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Amazon FreshからDMがやって来た

どんどん便利さが増していく世の中。
殊に最近は、宅配便網の発展が著しく、
このコロナ禍を追い風にする形で、
ネット通販が劇的な成長を遂げている。

翌日配達は当たり前。
当日配送サービスも今や珍しくなくなり、
スーパー各社が生鮮食品のデリバリーで
しのぎを削っている。

そしてもちろん、通販の覇者である
Amazonも、である。
「Amazon Fresh」という生鮮食品の
取り扱いサービスは、2017年4月から
開始されたというから、はや5年だ。
実は私も最初の頃に覗いてはみたが、
取扱品目数の少なさ、基本料金がかかる
こと、必ずしも安くはなさそうだった
ことなどを考え、使わないまますっかり
頭の中から存在が消えかけていた。

あるネット上の記事に、これから
消費者は益々時間にうるさくなっていく

というような趣旨のことが書かれていた。
デリバリーサービスも、1日、2日という
単位ではなく、1時間、2時間という単位
での競争
が始まっており、消費者が時間を
お金で買う感覚というのが益々浸透して
いくだろう、というのだ。

そんな情報に触れた矢先に、我が家の
ポストに入ってきたのが、その
「Amazon Fresh」から送られてきた
ダイレクトメール。

ご注文から最短約2時間で生鮮食品をお届けします

とある通り、素早いデリバリーがウリ
ある。

生鮮食品は、できるだけ食べるその日や、
せいぜい翌日消費する分を買う
、という
のが多くの日本家庭での実情。
だからこそ、通販はその壁を超えない限り、
リアルスーパーにはなかなか敵わない。

しかし、2時間で来てくれるならば、
わざわざ自分が出向いて買い物する時間を
節約することができるならば、
「頼んでもいいかも!」
となりやすいのではないだろうか。

わざわざ台形状にカットしてある。イラストもかわいい。

DMを開けると、
表紙と同じ「最短約2時間でお届け」という
メッセージをアレンジしたコピーが
踊っている。

配送料が1回あたり390円かかるのは、
以前と変わっていないようだ。
これが一つのバリアになってきた点
だと思うが、時間を節約できることの
価値を多くの消費者がここ数年で敏感に
感じ取り始めたことが、多少なりとも
追い風になりつつあるのではないか。

以前は品揃えもイマイチ、という印象が
あったが、それを払拭すべく、品揃えの
豊富さをアピールしている。
そして、単に豊富だ!というにとどまらず、
より通販の顧客が望みそう、好みそうな
ラインナップ
を見せている。

想定される利用者は、比較的高額所得者が
多い
と思われるところ、高級・高品質な
専門店グルメのことをアピールしたり、
時短を実現するミールキットを載せたり
しているのがそうだ。

そうやって興味を引きつつ、いわゆる
「CTA」(行動を誘引するもの)として
お得なキャンペーンをアピールし、
何とか一度試してもらおう!という
狙いが詰まっている。

一つ目のキャンペーンは、大きなネックと
なってきたであろう配送料を実質無料に
しますよ!というもの。
しかも3回まで使えるという太っ腹。
これに乗じて3回ほど使えば、便利さに
気付いてリピーター化する確度がかなり
高まる
ということなのだろう。

もう一つは、Twitter投稿キャンペーン。
こちらは抽選で30名にギフト券500円
なので、わずか15,000円分。
随分しょぼい印象を受けたが、まぁ
キャンペーンが一つよりは二つ並んで
いた方が華やかだし、お得感が伝わる
ということかもしれない。

5年経過したこの事業が、順調に推移
しているかどうか、実のところ詳しくは
知らない。
しかし、こんな立派なDMを出してくる
あたり、そろそろ本格的に投資をして、
一気に市場制圧しようと目論んでいる
のかもしれない。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。