カレー 〖curry〗
①淡黄色粉末の、非常に辛みのある香辛料。クミン・カルダモン・シナモン・生姜しようが・コエンドロ・黒胡椒・唐辛子・フェヌグリーク・ターメリックなど30～40種の香辛料を配合して作る。インドが主産地で、熱帯諸国で盛んに用いる。カレー粉。
②①を用いて作った料理。特に、カレー-ライスのソース。
③カレー-ライスの略。
スーパー大辞林3.0より

最近では、「ぴえ〜〜〜るです」と言うと、
『瀧？』と返されるので、「捕まってない方です」と応えるのだか、

かつて、『カレーの人ですか？』と返されて、
「ですですっ！」って応えていた時代が、僕にはある。

はっきり言うが、僕はカレーが好きなわけではない。

もちろん、嫌いなわけではないが、
色んなカレーを食べ歩くこともない。

僕が自分でお金を出して最も多く食べているのは、
ホーチャンのカレーセットのミニカレーだろう。

話は10年前に遡る。

某"〇〇ちゃん"さんが、
当時、高架下の再開発もあり、川沿いの地下に一時移転していた鳥小屋で婚約発表を行った時だったんじゃなかろうか。

バツイチになり、家も無かった僕は、
"〇〇荘に住まないか？"と問われたように記憶している。

"〇〇荘"とは、友人数名がシェアしていた物件だ。

そこは、古びた一軒家の二階部分なのだが、
キッチンが非常に充実した物件だった。

「ここに住むなら、料理しないと勿体ないよ」
という、近所の友人Eの言葉を真に受けて、
引越しパーティを手料理でもてなすことになった。

引越しパーティの数日前に、
友人3人と新年会を主催したのも相まって、
お声がけした友人知人が100名を超えた。

70平米、3LDKの家とはいえ、
さすがに1nightでの開催を諦め、
2daysにしたところ、お世話になっていたお姉様方のスケジュールが合わず、
まさかの金曜の夜〜日曜の夜という引越しパーティになった。

とは言え、料理なんて当時は出来なかった。

ので、初心者ならカレーだろ！ってことで、
計7食、種類の違うカレーを作ることを決意。

まぁ、途中、料理のできる若手に丸投げするなどの暴挙もありつつ、
それでも、知らない人も来てくれて、良いパーティだった。

二度とやりたくないけど。

そう、二度とやりたくなかった。

けれど、とある美女にTwitterで、
「また、ぴえーるカレーが食べたい。毎月でも食べたい。」
的なことを言われ、2010/04/22から、一時期、毎月22日に開催していた。

当時のTwitterは、まだ平和な村だったし、
30歳前後の友人知人は集まる場所を求めていた。

そんなこんなで、素人のカレーが何故か人気を博し、
多くの方に食してもらえた。

デカい鍋もなかったので、仲良くしてもらってたイタリアンのお店から寸胴を借りて、
それを抱えて目銀を歩く姿を激写されたりもした。

寸胴の中に着替えをぶち込んで、大阪までカレー作りにも行ったし、
代官山のデカ箱のカフェで出張カレパもした。

長くなった。

そんなこんなで、カレーの人として認知された時期があり、
今でもたまに、初めましてだと思ったら、「カレパ行ったことあります！」と言われ、
覚えてないことを申し訳なく思ったりもする。

現在、数多いるセミプロカレー職人みたいなところに、何故、僕が入れなかったのか？

という話を、旧い友人と先日したが、

僕はカレーが好きなんじゃなくて、
友人知人、さらには知らない人が同じもの食べながら緩やかに繋がっていく様が好きだったのだから、仕方がない。

カレーパーティの正式名称は、
Curry bring U 2 pieeeerre.
カレーが僕に貴方を会わせてくれる。という意味。

同じ釜の飯を食べて、それがどんどん繋がれば、世界平和に近づくとさえ思ってる。

もう年１くらいしか、出来てないけど、
10周年だし、うだうだ続けていきたい。

良かったら、来てね。