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【スタッフ募集】子どもを支える社会の土壌をつくる|認定NPO法人PIECES

◯子どもたちが孤立し、社会のことを信頼できなくなる、その前に・・・

PIECESは、児童精神科医として医療現場に携わってきた小澤が中心となり、子どもたちや社会のwell-beingのために立ち上げた団体です。

医療や福祉の現場では、虐待や貧困などの環境の中で、痛みや心の傷を一人で抱え、「孤立」した状態で生きている子どもたちに出会ってきました。そうした出会いのなかで、子どもたちが孤立し、社会のことを信頼できなくなるもっと前に、地域に生きる私たちの想像力から生まれる安全なつながりが子どもたちの周りにあることの必要性を痛感するようになりました。
そこで、医療などの専門機関や行政機関のみで対応するのではなく、地域社会全体で子どもたちを支えていくために、PIECESを立ち上げました。

・子どもの周りにはたくさんの「大人」や「支援者」がいて、「支援の場」もあるはずなのに、多くの子どもたちが孤立感を抱いているのはどうしてだろう。
・孤立を深めてしまう前に、心の傷が深まる前に、どんな環境があればいいのだろうか。
・表面的な問題解決ではなく、本質的な変容をもたらすために今社会に何が必要なのだろうか。

そのような問いに向き合いながら活動しています。


◯ 一人ひとりが、自分の手元から社会を紡ぐための「市民性醸成プログラム」

地域全体、社会全体で子どもたちが孤立しないようにするために、私たちが行き着いた一つの答えが「市民性の醸成」です。そして、そのミッションを追求するための事業活動として、地域で子どもと関わる市民・非専門職向けの学習プログラム「Citizenship for Children」(CforC)や、市民性についての啓発や社会提案を行う「Cultivate Citizenship」を実施しています。

なぜこのような一見遠回りのようなアプローチをしているかというと、私たちは、社会を原因と結果という単純な構造ではなく、複雑に関係しあっているもの、と捉えているからです。壊れた機械の部品を交換するように個別の課題を取り除くのではなく、複雑な社会を1つの生命体として捉えることで、その場その場で一人ひとりが考え、動いていける仕組み・プロセスそのものを作っていくことが大切だと考えています。そのために、子どもたちとともに社会に生きる私たち一人ひとりが「少しずつ、みんなで」「小さく、自分の手元から」市民性を発揮していけるようにするための活動を行っています。

2016年の法人設立からこれまで、「Citizenship for Children」(CforC)を中心に、NPO等の団体や行政、企業向けの研修・ワークショップなどを実施し、延べ3,000名以上の方々と「市民性」を起点に子どもとの関わりについて学びと実践を重ねてきました。。


◯市民性醸成の輪を、より多くの人たちとともに広げていきたい

今年度から、CforCプログラムは、これまでの開発フェーズから普及・発展フェーズへの移行を進めています。約6年に渡る開発期間で、どのような原理で一人ひとりの変容や市民性の醸成がもたらせるかに関する知を蓄積してきました。今後は、それらを一団体の知として留めておくのではなく、各地の団体や機関、自治体等との協力・共創が可能なモデルへと変容させながら、持続可能かつ効果的な取組に進化(深化)させていこうと考えています。今回は、この新たなフェーズで一緒にチャレンジする仲間を募集します。

また、市民性醸成の輪を広げていくためには、事業活動の発展と併せて組織の基盤強化も重要です。これまではどうしても事業活動を充実させることにエネルギーが割かれがちでしたが、関わるメンバーも増えてきた中で、バックオフィスを一層整えていくことにも着手していきたいと考え、今回の採用募集に至りました。

こうした変化の時期を一緒に楽しみながら、意欲的にチャレンジできる新しいメンバーに加わっていただけるととても心強いです。


◯PIECESという一人ひとりの想いの集合体で働く

PIECESという組織は、いわゆるピラミッド型の組織というよりも、フラット型に近い組織形態です。「その場その場で一人ひとりが考え、動いていける仕組み・プロセス」という、目指す社会の姿を、組織づくりにおいても体現していきたいと考えているからです。

PIECESの事業活動に関わるメンバーは、コアになるのは有給スタッフですが、その他にもプロボノやインターン、プログラムの修了生、理事や外部のアドバイザーなど、とても多様です。関わり方は様々でも、想いを共有しているメンバー同士互いを尊重しながら、目指す社会がそうであるように一人ひとりの願いや価値観を大事にする組織であることを目指しています。

仕事に臨むスタンスとして、みんなが心地よく動けること、一人ひとりの強みや想いを尊重することが土台になる一方で、仕事の基準を高く保つこと、プロセスを妥協しないことにはこだわりを持っています。

また、子育て中のメンバーも多く関わっているため、出勤形態や時間など、それぞれの生活や働き方に合わせて柔軟に調整しています。一般的な企業と違う点としては、プロボノメンバーなど、普段会社勤めのメンバーと打ち合わせすることもあるため、その場合は平日の夜や休日に稼働することもあります。まだ小さな組織だからこそ、一緒にPIECESの文化や仕組みを作っていける方とご一緒できると嬉しいです。

✔ 想いに共感するところで働きたい
✔ 自分にとっても、他者にとっても、社会にとっても良いと思えるものをつくりたい
✔ 自分や仲間を尊重しながら働ける環境で働きたい
✔ 新しい挑戦を自分で学びながら実行していくことが好き

こんな方はぜひ、一緒に働きませんか??


◯募集職種について

今回、募集する職種は、以下の2つです。

(1)CforCのプログラム運営を担うファシリテーター/プログラムデザイナー
今回の募集ポジションでは、市民性の醸成を通じて地域で子どもの孤立を防ぐためのオンライン学習プログラム「Citizenship for Children」における研修、ワークショップの企画運営及び実施に取り組んでいただきます。 約5年間に渡って開発してきたプログラムを、参加者に合わせてその場で対応しながら進めていくファシリテーターの役割や、オンラインでのコミュニティ運営を担っていただきます。
また、今後は本プログラムを全国各地の団体や機関、自治体と協働して実施していきます。協働先の実情に合わせながらプログラムを編集・アップデートしていくためのプログラムデザイン(ワークショップデザイン)を担っていただける方も併せて募集します。

<対象人物像>
・PIECESの掲げる理念や世界観に共感し、その実現のために持続的にコミットしていきたいと思える方
・新しい挑戦や分からないことに対して、学習意欲をもって自分で学びながら実行していくことが好きな方
・経済合理性や生産効率などの“分かりやすさ”に囚われることなく、対話や創造のプロセスを仲間とともに歩むことができる方
・仕事の基準を高く保ち、細部にこだわることができる方
・子どもへの直接的な関わりだけでなく、その環境づくりを通じて子どもの孤立予防やウェルビーイングの実現に寄与していきたいと思える方
・対話と内省好きな方

(2)組織全般の管理運営を担う事務局スタッフ
PIECESの活動は、組織内外の多様な関係者との関わりで成り立っています。コアに関わるスタッフに加え、ボードメンバーやプロボノ・インターンメンバー、寄付者の方々、事業パートナーの方々など、多岐に渡ります。それらの方々と気持ちの良い関係性を築き、活動をスムーズに展開していくために、組織を支える事務局の役割は要となっていきます。
今回募集する方には、主に経理や労務、総務などバックオフィス部門の業務を担っていただきます。事業が普及・発展フェーズに移行するに伴い、組織基盤を強化していく取組を通して、事業と組織の成長を縁の下で支える役割を担っていただけることを期待しています。

<対象人物像>
・PIECESの掲げる理念や世界観に共感し、その実現のために持続的にコミットしていきたいと思える方
・新しい挑戦や分からないことに対して、学習意欲をもって自分で学びながら実行していくことが好きな方
・経済合理性や生産効率などの“分かりやすさ”に囚われることなく、対話や創造のプロセスを仲間とともに歩むことができる方
・仕事の基準を高く保ち、細部にこだわることができる方
・多様な関係者との調整業務や地道なコミュニケーションを厭わずにとれる方
・他のメンバーが心地よく働ける環境をつくることにやりがいを感じることができる方
・未整備な事柄を1つ1つ整えていくのが好きな方
・誰かがやらなければ行けない仕事に対して率先して汗をかくことができる方


わたしたちPIECESは、組織を大きくすることを目指しているわけではないので、スタッフの募集は不定期で、次の計画なども未定です。
もし少しでも関心のある方は、この機会にぜひ応募を検討してみてください。

募集内容などの詳細は、こちらのページを御覧ください。

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