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ニュースをきっかけに、過去の魅力的なコンテンツを掘り出して活用する

ソニーでCEOを務めた出井伸之さんが、
一週間ほど前に亡くなった。
享年84歳。
メディアに度々登場し、かつての
ソニーの顔として多くの人になじみが
あるだろう。
謹んでお悔やみ申し上げる。

有名人が亡くなると、マスメディアで
大々的に報道がなされる。
それにつられて、多くの人が検索行動に
出る。

「生前この人は何をしたのだろう?」
「最近は何してたのかな?」
「そもそも誰?」

故人を知っているか否か、どの程度
知っているか、といった要素で、
何を検索するか、何故検索するかも
変わってくるだろう。

これだけ爆発的に情報過多な時代、
有名人といえどもすぐに忘れ去られ
やすい環境にあるのは疑いない。
死亡というニュースがきっかけで
あっても、メディアを通して露出が
増えることで、忘れ去られていた
記憶がよみがえり、人々の注意を
ひきやすくなる。

書評メルマガをいくつか読んでいる
のだが、そのうちの一つは、早速
出井さんの本を取り上げた回を
「リサイクル」していた。
注意をひきやすいタイミングで、
すかさず過去の出井さん登場回を
掘り出し、再送したわけだ。
恐らくは、精読率がそれなりに上がる
ことが期待できる
のだと思われる。

ダイヤモンドオンラインでは、
早速【追悼】記事として、
過去の特集の中から出井さんが登場した
ときの記事を掘り出していた。

しかも、ドラッカーと語り合った
「勝ち残る経営者の条件」

という、何とも魅力的な過去記事を
中心に紹介している。

ダイヤモンド社としては、
こうしたニュースをフックに、
オンラインの読者登録を増やしたい
思惑
があるのだろう。
月5本までは、無料会員登録で記事を
読むことができて、それ以上になると
有料会員登録が必要となる。

過去のコンテンツを活用して
「サンプリング」を行い、
「無料会員登録」を通じて
有望な見込み客を集める。

そして、見込み客の個人情報を獲得
したら、この後はゆっくり、じっくりと
有料会員への引き上げ施策を実行
して
いくのだろう。

たまたま今回は出井さんのご逝去という
ニュースがきっかけだったわけだが、
日々色々な事件なり出来事が起こる
中で、自社のコンテンツと関連性の
強いものが出て来る可能性は、
コンテンツをたっぷり持っていれば
いる程に高まる。

ダイヤモンド社のような、過去に
膨大な蓄積を行ってきたコンテンツ
ホルダーであれば、それこそ毎日の
ように何かしら「関連ニュース」を
見つけることができるだろう。

読者の現在の関心に紐づくような
「関連ニュース」をタイムリーに
見つけることで、サンプリングの
精度が増し、徐々に有望見込み客が
増え、有料会員の増加へとつなげる
道筋が描ける。

ダイヤモンドオンラインの記事から、
そんなことをつらつらと考えた次第。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。