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Alien Mind Cafe#9

およそ1年以上が経過していた
2023年、この国ではコロナ終焉もはっきりとした明言もされず
少しずつコロナ前の生活に戻って行った
海外からの渡航者も緩和され、大阪はコロナ前と同じようにインバウンドが戻ってきていた
新世界はまた内需の国内旅行者と、海外からの旅行者で活気が戻ってきていた
わたしはと言うと1年以上かけて徐々にやってきた、新世界市場屋台プロジェクトの方に力を注いでいた。
素晴らしいプロジェクトだと思うのだが、やはり全ての人達にとってWin-Winになれるようなものは中々難しいと感じている
それでも11年前にこの新世界市場に出会って、最初から出来ていたイメージを具現化出来ている事に喜びを感じる。
時の流れと少しの寂しさと、このプロジェクトがわたしにとって新世界市場での「禊」であると確信しているので、このプロジェクトがどう転ぼうともこれ以上の事を出来ないであろうと思う
今はこの道中を存分に楽しみたい
中の人達も自分の感覚を緩和して、色々な人達を入れている
これがどういう新陳代謝になるのか楽しみである
「はるきくーん 豆腐の燻製アップデートしたから食べて、感想聞かせて」
はんが来た
はんは出世していた
新世界市場北側にある一等地のお肉屋さんでフルタイムで働いていた
Woltの配達の片手間に、肉屋で1時間だけの皿洗い時給950円をやり続けていた
そこの番頭さんが定年退職されて、はんに白羽の矢がたった
はんはそこで週6で働き出した
なんの因果であろうか
肉屋の店内には、デカい燻製器が鎮座していた
はんは小声で「天上天下唯我独尊」と言うと
何度目かの燻製の世界に没頭していった
「カルマだ」
わたしはそう呟いた

続く

※はんは札幌時代にララバイスモークと言う燻製屋を営業していた
ピカスペースの屋根裏でも燻製屋を営業していた

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