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「ポイ活」で振り向いてもらいたかったらシンプルさは不可欠

「ポイ活」なる言葉がある。
数多存在する「ポイントプログラム」
せっせとポイントを貯めることに興じ、
メリットを存分に享受しようとする
活動のことだ。

最近インターフェイスが変わった
ChatGPT先生に、ポイントプログラムの
元祖は何なのか
と訊いてみたら、
裏で「Bing」Webを巡回して調べ、
以下のような回答を返して来た。

日本では1910年(明治43年)に福岡の呉服店が始めたスタンプ制度であるとされています。これに続き、1932年(昭和7年)には江崎グリコがお菓子の引換券をつける形でポイントサービスを提供し、集めると模型や紙芝居がもらえるという仕組みを導入しました。

TSUTAYAのTポイントあたりが元祖に
あたるのかなぁ、などと思っていたので、
自分の浅はかさを思わず笑ってしまった。

確かに、スタンプを貯めるカードや、
ポイントに相当するチケットのような
仕組みが、今のポイントの源流にあると
言えそうだ。

Tポイント、dポイント、Pontaなど、
出自は様々ながら、かなり汎用的に
使われているプログラム
や、
楽天、AmazonなどのEC系
コンビニやスーパー、ドラッグストア
等の小売店チェーン独自のもの、
カード会社主体で進めるプログラム、
JALやANAのマイレージポイント、
JR、地下鉄、私鉄などの電鉄系のもの
に至るまで、正に百花繚乱である。

おかげで、煩雑なことこの上ない
一生懸命「ポイ活」に取り組む人がいる
一方で、面倒くさすぎると忌避する人も
一定割合いらっしゃるほど。

先日の日経MJで、放送作家でPRの
プロでもある野呂エイシロウさん
が、
コンタクトレンズ大手のメニコンが
導入している「ココカブ」という名の
ポイント株主プログラムを紹介していた。

このプログラム、私は今回のMJの記事で
初めて知ったのだが、丁度一年程前に、
世界初となるサービスを開始するという
ことで、プレスリリースを出している。

サービス内容の説明部分を、
リリースから一部引用してみよう。

メニコンが展開するClub Menicon内のポイントプログラムに組み入れられ、会員130 万人超のコンタクトレンズの定額制サービス「メルスプラン」への入会やアンケート回答、キャンペーン等に参加すると貰える「MENICOiN(メニコイン)」の新たな交換先として、メニコンの株価に連動したポイントを獲得することが可能です。
そのポイントを500ポイント以上貯めると実際の株式と交換でき、株主になることが可能となります。

この説明にある通り、メニコインという名の
ポイント制度の新しい交換対象として、
メニコンの株価に連動したポイントを獲得
することができ、それが一定以上貯まれば、
実際の株式と交換ができる
らしい。

さて、この「ココカブ」のリリースでは、
新しいサービスの母体となっている
「StockPoint」というサービスの利用者数は、
「ポイ活」の盛り上がりもあって順調に
増えている
とある。

しかし、1年経った「ココカブ」の方は、
メニコン以外の利用例が未だないように
見受けられるところから、サービスの
複雑さ、工程の多さが間口を狭くして
いるのではないか
と推測するところ。

他のサービス名称を付けたプログラムを、
MUFG三越伊勢丹といった優良企業と
パートナーを組んで実施している例も
あるので、今後化ける可能性はもちろん
あるだろう。

とはいえ、まずはもっとサービスを単純
かつ分かりやすくする
こと、工程の数を
グッと少なくする
ことなしには、
広がりが期待できないように思われる。

ポイ活がいくら盛り上がっているとはいえ、
所詮はポイントである。
メインの商品に付随した「残りかす」に
過ぎない
のだから、複雑な仕組みは絶対
避けるべき
だ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。