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千に一つの奇跡をつかめ!

稲盛和夫さんと一緒に第二電電を
創業した、千本倖生さん
彼は、日本には珍しい連続起業家
シリアルアントレプレナー
として
有名である。

その千本さんが新著を出され、
直接その内容にも触れながら、
語っていただくのを聴くという
有り難い機会を得たので、
土曜の夜に喜び勇んで参加させて
いただいた。

新著というのが、タイトルにも
書いたこちら。

誘ってくださったのが、
土曜日の会の主催者であり、
当日千本さんの聞き手を務めて
いらっしゃった、東洋大学で教鞭を
とられている竹内美紀さん

千本さんは、竹内さんのことを
「美紀ちゃん」と呼び、非常に
親しい、信頼関係に結ばれた間柄

であることが感じられたが、実は
二人は元上司と部下の関係。

松下政経塾にいらした竹内さんが、
講師としてやってきた、当時既に
第二電電を起業していた千本さんと
知己を得た。

その後、アメリカでインターネット
革命の萌芽
を見たときに、自分が
飛び込むべきは千本さんのところ
(第二電電)だと思い定め、
飛び込んで行ったのだと言う。

千本さんの「ムチャ振り」に相当
苦労しながらも、それが自分を
育ててくれたというニュアンスを
竹内さんが語っていたのが、
とても印象的であった。

そんな千本さんが、汲めども尽きない
泉のように、色々な話をとめどなく
してくださったのだが、その中でも
特にインパクトのあったことを紹介
したい。

彼は、自分の足で現場に行くことが
いかに大事か
現場こそが出発点
なるのだ、そんなことをとにかく
部下には口酸っぱく説くそうだ。
土曜日の会でも、何度も繰り返し
同じ趣旨を説いていた。

そして、その「現場主義」の延長に
ある考えとして、リモートではなく
リアルで人に会え、現場を見よ、
知らないところへ飛び込んで行って
肌で感じて来い
、そのような話を
とにかく強調していたのである。

今のKDDI、つまりは日本で有数の
通信事業者を起こした立役者
本人が、
革命的に発展した通信機器による
コミュニケーションを信用するな、

と自らの口で言うのだ。

80歳になった今も、現場を飛び回る
のが基本
とばかり、身軽に世界中を
縦横無尽に駆け巡っている
ご様子で、
土曜日も何とカンボジアからの
ZOOM参加。

「現場が大事」と口先だけ言って、
部下にちゃんと行くように命じるのが
お偉いさん、などと思ってはいけない。
清々しいまでに言行一致の人である
ことが、ありありと伝わって来た。

千本さんの真骨頂は、
「ファーストペンギン」
たる点にあることも伺っている。
勇気を出して、エイヤッ!と最初に
飛び込む
ということだ。

「千に一つの奇跡」を掴みたかったら、
「ファーストペンギン」たるべく
勇気を振り絞り、
「現場」にどんどん飛び込んでいけ。
その「現場」で懸命にあがくことで、
次にやるべきことは自ずと見えてくる。

シンプルながらも深淵な教えだ。
是非大切にしたい。

そんな千本さんが登壇される、
「人生の後半を思索する」ための
講座が催される。
講師陣が素晴らしいので、
一度覗いてみてほしい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。