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ありがとう機械

この世の広大な世界の音楽のことなんて少しも追えてない。自分の周辺にある、あった音楽やそれから派生したり先祖返りしたようなものから手探りのような状態で知り始める。そして自分の好きな曲を選曲するというのがいつもの流れ、それが自分という小さいテリトリーの選曲家だ。でもその中でもレコメンド機能というものが世界を広げてくれる。身近な存在であるはずの多分をお勧めしてくれる。ありがとう機械。


Battles
Titanium 2 Step ft. Sal Principato

で、そのレコメンド機能、ある日何のサービスかは記憶にないがBattlesと出会った。有名なバンドなのかもしれないけど自分の世界にはいなかった。でも例えば独特のリズムや変拍子、声や楽器の―――、曲とは一見相容れないような音、そういうものを好んでいたのでレコメンド機能さんに紹介してもらえたのかなとも思う。考えすぎ言いすぎかも知れない。そういう実験的な風情、エクスペリメンタルでロック?、マスロックというのもあるそうだ。オルタナティブでいいような気もするけど。そしてこのTitanium 2 Step ft. Sal Principatoは凄い。カッコよすぎる。ドラムもギターもボーカルも何ともいえない。もう止まらないから。そしてスタジオライブもとてもカッコいいよ!!ぜひ!!
Titanium 2 Step ft. Sal Principato



Parekh & Singh
Ocean

ある日、偶然というのも変だけど高橋幸宏さんのTwitterにて触れられてたグループ、Parekh & Singhとの出会い。大海を題としたこのラブソングはとても気持ちがよくて、海を漂うようなゆらゆらとした美しい光景は海そのものかそれともあなたなのか、なんて気分にさせてくれる。実際に歌詞はそういう事ではないのだろうけど思いを馳せてしまう。Parekh & Singhはインドのポップグループで、まあ世界のどことか関係ないんだけど、この曲はSinghさんの曲。そして下のライブも上記の素晴らしい曲がよりミニマルな感じになっててとても好き。余談でもないけどこの素晴らしいグループに触れる機会をもたらしてくれた幸宏さん、現在闘病中だけど経過はよく退院もされているようで、第一にご自身のより一層いい日々を過ごせますように、そしてまた私たちにより一層いい日々をもたらしてくれるように思っています。

Ocean (Live)



八十八ヶ所巡礼
仏滅トリシュナー

ここに曲を貼るのはYouTubeがほとんどだ。誰でも簡単に見られるしビデオも一つの作品を成すものだしね。そのYouTubeにもリコメンドはある。そこで出会ったのが八十八ヶ所巡礼だった。カッコいい。とても。聞いてもらえれば分かると思うけどそれぞれの個性が際立っていてずっとワクワクしてしまう。マーガレット廣井さんは冷静なベースと歌が際立っている。Katzuya Shimizuさんの緻密で激しい陰陽のギターは素晴らしい。Kenzoooooooさんのドラム、バスドラの連打は外見とは違い巡礼者ならぬ僧が木魚を叩くような悟りを感じる。とかなんとか。そんなことは曲の前では何もない。聞いてほしい。ビデオも素晴らしいと思う。


Candi Staton
I'm Just A Prisoner

つい最近書いたこともあるが、よく海外ドラマを見る。もちろんネットのサブスクリプションでね。アメリカのものが多いが他の国のものも見る。たくさんあるし面白いものも多くどのドラマか憶えていないが、あるドラマの中で掛かっていて気になりすぐに調べた曲、それがCandi StatonさんのI'm Just A Prisoner。オーソドックスなR&Bというかソウルだけど彼女の歌が強烈だ。歌詞の情景を鮮烈に歌にしている。まさにミズ、ソウルとでもいうのか。何度も何度も繰り返し聞いていてるとその強烈な歌がもっと繊細に聞こえてきてのめり込んでしまう。声や歌のテクニックやグルーヴ感ももちろんあるだろう。だが、ここに存在して一番響いてくるのは何故だか心だという思いになってしまう。そういう精神論的なのは好きではないけど、そんな歌なんだ。


ウルフルズ
ロッキン50肩ブギウギックリ腰

ウルフルズ、元々ウルフルは大好きだ。ガッツだぜとかでもないのだけれど一枚目のいい女や、すっとばすからずっと好きだ。でも、YouTubeで発見した今回のこのビデオはもっともっと大好きだ。曲も歌詞も全部。ビデオがまたすごくいい。四人の息もあってるしノリも最高。給油所から飛び出し水辺で労いあうぜ。年齢がどうだとか老いとか共感するわけでもなく、止められるもんなら止めてみいという曲と歌詞が突き抜けいている。歌詞の初期Aメロのちょっと引いた視点での表現から、以降のAメロはずっと体からの状況表現の歌詞になるのでそこはもう少し広い視野の方が好きかなとか思うけど、表現としての盛り上がりを考えると今のままがいいのかなとも思う。いやそんなことはどうでも自分にとってのウルフルズのピラミッドな歌で、素晴らしすぎて他の好きな曲まで霞んでしまうよ。


音楽は幸せだ、昔も今もいろいろな手段から音はやってきて様々なアプローチでアクセスできた。最近はそれに機械が加わってまた違う地平線からのレーザーをバンバン受信しているよ。過去のアクセスも変わり変わらず存在してるしね。レコメンドなんてただのコードとデータの蓄積じゃない、という人もいるかもね。しかしその精度、高くなってるし低くてもサプライズが面白い。だからその恩恵を聞きながら思うのさ、ありがとう機械。


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