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最もリアルなフィジカルアート

2019年9月7日。大田区民ホールで開催されていた、全国彫紙アート展というイベントに行ってきました。彫紙アートとは、重ねた紙を掘って描く絵画的表現技法であり、世界でも類を見ない日本初のアート。

全国彫紙アート展は年に1度、東京と大阪で交互に開催されており(各作者の個展などは随時開催されている)、今回は東京の蒲田駅からすぐ、大田区民ホールでの開催。そこには何十もの表現作品が並んでおり、表現対象も動物や植物、人物像、情景、日常風景、空想、幾何学的表現など、作者によって様々。常に目を奪われる時間が続きました。

彫紙アートは紙の重なりで全て表現する。そのため、いわゆる色塗りは色の違う紙の重なりで表現され、遠近などの立体感は紙の重なる枚数で表現される。色同士が混じり合うことがないデジタル表現にも関わらず、実際のフィジカルな紙で奥行きを表現するので、イラストよりも本物のような立体感があると感じました。紙というフィジカルでの表現が集結したアートであるが故に、最もリアルを感じさせるアートだ。

立体感の強調や色味の使い方など、作者によって表現様々。かつ、作者が作品に込めたエモーショナルなストーリーが表現に出ているような気がして、良い意味で考えさせられるような作品が多く、1点1点に時間をかけて見入っている自分がいました。

正直、写真では彫紙アートの魅力を伝えるのは難しいです。実際に足を運んで見てみてほしい。彫紙アートは、下絵となるイラストを書き、色を決めてから、重ねた紙の何枚目で各部位を表現するか設計し、1つ1つを掘り進めていきます。そのため、1つの作品にかける手間暇が非常に多く、量産も叶わない。それ故に、現地で見る1枚の彫紙アートには一見では感じ切れない見方や魅力があり、全く飽きが来ない。アートに興味がある人は、ぜひ一度その目で見てみてほしいです。エモかった。

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