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コオロギは世界を救うのか?

昨日の続き的な記事となる。
FOODEXという、食品の展示会を
訪れていたのが金曜日。
そこで出会った商品の一つ、
「コオロギパウダー」配合の
商品たち。

写真にあるのはプロテインバー
他にも「カール」のような
コーンスナックなど、いくつか
「コオロギパウダー」が配合されて
いることをウリにした商品
が紹介
されていた。

近年、「昆虫食」がブームだと
言われ、その中でもとりわけ
「コオロギ」に注目が集まっていると
噂では聞いていた。

しかし、何を好き好んで昆虫を
食べなければならないのか、
「飽食の時代」に、あえて想像した
だけでグロテスクな「コオロギ」を
選ぶ必要があるのか、
サッパリ理解できないでいた。

よく言われる話は、人口爆発によって
地球上のタンパク質供給が枯渇する
恐れ
があり、今からその対策として
昆虫食の研究開発・市場化を進めて
おくのだということ。

なんだかんだで、動物の飼育には
カネと手間暇がかかる。
一時世界を騒がせたBSE(狂牛病)
とか、鳥インフルエンザの大流行の
ようなリスク要因
もあるのは事実。

その点、昆虫はもっと手軽に飼育
できて、リスクの少ないタンパク源

になるポテンシャルを秘めている、
ということなのかもしれない。

少しググってみると、
4年半ほど前の記事になるが、

昆虫が有望な食材になり得ると着目したのは、環境面や健康面で多くの利点が考えられるから

人口を支えるためには何億頭もの家畜の飼育が必要となり、広大な敷地と大量の飼料が必要となりそこから森林破壊や環境汚染につながるおそれもある。

と紹介している記事があった。

先に私が記憶に基づいて書いた
内容と、ほぼ同じ論旨だ。

実際に、「コオロギパウダー配合」の
プロテインバーを食べてみたが、
当然ながら「コオロギ臭」はなく、
普通にその辺で売られているバーと
遜色ない。

ちなみに、「コオロギ臭」をブースで
嗅がせてもらったところ、エビやカニ
のような甲殻類の臭い
だ。
パウダー状になっていたら、元々が
コオロギであったことなど全くもって
気付かない。
エビやカニを乾燥してすりつぶした
ものだと言われたらすんなり信じて
しまうだろう。

そのブースの方の説明では、
既に一部の小売店で取り扱いがあり、
特にTomod’s(トモズ)という
住友商事系のドラッグストアでは
全店取り扱いがあるとのこと。

お値段は200円強ということで、
他のプロテインバーより若干高めの
設定
に思えた点、これから市場を
広げて行く上では課題となるだろう。

タンパク質の含有量が同等であれば、
わざわざコオロギを選ぶ必然性
ないだろうし、むしろグロテスクな
イメージから避けられる恐れがある
からだ。

「なぜコオロギなのか?」
という問いに、買う側が納得できる
それなりの理屈
をどう付けるのか、
お手並み拝見というところである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。