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ピラティスで注目する動きの質について(無料記事)

ピラティスは、動きの質と技術に目を向けることにある特徴のボディワークです。今回は動きの質について、今回は取りあげていきます。

この写真から躍動感や美しさ、強さを感じる人は多いと思います。なぜ、そう感じるのでしょうか。

まずこのダンサーの動きの質として着目すべきところは、青い矢印で示した軸足(支持脚)になります。ボールを床に落とすと、床からボールは跳ね返ってきます。この跳ね返る力を床反力と言います。このダンサーは床に質高く、フォースを落としています(=床を蹴る、踏む)。

ジェスチャーレッグ(写真でいうと右上、左足)のダイナミックさに目がいきがちだと思いますが、支持足(右足)がこの質で使いこなせないと、この大きさは表現できません。親指の付け根、母指球から力強く床を蹴っていることが拡大するとわかります。

次にジェスチャーレッグ、左足に目を向けてみます。注目すべきところは、末端です。私がピラティスのエクササイズなどをチェックするときも、必ず四肢の末端(手先、足先)に目を向けます。ダイナミックな動きをしようとすると、多くの人はどうしても末端を固めてしまいます。

このダンサーは、間違いなく足指の関節まで意識を向けて日々の鍛錬をしています。指先をぐっと握りこんでしまうことなく、末端まで伸びやかさがあります。このダイナミックさ、美しさが生み出される背景には、身体の細部にいたるまで、身体の使い方に大きな違いがあるのです。

この記事を読んでくださっている方の多くは、ダンサーではないと思います。ですが、都市生活者である私達が日々を快適に過ごすために、一流のダンサーがおこなっている動きの質を習得していくことはとても重要です。腰痛だったり、日常の中での痛みや不具合から解放されるために、あるいは見た目をより良くするために、ピラティスは安全にこの動きの質を身につけていくことができます。足について関心を持っている方は、以前に書いたこの記事(足について)も参考にしてみてください。

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