見出し画像

独自資源×まるパクリ?!

昨日紹介した八天堂は、広島県は
三原市のパン屋さん。
今日紹介しようと思うのも、同じ
広島ものである。

広島と言われて、あなたは何を
思い浮かべるだろうか?

カープ?
お好み焼き?
原爆ドーム?
厳島神社?
マツダ?
牡蠣?
瀬戸内しまなみ海道?

そう、広島は瀬戸内海に面し、
尾道市がしまなみ海道の起点に
なっている。
瀬戸内と言えば、最近では
「瀬戸内レモン」の名前を聞く
機会が増えた人も多いだろう。

実は、広島県は、国産レモンの
No.1 産地。

その特産レモンを「独自資源」と
して最大限生かそうという発想

事業に取り組んでいるのが、
瀬戸内レモン農園である。

ちょくちょく名前は聞いていたが、
興味を持って調べる機会がついぞ
なかったこのブランド。
昨日何気なしに見たスーパーの棚に、
タバスコをまるパクリ?!したかの
ようなこちらの商品を発見して、
俄然興味が湧いたのだった。

タバスコのパッケージは、誰もが
簡単にイメージできると思う。
あの細長い瓶がぴったりと収まる
細長い箱に入り、店頭に並ぶ。
それとほぼ同等の形で、色だけが
赤の代わりにレモン色。
そんな見てくれの商品が、
タバスコの隣で存在を主張していた
のである。

画像1

名前が「レモン」と「タバスコ」の
合いの子。
パッケージ形状もほぼ同じ。
棚ではお隣さん同士。
ここまでパクれてしまえば、
詳細を説明しなくとも、
どんな使い道を想定している
商品なのかがほぼ自明。
唐揚げとか、カキフライとかに
絶妙に合いそうな気がする。

商品の詳細は、上記リンク先に
とても見やすく、かつ分かりやすく
まとまっているため、そちらに
譲りたい。

それにしても、見事なパクリだ。
「TTP」= 徹底的にパクれ!
という話は、マーケティング界隈で
よく聞く話であるが、ここまで
上手に換骨奪胎している例はなかなか
稀有であるように思う。

タバスコの隣に並べることで、
タバスコ自体の売上は多少下がる
かもしれないが、スパイシーな
調味料というカテゴリの売上は
底上げされる可能性が高い。
ただ辛いだけではない、酸味を
効かせた隠し味的調味料として、
カテゴリを活性化する力を持つ
商品
なのでは、と感じた。

商品化は最近かと思いきや、
恥ずかしながら自分のアンテナ
からこぼれ落ちていたようで、
何と3年前、2018年に既に市場投入
され、当時かなりメディア露出も
稼いでいた様子。

ちょっと話が逸れるが、
こちらを更にまるパクリ?!した
と思しきレストランとして、
「SETOUCHI檸檬食堂」
なんてのもある。

「瀬戸内」を「SETOUCHI」、
「レモン」は「檸檬」、
「農園」ではなく「食堂」。
知的財産権でもめないように
かなり気を遣いつつ名付けたの
だろうなぁ、そんな匂いを感じる。


八天堂にしても、
瀬戸内レモン農園にしても、
自社が持つユニークな資源を
トコトン活用するべく、
取り扱い商品の方向性をギュッと
絞り込むことで成功を収めている

ように見受けられる。

月並みながら、
「選択と集中」
の重要性が身に沁みる事例と
言えるのではないか。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。