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少年ハルメンズ

少年だった頃、いや少年とはもう言えない頃か、脳内がニューウェイブだらけでハルメンズに踊っていた。イメージのパーツが突き破った光の中でゆらゆら漂っていて、それは

頭の中はテレビジョン
モノクロームの風景

だった。体がガタガタ震え出す動き出す。そして止まらない

あいつが踊っている踊っている身のこなし

聞けば聞くほど、刻まれれば刻まれるほど物理的にではない振幅に頭は揺さぶられ、その止まらない世界の中で凍ったように静止しているようだ。そしてそれは

辺緑系はオートリバース
思想機能は開拓終了

と有頂天になる。オレはどこまでも突っ走る存在、ニューロンコネクトで繋がってるマシンはぷるぷるしていて同化したい衝動と共に聞こえる

作られたくせに作られたくせに
作られたこと知らないの

という叫び。視界のマシンはゆらゆら揺れて、ぐらぐらだ。ゆらとぐら。マシンと閉鎖的な空間で過ごす日常が愛しかった。もうそんなものは戻ってこないのに。そして強制的に排除されてしまう。だから

腐った卵の中じゃ生きられねえ
チャンネル操作の有難迷惑

!!、手のひらを返すとはこのこと 。しかし強制的に放り出された世界はとても苦しくとても冷静で、自分自身が伸びてしまうような感覚、引き伸ばされ続けている記憶と触覚だ。そしてその街はとても静かで薄暗い

すれちがった子供は ガラス玉の目の光
ぬり終えた娘が 泳ぎだす

またひたひたと走り出す

迷い込んだやぶの中
ひそみ笑いひやりこぼれる

ここは森ではなく鉄筋コンクリートの群れの中、目が笑ってないその涼しい笑顔は誰だろう。コンクリートのガラス玉、ガラス玉の中のビルビルビル、現在無数に存在する石でできているマイクロチップ、それは何を造っているのか

体が透けて見えそう 都会が透けて見えそう

もうだめだ。ここはコンクリートとガラスの限界地。止めどなく吐き出される感情、跳ね返り心身ともに打撃を受ける、いや違う、しょんぼり波止場は過去のこと

頭の中はなると巻き どうしちゃったか人生は
分からねえまま すっ飛ばす

赤い頭が燃えてるオレは向かったハズがスグ戻る。すべてにおいて満たされ、すべてにおいて順調だ。苦痛も何もかも。でも何かが足りないの

物足りないなんて言っちゃだめ 操られるだけさ
プラスチックのお花畑で 明日は来ないと泣いてた
だけどそれももうおしまいさ 腰を上げる時

そうか、静止したままのオレももう動き始めなければいけない。すべてうまくゆく。何も止めるものはない。天使は舞い降りた。えっと、アイスでも食べてこよう。あーあれね。繰り返すあれ。そうそう。大好きなイルカのあれ、食べたいな

メロウ野郎
メロウ野郎
メロウ野郎
メロウ野郎

はいっ!

ハルメンズが大好きです。サエキ師匠(サエキけんぞうさん)と泉水敏郎さんの歌詞もすべての楽曲も愛しています。少年ホームランズも同じです。それだけではない、時系列は違うけどハルメンズを知って少年ホームランズを知って、ハッカ、そのほか脈々と幸福と刺激などの恩恵を受けた。そう始まりはハルメンズだった。ありがとうございます。


そしてハルメンズ40周年記念ライブ!!POLYSICSのハヤシさんも出るよ!!


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