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オールスターを集めればお客様も集まる、とも限らない

福岡空港のビル内にある
「ラーメン滑走路」
先日は残念ながら素通りしただけ
だったのだが、軒並み名店揃いと
聞いている。

一部、「つじ田」のような博多
以外のラーメンもあるようだが、
ほぼほぼ博多ないし九州出身の
ラーメン店ばかり。

しかも、食べログで高得点を誇る
店ばかりを集めているようで、
どこも美味しそうだ。

この手のラーメン店集積という
のは、遡れば、新横浜にオープン
した「ラーメン博物館」が元祖と
言って良いだろうか。

1994年3月6日オープンとあるので、
あと1年足らずで30周年である。
今はそうでもないだろうが、
できた当初は行列の待ち時間が
半端なかったのを思い出す。

当時に比べると、ラーメン店の
レベルが全体的に格段に向上
し、
そもそもまずいラーメン店を
見つけるのが難しいほど。

それでも、やはり美味しい店には
人が集まるもので、人気店を誘致
して「目玉」に
しようとする商業
施設は多い。

パッと思いつく限りで、
東京駅の地下街「一番街」にある
東京ラーメンストリート
残念ながら再開発で閉店した、
品川駅のラーメンストリート品達
お台場のアクアシティにある
東京ラーメン国技館「舞」
他にもまだまだありそうだ。

こういったところに出店するのは、
もちろん集客面でのメリットが
見込めるということで、出店する
側と商業施設側との「相思相愛」

あってこそ。

しかし、その商業施設内でも、
個々のラーメン店同士で人気に
バラツキ
が出る。
当然、中には思うように客数が
増えず、損益分岐点を超える
ことが叶わずに、撤退
する店舗も
出て来てしまう。

また、似たようなコンセプトの
施設が増えて来ると、どうしても
お客様の取り合いになってしまい、
期待された集客力を発揮できずに、
ラーメン店の集積自体をクローズ
している例も多い様子。

どうしても、商業施設内であれば
家賃が高くなるし、アルバイトの
時給だって比例する。
ロードサイドで展開している店舗
にしてみたら、家賃や人件費など
コストが爆上がり
してしまい、
地元でやっている方が全然楽に
儲かるということもあるのでは
ないかと思う次第。

福岡空港の場合は、空港という
「地の利」を活かすことができる。
多少お値段が高くても許容して
くれるような、セレブな客層が
多い
のは間違いない。

また、海外からのお客様も、皆で
こぞってラーメンを食べる時代。
集積があれば、彼らにとって更に
ハードルが下がるであろうから、
今後益々繁盛する可能性が十分に
見込めるように思われる。

先日、夕方5時ごろに渋谷の
「一蘭」の脇を通過したのだが、
外国人と思しき客が多数並んで
いて、「40分待ち」の行列。

帰り道、夜10時の時点で再び
通過した際にも「40分待ち」
プラカードを持った店員が立って
いて、さすがに面食らった。

店内に入れば分かるのだが、
「一蘭」はインバウンド客への
アプローチに一日の長
がある。
これまでの蓄積が物を言っている、
そう思わざるを得ない。

オールスターを集めさえすれば
上手くいく、なんてことはない

商業施設に入ってやるにしても、
独立店舗でやるにしても、
自分たちが来て欲しいお客様に、
正しいカタチでアプローチを
し続けることが大切。
そんなことを、しみじみと思った
のであった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。