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ユーズド品愛好家の広がり

昨日に引き続き、ユーロモニター社が
発表した『世界の消費者トレンドTop10』
のネタから。

Top10の7番目に取り上げられて
いるのがこちら。

ユーズド品愛好家:消費者は、価格が手頃でサステナブル、そして他の人とかぶらない品物を探し求めており、ユーズド品の購入やピアツーピア(P2P)のマーケットプレイスの人気が高まるだろう。

世界全体のトレンドを追いかけている
調査会社なので、出てくる具体例が、
IKEA(スウェーデンの家具店)や
TaoBao(中国アリババグループ)
である。

IKEAは、店舗内にあったアウトレット
コーナーをアップグレードして
「サーキュラーハブ」と名付け、
顧客から買い戻した中古家具を販売
している。

TaoBaoといえば、アリババグループの
展開する巨大マーケットプレイス。
そこで「Idle Fish / Xianyu」という名の
アプリが展開されており、これが正に
ユーズド品のプラットフォームのようだ。

ふむふむ、と読みながらも、これって
既に随分前から消費者に浸透している
話で、2022年の新しいトレンドとは
言えないよなぁ、とツッコミを入れたく
なった。

古くは、アメリカのeBayが、個人
オークションの先駆けとして名を
馳せてきた。
日本では、eBayは上手く浸透できず、
代わりにヤフオクやメルカリが好調に
推移しているのも、多くの人が知る
ところだろう。

新しいトレンドではないとはいえ、
SDG'sの本格的な浸透が進み、
「サステナブル(持続可能)」
「カーボンニュートラル」

といった言葉が毎日のようにメディア
に登場するようになった今、
改めて中古品の持つ価値、可能性に
注目が集まりやすくなっている、
ということなのだろう。

P2P(個人間)コマースを容易にする
プラットフォームが発達し、
必要なものを、必要な時に、必要な量だけ
という理想が現実化しやすくなっている
ということも言える。

そもそも、昨今では「所有」から
「貸借」へ
という流れがある。
洋服であれば、「メチャカリ」という
定額制(サブスク)のファッション
レンタルが大人気だ。

新品を所有することにこだわらない
消費者が増え、中古だろうとレンタル
だろうと、自分にとっての「価値」
手に入れられれば良いという考え方が
すっかり浸透した。

これまでも着々と消費者ニーズを捉えて
きた、ユーズド品やレンタル品の
プラットフォームが、時代の後押しを
受けて、より一層輝きを増すのかも
しれない。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。