

今回は最初の2話に比べてかなり悲しいお話でした。しかしその分、伝えたいことが盛り込めた1話になったと思っています。

さて、次でついに最終話となります。

フィズは3話に渡って「愛とはなにか」を説いてきました。
最終話である第4話は猫を通じて町の人々と向き合ってきた彼が夢を託すお話です。

ここまでお付き合いいただいた方々本当にありがとうございます。
これから観るよという方も楽しんでいただけたら嬉しいです。

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