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TINY LESSON - かの香織

昔の事なんだけど、ショコラータが好きだった。一時よく聞いていた。でも実はそれより衝撃だったのがカオリーナ・バンビーナの12”シングルだった。とにかくその頃の私にとって強烈だった。カオリーナ・バンビーナの12”シングルなのは確かなのにショコラータのカオリーナ・バンビーナなのかソロとしてのカオリーナ・バンビーナなのかはよく分からない。現時点で色々検索しても持ってるはずのレコードの情報はなく、中古レコード情報すらない。当時も中古レコード屋で買ったっけ。もしかしてサンプル盤かもとか思ってる。中古屋にはそういうレコードも混じってたしね。まあいいや。そしてそれらを聞いていていくらかして、かの香織さんのソロアルバムが出た。その頃はもうCDで、もちろん買いました。それは思ったのとは少し違い、シンプルなポップスでそれでいて彼女のままを表しているような、そんな気がした。単にカオリーナ・バンビーナとは違ってただけで、そのアルバムfineをまた好きになり何度も聞いて今に至るのだけど。

TINY LESSON
そのアルバムの中で一番好きな曲。とてもいい曲、いい歌詞、そこはかとなく切ない歌声。

どんなに好きでも
伝わらないことがある
どんなに好きでも
気が付いたら傷だらけ
どんなに好きでも
悲しさに包まれるだけ
どんなに好きでも
はなればなれの方がいい

やられました。私は完全に打ちのめされました。このフレーズがずっと頭の中をめぐっていて、幸せなのにも関わらずどうしようもない不安な気持ち、幸せなのになぜだか何かが足りないような気持ち。いつも感じている、そんなこと。そのことを知っている自分を納得させるためにリフレインしているような気分になった。そしてそれはまた違う現実になるのだけれどね...

そして、その後気持ちは幻想ゲーム

幻想(ゴースト),幻想(ゴースト)でもいいから
幻想(ゴースト)でもいいから
ひとりにしないで

そうなんだ。その時そうだったんだ。

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