日記:ドキドキ⭐︎クリームソーダ
カフェで働いているときの出来事。
とある学生が、大事そうなミーティング終わりに自分へのご褒美でクリームソーダを頼んだ。
「誰かのご褒美を作るなんて責任重大だなぁ(嬉)」と思った。
クリームソーダは特に気合が入るメニューなので腕がなった。
私はクリームソーダを作るのがうまい。ご褒美にふさわしい造形のクリームソーダを提供した。
キッチンから、その人がクリームソーダを食べる様子をこっそり見ていた。
アイスクリームが溶けて、澄んだ青と濁った水色のグラデーションができている。細長いスプーンを使って、上に乗ったアイスをゆっくり口に入れていた。
私が作ったものを「口に入れている」事実の衝撃。
キッチンでひとり興奮していた。
その人は帰りに「ごちそうさまです、美味しかったです」と言い食器を片付けて帰っていった。
とっても恥ずかしくて、ドキドキした。
誰かの頑張ったご褒美に携われるなんて素敵すぎる。
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