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【あと480日】東京都港区に開園するプリスクールがオランダのイエナプランから学ぶ異年齢交流のたいせつさ。

こんにちは!2025年春、東京都港区に『こども、親、教職員の三方よし』をコンセプトに掲げるピッカス インターナショナルプリスクール(認可外保育施設)を開園するナカガワです。
最近とってもハッピーになることがありまして。

\ピッカスのティザーサイトが公開されました!/
更に大きく一歩前に進んだような気持ちでとても嬉しいです。

ピッカスロゴのどんぐりに詰まった七つのモチーフが飛んだり跳ねたり。投げて遊ぶこともできます。とても可愛くて楽しいサイトなのでぜひ訪れてあなたのオリジナルな遊びかたを見つけてみてくださいね。


ピッカスこだわりの縦割り保育とは?

縦割り保育とは異年齢保育とも呼ばれていて、0歳児クラス、1歳児クラス、、と年齢ごとにクラス分けをする一般的な方法ではなく異なる年齢の子どもたちでクラスを作って保育をおこなうことを指します。

当園では2歳から5歳までの4学年の子ども達へ保育を提供していきますが、クラスは
『2歳から3歳』
『4歳から5歳』
の2つの学年に分けて縦割り保育を実施することにしました。これは子どもが他の人との関わりのなかで多くのことを学べるようにする働きかけとしてとても大きな意味を持っているのですが、オランダのイエナプラン教育を勉強してみて、さらに異年齢グループの重要性を確信するようになりました。

オランダのイエナプランとは?

聞き慣れないかもしれませんが、イエナプランというのはモンテッソーリやシュタイナー教育などのような教育哲学のひとつで、1884年にドイツで生まれたペーターセンという創始者から今に引き継がれ、近年オランダで発達してきた新しい教育コンセプトです。

イエナプランでは誰もがかけがえのない価値を持っていて自分らしく成長する権利があることを原則としています。

”個々に適応した学びの土台として学校こそ共に生きることを学び練習する場所である”というコンセプトのもと、社会に出たときに必要となる共に学ぶちからや、協働すること、そして他の人からのリフレクションを得ることなどの観点をとても大切にしています。

初めてイエナプランの考え方に出会ったときは子ども中心に考えられた内容がピッカスの考え方にとても近くて嬉しくなり、うんうんとうなずきながら一気に教本を読み終えました。(それでオランダまで学校を視察するために行ったんですけどまさかの現地で感染症に罹患しひとつも見学できずに帰国した話はまた別の機会に!)

私は昨年、ほんの木さんが定期的に開催されているイエナプランの『基礎編』講座を受講しとても勉強になったので、来年は『応用編』にもチャレンジをする予定です。おススメですよ!

イエナプランの【異年齢グループ】とは。

そんなイエナプランを取り入れたピッカスの取り組みのひとつが上で述べた『縦割り保育』です。

イエナプランでは、異年齢グループと表現されていて、3つの学年をひとつのクラスにした【ファミリー・グループ】を構成することを提唱しています。そうすることで、子ども達はグループのなかの年少者を経験するところから始まり、ひとつずつ学年が上がるたびに年中者、年長者と異なる役割を経験することができて、様々な観点から物事を見られるようになると説いています。

異年齢でグループを構成することで『いちばん頭が良い子』や『いちばんのろまな子』がいなくなります。小さな世界のなかだけでのレッテルを貼られることが減り、弱い立場も、強い立場も経験する機会が増えます。お互いの立場を理解して助け合う経験は社会に出たときにとても役に立ちますし、みんながお互いの立場を考えることのできる世界って、きっととてもやさしい世界。

異年齢グループの効果

私には2月生まれで少し発達がゆっくりな甥っ子がいます。大きな目がキラキラしていてとても愛らしい子ですが、小学校にあがってからはいつも『できない、できない』と比べられているのでしょうか、数カ月ぶりに会うたびにどんどん自信を失って小さくちぢこまってしまっているのを感じます。一方で彼には小さな子どものお世話をするのが大好きな一面もあり、保育園ではよく年少クラスに遊びに行っては叱られていたという話も聞きました。

社会に出たときに同学年だけのコミュニティーで過ごすことなんてほとんどないのですから、個人的には社会に出るまでいつも同学年のグループに属し続けるのがそれほど重要だとは思いません。様々な立場を経験させること、社会に出たときに相手の立場を理解して行動するための準備をさせることが将来的に大きな意味を持つようになるとピッカスでも考えています。

縦割り保育を実践するために

とは言え一斉保育を実施している場合、異年齢のグループだと保育内容を決めるのが難しそう・・、と思う保育関係の方もいらっしゃるかもしれません。

保育内容が、ある子どもにとっては簡単すぎたりある子どもにとっては難しすぎるアクティビティをどう導入してよいのか悩んでいるという相談を受けたことがあります。

ひとつの解決方法として、ピッカスでは基本的に一斉保育は実施しません。一人一人が自分で遊びを選びとる選択保育のアプローチを取るので、年少者向けのアクティビティや年長者向けのアクティビティを交互に取り入れることで実現できると考えています。これはやったことがあるからパスしておこう、ちょっと難しいことに挑戦してみたいからやってみよう、というような具合です。

ただ、保育者は異年齢に向けたアクティビティを考えたり幅広い発達段階を念頭に置いて子どもたちと関わる必要が出てくるため、より高度な保育力が求められるという点がチャレンジになります。園としても配置基準を検討するなどの丁寧な理解やサポートが必要な取り組みになると思います。

<選択保育についてまとめた記事はこちら↓↓↓>

ピッカスでは4学年を受け入れるなかで3学年のグループをつくるのはどうしても難しいので、まずは2学年ずつのグループから始め、様子を見ながら少しずつアップデートしていけたらいいのかな、という風に今は考えています。

最後までお読み頂き有難うございました!
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ナカガワ

マイクロソフト採用人事を経て8月に退職。2025年春、子どもたち自身だけでなく、家族、教職員がともに『心地よく』過ごし『学び』続ける英語環境のインターナショナルプリスクールを東京都港区に開園準備中。

人事業務で感じたこれからの人材育成や、多様な一人ひとりの個性を大切にした選択肢としての幼児教育環境づくりに貢献していきたいと考えている。

園に関するお問い合わせはこちらからお気軽にお待ちしています!
info@pikkasinternational.com


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