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検索式ピアレビュー

#聞かれていつも都度調べがちなのでメモ

検索式ピアレビューってご存知でしょうか?
国内のSRなどではほとんど「検索式ピアレビューを行った」という報告の文献をお見かけしません。海外でも時々。くらいの印象でしょうか

PubMedでざっくり検索してみても少な

PRISMA-Sの項目14にもあるのですが認知度はイマイチのようです。
そもそも日本だとピアレビューを取りまとめるような仕組みがまだないこともあるのかもしれません。

自分が検討した検索戦略について、ほかの方から大まかに以下の点についてチェックリストに沿って検索式もピアレビューを受けるものです。
1)RQから検索戦略への変換は適切か
2)検索演算子等の組み合わせに間違いが無いか
3)適切に件名を使用しているか
4)使用しているキーワード(テキスト)は適切か
5)スペルや統制語の使用、検索番号の組み合わせは適切か
6)  制限やフィルターの使用が適切か
7)総合評価

詳細は以下をご覧ください
McGowan J, Sampson M, Salzwedel DM, Cogo E, Foerster V, Lefebvre C. PRESS Peer Review of Electronic Search Strategies: 2015 Guideline Statement. J Clin Epidemiol. 2016 Jul;75:40-6. doi: 10.1016/j.jclinepi.2016.01.021. Epub 2016 Mar 19. PMID: 27005575.

システマティックレビューの検索だけではなく、各種レビューなどでも運用されているようです。先日行われたcochraneのrapid reviewセミナーでも
検索の際このPRESS checklist to peer reviewを the primary
search strategyに適用することが推奨として挙げられていました。

【PRESSを利用できるサービス】
1.PRESSforum: The Peer Review Portal for LIBRARIANS
(図書館員または情報専門家のみを対象)
2.the Librarian Peer Reviewer Database
(エディターや査読者を対象)

そのほかにはいくつかのクローズドな医学図書館員のコミュニティや個人のコネクション(知合いに直接交渉)があります。

以前はPubMedでの検索式もピアレビュー受けてくださる方が(ありがたいことにいましたが)ここのところ「PubMedは(評価できるほど日常遣いしていないので)受けられない」と言われたことが立て続けに数件ありました。いずれも海外の知合いの方なのですが
海外の検索に使用したDBみるとほぼOvidな印象が(個人的には)ありますが、Ovidならできるよ。といわれて急遽Ovidの検索に切り替えてピアレビューを依頼。というパターンが続きました。

というのが個人的な最近の経験でした。
ピアレビュー国内でもこういう仕組みあるといいなぁと思います。←他力本願ですみません

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