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自分自身のパフォーマンスを振り返る

「反省」のことを、英語だと
「Reflection」(リフレクション)という。
「Reflect」という動詞の名詞形。
この動詞の意味するところは、
「反射する」
「映す」

といったもの。
自分自身を壁に映し出して、
投影された自分自身を客観的に眺める
ようなニュアンス
なのだろう。

昨日書いた、世阿弥の
「我見、離見、離見の見」
でいうところの「離見の見」とも
イメージが重なる。

自分自身を反省すること、振り返ること、
言い換えるとセルフ・リフレクション、
これを習慣化することは、とても大切な
ことだ。
何が期待通りだったのか、
何が期待外れだったのか、
伸びしろはどこにあるのか、
いっそ廃棄した方が良いことは何か、

そういった大切な問いの数々を
自分自身に投げかけることで、
次の成長への道筋が開かれる。

去る3月13日(日)に、「DAF27」という
イベントで登壇を果たした。

オンライン視聴用の動画も完成し、
つい先日公開されたばかり。
そこで、早速自分のパートをいそいそと再生して、
独り反省会を行なったところだ。
「反省」というと、どうもネガティブな響きが
強いので、「リフレクション」と言い直して
おきたい。

自分が人前でしゃべっている映像を、
別の時間帯に存在している自分が、
仔細に観察する。
やったことのある人は分かると思うが、
最初は何だかこそばゆいものである。

まず、声に違和感がある。
自分の声じゃないように聞こえる。
これは本当に自分なのか?
紛れもない、過去の一時点における自分に
違いないのだが、そう疑いたくなる。
声だけでなく、顔も、しぐさも、
話している内容も、本当にこれは自分
なのか?という不安を催す。

そのような違和感というのは、
何度かリフレクションを重ねるうちに
いつの間にか消え去る。
そして、より精度高く、
自分の良い点、悪い点、
どこをもっと伸ばし、何を改善するか、
そういったことを冷静に捉える
ことが
できるようになる。

自分自身、人前でしゃべるときは、
「離見の見」で、人からどう見えているかを
意識しながら、
言い換えれば、常にリフレクションしながら、
話すよう心掛けている。

それゆえ、一度話し終わると、ある程度の
リフレクションは完了している部分がある。
とはいえ、改めて見直すと、
あれっ、こんなこと言ったっけ?
ここ、こんなに詰まったっけ?
あぁ、ここはうまいこと切り抜けたな、
などなど、新たに気付くことも多々ある。

今回の登壇では、
「熟練マーケターもダマされた!?
 その数字、信じて大丈夫?」

とのタイトルで、
タチの悪い「数字」を使ったマーケティング
手法に警鐘を鳴らす内容を、
10分間熱く語らせていただいた。
勿論完璧ではないものの、
人にお見せできるレベルの話には
仕上がった自負を抱いている。

そして何より、共演者の皆さんの話が
本当に面白い!
多岐にわたる分野から、
粒選りの「10分プレゼン」を14本。

ビールやコーヒーをお供に、
明日への活力が湧いてくる
「至福の時間」を存分に楽しんで欲しい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。