見出し画像

教える側の役得

そろそろこのnote投稿も600回に
達しようとしている。
それ位経つと、以前に書いたネタと
同じネタを書きそうになることも
しばしば。
書いたかどうかを明確に覚えていない
場合もあり、怪しいなと思ったら、
念のため過去のログをキーワードで
検索して、ネタが丸かぶりするのを
避けるようにしている。

昨日実施したセミナーで、
講師冥利に尽きることがあったので、
「教うるは学ぶの半ばなり」
という『書経』に出て来る言葉が
頭に浮かんだが、いやいやこれは
既に書いたはず、そう思って調べて
みたら、やはり書いていた。
しかも割と最近、4ヶ月ほど前のこと
である。

この言葉の意味は、
人にものを教えることは、
半分は自分の学びにもなる

ということだ。
先生だ、講師だ、と言って
偉そうにしていてはいけない。
半分は自分の方こそ学ばせて
もらっている、そんな立場だと
いうことを自戒するにも丁度
よい言葉である。

昨日のセミナーの出席率が、
かなり低かった。
講義の満足度が低いということ
では決してないと思われるものの、
過去最低レベルだったために
私もさすがに焦りを感じた。


私自身は、
録画を後から共有するので、
みんな油断している
・6回中5回目ということで、
中だるみの時期に入っている
お盆の時期なので、時間の
都合をつけにくかった
といった仮説を持っていた。

参加者の方々に、私の仮説を
お話ししつつ、一体なぜでしょうか
ねぇ・・などと話していたら、
お一人からズバリ、極めて蓋然性の
高い仮説を教えていただいた。

それが、
「価格が安いから」
というもの。

これには「なるほど!」と
唸らざるを得なかった。
1回あたり2時間強の講義に5,000円
原則として6回一括30,000円を
いただいているが、これは決して
相場的に高いわけではない。
かといって、誰でもホイホイ
払えるほど安いわけでもなく、
自分としては絶妙なラインを
狙って付けたつもりだ。

しかし、である。
もしこれが、1回あたり50,000円、
あるいは100,000円といった値付け
だったとしたら、間違いなく
出席率は100%に限りなく近付く
はずである。

もちろん、価格を吊り上げすぎれば
そもそも申し込みをしてくれる人が
激減することが見えている。
それでも、今回の出席率の低さと
いうのは、欠席しても「元は取れる」
と判断した受講者が相当数存在する
と見なして良いのかもしれない

そんな気付きをいただいたのだ。
それはつまり、価格をもっと上げる
余地がある
ということ。

私が講師の側なのに、このような
有り難い気付きをいただいて、
これを役得と言わずして何と言おう。
昨日の参加者の皆さんには、
改めて感謝である。

もちろん、私が然るべき価値を
提供する、している、それが
大前提
だ。
役得だけを得ようと思っても
「そうは問屋が卸さない」

こともまた真実。
きっちりと自分のやるべき仕事を
やっているからこそ、
有り難いおこぼれをいただいた、
そのように前向きに捉えておく
こととしたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。