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自分と、そして子供達に贈りたい言葉 ~植松努さんの本を読んで~

素晴らしい本に出会ってしまった。

「NASAより宇宙に近い町工場 僕らのロケットが飛んだ」植松努

余りにも暇だったし、スマホの容量は節約したいし、 と先週から病院内を散歩している私ですが、無料図書コーナーを発見して早速色々と借りました。

6冊目で出会ったこちらの本。
パラパラと捲って、読みやすそうなフォントだったし、ロケットの写真が付いてたりするし、(「宇宙兄弟」の漫画が好きなので)ロケットの話なら飽きずに読めるかな~なんて軽い気持ちで借りてみました。

因みに5冊目に借りた
「きみは赤ちゃん」川上未映子
も、妊娠中の今読むには面白かった。
若干フェミニストらしい、性別うんぬんが感じられる文章だったのは個人的に好きではないけれど、早く家族に会いたいな、お腹の赤ちゃんに会いたいな、という前向きな気持ちになれました。


さてこの「NASAより~」の本を読み始めてすぐの感想はこんな感じ。

あれ?下町ロケット的な話じゃないぞ?
植松さんの人生の物語じゃないんか〜い

まぁ私下町ロケット見てないんですけども、
とりあえず思っていた内容とは違かった。

最初の1,2ページは確かに工場のある場所や紹介。でも3ページ目から、もうこの本で言いたい事が書いてあります。
「どうせ無理」という言葉をなくす。


この言葉は何度も何度も文中に出てきますが、
その度に自分を振り返って「あ〜 あの時の自分も...」なんて思い返す。

と、同時に、娘たちにはそう思って欲しくないと感じるから、やっぱり「どうせ無理」と諦めたり楽したりした過去は良い過去では無いということ。

今朝から読み始めて、途中NSTしたりシャワー浴びたりと入院中のいつもの作業はやりつつも、読み終わって時間を見たらそろそろ晩御飯!って言うくらいに時間を忘れて一気に読んでしまいました。

このnoteには感想文を載せようと思った訳ではなく、文中で「娘たちにこうしてあげたい」「自分のためにこうしたい」と思ったポイントが沢山あったのを忘れない為に、自分の為にまとめようと思ったからです。

これを読んだ誰かにも何か響いたら幸いです。

やった事の無いこと=イタズラ を理由なく止めない

幼児というものはやったことの無いことをやりたがります。そして、あきらめません。工夫もします。でも親からは「イタズラをするな」と言われてしまいます。
生まれた時から諦め方を知ってる人間はこの世に1人もいません。誰かが諦め方を教えている。大人にとって都合のいい人をつくっているんです。

子供のイタズラといえば「紙をビリビリに破いて撒き散らす」とか「引き出しから物を出しまくる」とか「落書きする」とかそんな事じゃないかな。

危険が伴うイタズラは止めなければいけないけれど、大概は「片付けが大変」とか「もったいない」とかそういう程度の、親の都合によるものな気がします。

そういうイタズラを子供がした時、なるべく好きな様にさせてあげたくなりました。
危険が伴うイタズラの時は、「どうしてダメなのか」を伝えると共に、「じゃあどうしたら危険じゃなくなるか?」を考え、工夫する事が必要だ。

今現実にあるものは、あなたでもつくれる、なれる

卒業文集に書いた夢に「自分のつくった潜水艦で世界の海を旅したい」と書いて、先生にこんなできもしない夢を書いていいのかと呼び出しを食らいました。

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最初の自動車も飛行機も手づくり。
色々なものの歴史の最初を知ると、なんでも出来そうな気がします。
21世紀こども百科 もののはじまり館
という図鑑が面白いです。
中学の進路指導で「ロケットの仕事がしたい」と答えたら「東大に入らないと無理」「お前の頭では無理」と言われました。

植松さんはものづくりと言う分野の夢でしたが、それが例えばスポーツ選手でも、お医者様でも、能力や成績が決めるものでもないかもしれない。(一概には言えないけど)学歴も関係ない。

現に、植松さんは高校まで成績悪くても、大学で自分の得意分野を選んだ事で将来を繋げている。

私はどうだったかというと、せっかく高いお金を出してもらって、良い(と言うかまぁ普通の?)大学に入ったけれど、学問という部分では全く身についていない。

今でも凄く仲のいい友人が出来て、お酒の飲み方を覚えて、海外旅行とかサークルを楽しんで、そこそこの学歴で内定が貰えて...
そんなよくある普通の大学生。
これが普通である事が普通ではないのだけど。

出来ることなら、娘たちには大学(専門でも良い)に入れて好きな事をさせてあげたい。
その好きな事はもちろん旅行でもサークルでも良いけど、それにプラスして自分の好きな事を勉強する場として活用して欲しい。
小さい頃に出来た夢や、「やりたい」と思った事を、どんな理由でも親が潰さない様に、背中を押してあげる!


お金よりも知恵と経験

お金は一晩で価値が変わる。
お金があったら本を買いなさい、頭に入れてしまえば誰にも取られないし、その知識が必ず新しいことを生みだす と祖母が教えてくれたんです。

子供達の将来のために、お金のこと凄く考えます。でも、その未来のために今せっせと働いて子供との時間をなくして...みたいなのは本末転倒。

どちらも大切な事だけど、何が起こるか分からない未来だけじゃなく、今に重点を置こう。
そして沢山本を読んであげよう。

知らなかったら調べ、間違えたらやり直せばいい

無理だと憶測の評論をする人は、「知らない事が恥ずかしいと思っている人」と「間違えることが恥ずかしいと思っている人」。
けれども、誰だって自分が経験した事しか知らないんです。間違える事は誰にでもあります。

知らない事や間違えた事があった時、私には誤魔化してしまえないかと考えてしまうところがある。自覚してる、自分の嫌いな面。

素直に謝る、知らないと言う、間違えたと言う、そして調べる ということを当たり前に出来る様に、子供達にはなって欲しい。
私も、これからそうなりたい。


楽をしないで楽しめば自信に繋がる

「どうせ無理 」は楽をするための魔法の言葉です。楽をすると無能にしかなれません。なぜなら楽をする事は経験を避けて通るということだからです。能力は経験から身につきます。能力がない状態を無能と言います。
無能になると自信が持てなくなります。なぜなら自信は、人から必要とされたり頼られたりすることによって生まれるからです。

私は全ての楽が 悪 とは思いません。
楽する事で別のもっと重要な事が出来るから。

理由もなくサボったりする為に楽をするのが良くないし、私もこれまでの人生で普通にやってきてしまっていたから、改めたい。

一生懸命で正当化しない

仕事を一生懸命やってるから家庭のことはわからない、という人がいます。意外と暇がある癖に、一生懸命という言葉がそれを正当化してしまっているんです。

一という数字が入っているから、一個しかやっちゃいけない、一個やってれば十分だろうと思い込む人達がいます。

確かに、同時に何個一生懸命やったって良いんだわ。例えば未完成の絵が2つあって、1つを完璧にさせるまでもう1つの絵に手をつけちゃいけないなんてそんな事はないよね。

一生懸命は英語でいうならDo your best.
全力を尽くせです。

むむむ。深い。


人の可能性を潰してはいけない

全ての人は世界を変える可能性があるんです。
人の役に立つ可能性があるんです。だから人を殺してはいけないんです。殺人が罪になるのは、人類にとって大切な1人の人間の可能性を奪うから。可能性を奪うことが罪なんですよ。

子供のやりたい事=可能性を潰してはいけない という単純な意識の再確認。

まとめ : どうやったら出来るかを考える

この本のまとめになりますが、「どうせ無理」だと思った時には、じゃあどうやったら出来るか?を考える事が大切だと何度も書かれています。

すぐに答えが出なくても、考える事が大切。
子供達にも、考える時間をたくさん与えたいし、自分もたくさん考えたいと思います。


と、ここまで、〜したい とか ~と思った とかほんと抽象的でこれから実践する事しか書いていないわけだけど😂

どんな育児本よりも響いたし、自分が出来ていない事に沢山気付かされました。
私もまだまだ30年ほどしか生きてない訳で、きっとまだ倍以上の人生がある。(そう思うとまだ若いな...)

出来ていないなら、出来るようにすればいい。
まだまだ勉強と経験!

忘れないように、定期的にnoteを見返して今の気持ちを思い出せたら。

では。

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