万年筆からゲルインクボールペンへ

学生時代、ノートは鉛筆で取っていましたか?

私の答えはいいえ。中学までは鉛筆だったけれど、高校に入ってからは万年筆を使い始めた。理由は3つある。

1つめは、ある勉強法の本を読んだから。タイトルは忘れてしまったけれど、それには「高校に入ったらノートは万年筆で取ろう。間違えても消せないので慎重に書くようになる」というようなことが書いてあった。

私は地域一番の進学校に入ったため、宿題が多くて、どうしたら効率的に勉強できるだろうかと、高1の1学期に勉強法の本を本屋さんで探して、読んだのだ。今はいろんな種類の勉強法の本が出ているけれど、当時、私の行った本屋さんにはそれ1冊しかなかった。もちろん、田舎だったしね。

2つめの理由は簡単、進学祝いに親戚から万年筆とシャーペンのセットをもらったからだ。その万年筆のインクはブルーブラックで、書いてみるとちょっと格好良かった。

3つ目の理由は切実なもの、私は握力が弱いので、鉛筆だと速くたくさん書くことができないことだ。ところが、社会の先生が大量に板書する人で、毎回、あっぷあっぷしていたのだ。それで万年筆に変えてみたら、とてもとても楽にノートが取れるようになった。

テストの時は鉛筆で解答を書いていたけれど、授業中は数学以外はすべて万年筆で取っていた。ちょっと居眠りをすると、手に青いまだら模様ができちゃったけれどね。

大学に入ってもずっと万年筆だった。高校入学でもらった万年筆はそのころペン先をだめにしてしまったので、大学生協で安いプラスチック製のものを数本買って、使い回していた。

大学院に入った頃、ゲルインクボールペンが発売された。私は握力が弱いので、油性ボールペンではまともに字が書けなかった。だから、ボールペンはほとんど使っていなかった。

ところが、ゲルインクボールペンはスラスラ書ける。ペン先を潰す心配もない。それで、万年筆をやめることにした。

それでも好きな色はブルーブラック。明るめのブルーブラックが良いな。

最近のお気に入りはサラサクリップ。書き心地が好きだ。だけど、これのブルーブラックは私の好みより少し暗い。ブルーもまだちょっと暗い。ペールブルーが好みだけど、これは替え芯がないのよね。

好みの色を探して、別のボールペンを試してみようかな。

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