炎の蜃気楼 昭和編 散華行ブルース

最後のミラステが公演中です。

昭和編が舞台化したらしいよって話を聞いて、ミラージュを好きだった友人と軽い気持ちで見たいね!とチケットを取りサンモールに行ったあの時の衝撃を今でも忘れない。

「あれは、なに?」
「え?やばかった」
「景虎様、いた」

まともに人の言葉を話せなかった私達は混乱と興奮をしながらまた翌日も劇場に行き「やばい」物を目の当たりにした。

ミラステは原作がありそれを舞台化する2.5次元舞台と言われるジャンルのひとつです。
原作と同じ結末があり、そこから逸脱する事はない。つまり知っている話です。
けれどミラステを観ていると「知らなかった」事に沢山出会う。
そんな風に、そんな声で、そんな表情で。
生きていたの。

搾り出された叫びにも近い熱量に鉛の弾をずっと受け止めているようになる。
生きた人間が演じる事の強さが際立つ舞台だと思う。

もう残りは3公演、今日と明日だけです。
平成最後の夏の終わりに、平成へと繋がる昭和の話が終わります。
どうか最後まで無事に皆さんが走りきれますように。

そして私は生きて帰れますように。

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