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武器になる〇〇

年末年始のお休みに、
色々とやりたいことを夢想して
いたのだが、
どうもスケジュールを詰め込み
過ぎたようで、
進捗がはかばかしくない。

とはいえ、普段の土日では
できないことを目一杯やれては
いるので、良しとしよう。

ここ最近、長期の休みに入ると、
友人の企画する読書勉強会が
連日入るのが定番化している。

出席義務はないのだが、
毎回知的好奇心を刺激される
議論が展開される
ので、
「出ないともったいない」
感覚なのだ。

今回の課題本は、
前回(夏休み)から引き続いて、
山口 周 著『武器になる哲学』
である。

古今の数ある哲学コンセプトの
中から50個を選び、山口さん流の
解説を付けている書籍だ。
帯に見える通り、10万部を突破した
ベストセラー
であり、Amazonでは
2,700を超えるレビューが付いている。

既に35個目までは夏休みに進んで
いたので、昨日はまず
36個目の「差異的消費」
37個目の「公正世界仮説」
から読み進め始めた。

いずれのテーマにおいても、
参加者同士の議論が大いに盛り上がり、
その結果これら2個しか進めなかった。
それだけ濃密なやりとりが交わされ、
非常に満足度の高い勉強会となった
ということが何より有り難い。

みんなで輪読し、議論することの
価値の一つに、著者の主張を鵜呑みに
しないで済む
、ということがある。

一人で読んでいると、
余程自覚して批判的に読み込まない限り、
著者の主張をそのまま額面通りに
受け取ってしまうことが多いような
気がしている。
それは偏に自分の本の読み方が
甘いだけかもしれないのだが、
とりあえずそこは脇に置こう。

輪読形式で読み込むと、
多様性のある参加者から、
思いもよらない視点、解釈、感想
次から次へと出てくる。

その視点、解釈、感想に刺激されて、
新たな視点、解釈、感想が提起され、
議論が深まっていくのだ。

山口さんのこの本においては、
どうも「論拠薄弱」な議論が意外と
多い
のではないか。
そんなことも、この読書勉強会で
一緒に学んでいる仲間からの指摘で
意識できるようになったことの
一つである。

この本が提起する通り、
哲学を学ぶことは、
間違いなくビジネスパーソンと
しての武器
になる。

逆に、哲学という教養を
武器として持たない者
は、
丸腰で激しい戦いの中へと
突っ込んでいくようなもの
で、
危険なことこの上ない。

哲学を武器にする上で、
読書勉強会の形式を活用する
ことは、極めてROIの高い
方法
と言えそうだ。

それゆえ、本書のタイトルを
もじって、
「武器になる読書勉強会」
と名乗ったら良いのではないか、
そんな冗談のような本音を
勉強会の場で投げたら、
大いに受けていた。

自分が戦っていく上で、
「武器」として使えるものは
何か。

年末年始にそんなことを考える
のも良いだろう。

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