葉坂 多壱貴 | Bodyworker, Pilates Teacher

心身の健康を害したことをきっかけにピラティス、ボディワークの世界へ。心理的な問題と身体…

葉坂 多壱貴 | Bodyworker, Pilates Teacher

心身の健康を害したことをきっかけにピラティス、ボディワークの世界へ。心理的な問題と身体的な問題を区別せず、身体や動きを通して解決するセッションやレッスンを提供しています。瞑想的身体運動研究所 代表 https://hasakataiki.com/

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【2024年】Expansional Pilatesインストラクター養成コースのご案内

2019年に休止させたエクスパンショナルピラティス養成コースを再開させます。コースへの想いや、他のピラティス資格団体とはどう違うのか等は、Instagramに綴り続けたつもりです。 エクスパンショナルピラティスを学びたい、葉坂から学びたいという方にご参加頂ければと思います。唯一無二のものを提供しているという自負がありますし、私や私のピラティスに興味を持っているという方のみ、下記、読み進めてください。 まず先に、申込者への特典をご紹介します。今後、再度告知する際に、Expa

    • 試しグセ

      親子関係において「この日は大切なお客様と打ち合わせがあるから、学校が終わったら家に帰って、お母さんご飯を作っているから食べておいてね」 お母さんがこんなことを子供に伝えた日に限って、子供は熱を出したり、学校で問題を起こしたり、お母さんを困らせる何かが起こります。 これは、意識的であれ、無意識的であれ、親の愛を試す行為です。「お母さんは、わたしよりお仕事が大切なの?どっちが大切?」と、子供は親に確認をしているのです。 「困った子供だ」と思うかもしれません。でも、子供にとっ

      • 裏切られたあと

        地球の裏側の震災でたくさんの人が亡くなる悲劇よりも、近しい距離にいる人が病気になることの方が動揺するのが、自然な私たちのこころというものです。 他人の出来事に傷つく僕たちとは言え、まったく面識のない、縁もゆかりもない芸能人や著名人の悲劇に動揺することがあります。例えば、ドラゴンボールの作者である鳥山明が亡くなって、ショックを受けた人は少なくなかったはずです。これは幼かった頃の思い出と紐づいていることから、過去の想い出、青春のような淡い何かが喪失したような、痛みがそこに生まれ

        • Expansional Pilatesについて

          はじめにExpansional Pilatesの誕生の経緯は、私自身が生み出したものでありながら、なかなかユニークです。 私がどう生きてきたか。その人生の一部をお伝えすることで、他のピラティスとどう違うのかが、文化哲学的な意味においても、その効果効能やメソッドとしての違いにおいても、理解していただけると思います。 変わりたかった私の人生そもそも、私自身がこころと身体の健康を大きく損なったこと。 それがExpansional Pilatesのそもそもの誕生の根っこに存在しま

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        【2024年】Expansional Pilatesインストラクター養成コースのご案内

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        • ピラティスを生活の中でおこなっている人たちへ
          113本
        • ヨガやピラティスの先生になる人たちへ
          118本
        • ふと思ったこと
          40本
        • Cinematic Pilatesの裏側
          2本
        • PilatesJourney 6month Program
          3本

        記事

          ふと思ったこと

          白湯通勤途中にパチンコ屋の前を通った。 「体に優しい”白湯”の提供をはじめます」と立て看板。白湯を生活に取り入れられる感性、白湯と清涼飲料水の身体への違いを感じられる繊細さがあるなら、そもそもパチンコ屋に行かんやろ。などと、思いつつ歩いた。 とは言え、僕も含めてそういう矛盾を抱えて、人は生きている。側(はた)から見れば滑稽だが、当人はわからない。誰かから見たら、僕をまた滑稽な存在なのだろう。 準備インドに行ってしまったヨガの先生が京都にお住まいだった頃、午後からのレッス

          再起動

          コロナの前年に人生における大きな挫折があり、それから立ち直ろうと試行錯誤している中でコロナ禍がはじまり、数年中断していたピラティスの資格コースを今年から再開します。 再開前と再開後の大きな変化は、ヴィパッサナー瞑想や集中内観に取り組みんだこと。そして、アライメントヨガの世界に足を踏み入れたこと。他にも色々とありそうだけれど、僕自身が教育者としてまた再び、既存のピラティスとは違う文脈のピラティス、セラピーとしてのピラティス。ボディワークとしてのピラティスを世の中に広めていきた

          セラピストの条件

          例えば、「政治家を名乗るなら、国民(県民、市民、町民)のことを第一に考える人であって欲しい」といった希望のようなものが、ヨガにおいても、ピラティスにおいても、セラピーの分野においても、私にはあります。 ○○と名乗るならヨーギ、ヨーギニ(ヨギーニ)と名乗るなら、アーサナヨガに取り組む時も、そうでない時もその文化体系に基づいた在り方をして欲しいと思います。お酒を呑んでは泣き叫んで周りの人を困らせたり、後輩に意地悪をしたり、嘘・大げさ・紛らわしい言動をして、周囲に悪影響を与えてい

          【ぎっくり腰】ボディワーカーのお薦めする直後にとるべき姿勢4選

          はじめに(ぎっくり腰にならない為に)ピラティスは、しなやかな背骨をつくる為にとても効果的なボディワークです。ヨガの場合、身体の硬い人ははじめるのに億劫になるでしょうし、その効果を享受するまでにやや時間がかかります。ピラティスはリハビリから派生したボディワークですので、よりすぐに効果を感じ取ることができます。 大前提として、ぎっくり腰にならない身体を手に入れる為に、最短距離の方法の1つがピラティスです。特に、西海岸スタイルの身体に優しいピラティスで、治療的な知見のあるインスト

          【ぎっくり腰】ボディワーカーのお薦めする直後にとるべき姿勢4選

          面白いYoutube

          テレビを観る習慣がないので、暇なときにはYoutubeを観ることがあります。 面白い番組を見つけました。 生活を交換するなら太っている人と、痩せている人が食事を交換するとどうなるか。面白くて、類似した企画の動画をいくつか観てしまいました。わたしは、「禅僧と生活そのものを一定期間、交換してみたい」と個人的には思いました。想像するだけで、得るものがある気づきが得られるような、良い思考遊戯(考える遊び)ではないでしょうか。 セルフコントロール彼と母親は、彼の死のリスクを知識と

          「やってはいけない」ストレッチはあるのか?

          はじめに先に答えを書くと、あります。 ヨガやバレエのスタジオ、フィットネスクラブに行くたびに、「そのストレッチ、しない方がいいのに」と、レッスン前の生徒(会員)さんを見て思うことがあります。 ストレッチは安全性が高いもの、という印象があるかもしれません。それでも、3つの観点から「やってはいけない」ストレッチは存在しています。 詳しく、説明していきましょう。 ①リスクの高いストレッチまず、背骨(体幹)を大きく反らせる動き、首に対しての強いストレッチはリスクの高いストレッ

          「やってはいけない」ストレッチはあるのか?

          我、未だ、T-REXスタイル

          先週末、東京への出張を兼ねて、アイアンガーヨガの先生のレッスンを受けに吉祥寺への行ってきました。 先生が白人ということもあって、年齢の想像がつかないですが、ベテランの先生です。長い生徒さんは15年、彼女から学んでいるそうです。 私が、子供に見えるような空間。レッスン前の会話などは、シニアヨガと呼べなくもないものの、レッスンが始まれば、皆さん綺麗に座って、美しくパタンジャリのマントラを唄われます。 最近、とあるミスをして私は肩を痛めていました。改善には向かっているものの、

          身体に対しての丁寧な観察

          太っている人であっても、平均的な人であっても、太っている人は太っている状態を維持し続けていますし、平均的な中肉中背の人もその状態を維持し続けています。 基本的には。 お菓子を食べる機会が増えたり、食べる量が増えたり、その維持が崩れて、太っている人がさらに太ったり、平均的だった人も少し太ったりと、その均衡、維持が崩れることが生きている中で起きることがあります。 自分が普段の自分ではなく、いつもよりも太った状態になったとき、私たちは自分自身の生活を顧みます。 食べる量が増

          残念な人

          所属している会で、夜と霧で有名なヴィクトール・フランクルの本を、先生とともに読み進めていくことに数ヶ月前からなりました。 読んでいる本は、意味による癒し。 フランクルは、虚しさ(実存的空虚)の原因、特に近年においては、「人間の行動を支えてきた"伝統"が今や急速に衰えつつあるから」と断じています。 「君たちのような浅はかな読み方では、読み飛ばしてしまうんだろうけれど…」と何度も言わながら、どうにか食らいつく、厳しくも楽しい、充実した時間です。前後を先生の深い知見と洞察から

          週末の越境

          週末、自分には必要に感じていない分野のワークショップに行ってきました。 必要に感じていないと言っても、その分野の頂きに立っているという意味ではありません。それほど、私は傲慢でもありません。ただ、その分野において既に学ぶ対象があり、課題も明確で、特に混乱をしているわけでもないし、道に迷っているわけでもない。だから、友人がその先生やその教えを絶賛していても、わたしにはわたしの道があるので、「ああ、そう」といった感じでした。 いえ、もっと正直に言えば、友人たちがたいしたものでも

          ピラティスやヨガをする目的

          察知する動物たち地震が来る前日だったり、数時間前。 鳥だったり、動物たちがその予兆を察知して、普段にない動きをする映像を観たことがあります。 僕たちは鈍感だからか、それに気づくことができません。 鈍感な夫ある日、夫は妻から離婚を切り出される。 「子育てもひと段落ついたので、もうあなたとは…」 定年退職後の、仕事に生きた夫の悲劇。 そんな定番の安っぽいドラマにも、耐え続けた妻の存在があって、妻はきっと何度もシグナルを送っていたはずなのです。 夫は鈍感だから、妻のサインに

          ピラティスやヨガをする目的

          コンビニ店員のリストカット痕

          梅田にある、わたしのスタジオ(Pilates Studio DAGOBAH)の近くには、コンビニエンスストアがあります。その近くのコンビニには、オープンした日から勤めている女性がいます。 彼女のことを最初に覚えたのは、そのコンビニがオープンして最初の夏のことでした。彼女の腕にある、たくさんの躊躇い傷(リストカット痕)が眼に留まったのです。 薄っすらとではなく、かなりハッキリとした痕でした。過去、一時的なものではなく、長い期間、彼女はリストカットを続けていたはずです。 レ

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