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modernized ClinicalTrials.gov!

2023年6月6日のNLMからのお知らせでClinicalTrials.govが新バージョンに置き換わってしまうと知りました。(クラッシック(旧)バージョンも2023年中は使用できるようです)

たまたまClinicalTrials.govも含めた検索をしていて、軽く触りつつ検索は対応したのですが、(あと2件依頼が残っていることもあり)メモを残します。ここでは、検索インターフェースと検索アルゴリズムと検索結果のエクスポートの3点のみに絞ります。
←自分が毎度すっかり忘れてしまい混乱していることもあるため

新しい方はフィードバックを受けて随時?アップデートされるようですので、ここにメモしていることもまた変わるのかもしれません。(2023年7月4日時点のメモです)

検索インターフェース


デフォルトの検索条件に「Intervention/Treatment」が指定可能になりました。
ほかの項目(詳細検索画面で指定可能な)自体に変更は(あったらすみません。私が普段検索に指定するフィールドは)ぱっと見変更なさそうでした。
Intervention/Treatmentが検索時によく使われていたのでトップ画面で指定できるようにピックアップしたのかと推測

最新のClinicalTrials.gov(https://www.clinicaltrials.gov/)
classic ver.(https://classic.clinicaltrials.gov/)

MLA2023は不参加だったため、MLAの情報は聞いていなかったのですが(参加された知合いから)MLA会期中にも説明があったそうです。

検索アルゴリズム


2単語以上(の論理演算子の掛け合わせ/2項目以上の掛け合わせ)で検索した場合、結果に差が出そうです
https://prsinfo.clinicaltrials.gov/Modernization_Transition_Top_Questions_RELEASE_508.pdf
Q4. Are the search results on the modernized and former ClinicalTrials.gov websites the same?
===
• With the modernized site’s search logic, synonym recognition is more precise.
• On the modernized site, if a location and distance are specified on the search form,
the search results are biased by proximity to the closest location for every study.
===

アルゴリズム(重み付けについて)は以下にさらに詳細がありました。https://beta.clinicaltrials.gov/data-about-studies/search-areas
PubMedのbest match同様ブラックボックスかもしれません。

例:chocolate OR milk OR cacao OR Cacao 70%をIntervention/Treatmentフィールドに指定して検索したところ、
新しい方では2,452件



クラッシックでは2532件ヒットしていました。


検索に使用する場合、とくに細かい検索をしたい場合(SRなど)は両方検索した方が無難な印象です。

もう一つ(これはNLMにフィードバックしたので改善されることを願います)、新しい方では検索結果が0件の場合でほかの候補が推定される場合?(ここは私見です)、suggestionの検索結果をデフォルトで表示してくれるようです。。。。。

本当は赤丸で囲ったキーワードでの検索をしたいのですが(0件のため?)suggestionのキーワードで検索した結果ヒットする347件がデフォルトで表示されてしまいます

この機能は個人的には困るので改善を願います。新しい方を使用する場合は注意が必要かと思います。

検索結果のエクスポート

classic版を使う方が良さそうです。
新しい方の検索結果をエクスポートする際、7/4時点ではテキスト形式の場合、NCTId field情報しか出力されません。。。←致命的に困るため結果のエクスポートはclassicを使っています。(新バージョンとの差分を確認し、差分は別途追加しながら。破滅的に手間がかかります)

新バージョンでのエクスポート画面

私はEndnote(ver.20)を使用し、検索結果をEndnote filterを適用して取り込んでいるせいもあるかもしれません。文献管理ソフトやスクリーニングツールを使わず、検索結果を直接スクリーニングに利用する場合、この問題は特に考慮しなくてよさそうです。

検索結果を一括で選択する機能が検索結果画面にないため、一瞬アレ?(私だけかもしれません)となるのですが、エクスポート指定画面でall ○○studiesとあるので、ここで一括選択は可能です。

出力される中身(項目)は、選択して出力を指定した場合、”Collaborators”が(元データに入力されていれば)追加されたようです。
また、ClassicバージョンではGenderだった項目名がSexになっていました。入っている値は同じでした。

2023年7月4日時点で気付いたメモです


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