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2019/11/24 高野寛ライブ@天王山 福嚴寺(浜松)

高野寛アルバム発売記念ツアー「City Folklore」season 1 @天王山 福嚴寺(浜松)

「自分の誕生日に高野寛が歌うなら、行かない理由がない」と話したら苦笑されたのだけれど、新たな1年を大好きな音楽で始められるのだから、こんな幸せなことはない。

会場は曹洞宗の寺院の本堂。以前奈良の法徳寺で観たときと同様、清められた空間は、雰囲気が他の会場とは異なる。音がよく広がるので聴いていて楽しい。

静岡で生まれた高野さん、今日は自分の生い立ちをしばらく話す。浜松に着いてすぐに訪ねた書店「BOOKS AND PRINTS」の店員さんから、その人が高野さんと同じ高校の出身で、しかも友達が今日の高野さんのライブでおでんのお店を出すという話を聞いたばかり。このすごい偶然もあって、高野さんの思い出話も浜松だからこそだと思った。

新譜の曲以外は日によって変わるのだけれど、今日は「morning star」「確かな光」が聴けた。「確かな光」の背景はこれまでに高野さん自身から何度も語られているが、そのこととはまた別に、わたし個人にとっても思い入れのある一曲なので、会場の清らかさのおかげでこの16年のことに少し思いを馳せることができた。敬虔な祈りの歌だ。

ツアーはまだ来週もあるけれど、参加できるのは今回の浜松が最後。今までにないエレキ+MacBookProという組み合わせに驚き、レスポールの恰好よさに夢中になった。音が目に見えたら、どんなふうだろうかと考える。じっくりと聴き惚れる夕べ。何年聴き続けていても、新たに心が動くときを得られる幸せ。

終演後、ツアーのチラシにサインをもらう。何度サインの機会があっても、いつも胸がいっぱいでうまく伝えられた試しがない。ただ、いつでも高野さんの音楽に素敵なときめきをもらっていることが、少しでも伝わっていればいいなと思う。

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