言いたいことを言う。ためにこのNOTEを始めた。このご時世、何かと話題に出しにくいことも、匿名なら何も恐れることはない。ムカつく世の中や他人をディスりまくってストレスを解消してやるのだ。

と、思いきや、一向に筆が進まない。厳密に言えば、タイプする手、いや、思考が動かないのである。

これは驚きだね。私は匿名で「言いたいことが何もない」のだ。

そりゃムカつくことは山ほどある。きのうも横断歩道を止まらないベンツのババアにムカついた。デパートで態度のデカいジジイにムカついた。政治なんてハラワタが煮え繰り返るようなものごとのオンパレードだ。

しかし、それらを匿名で話題に出したところで、何ひとつ問題は解決しないし、気分も良くならない。毒を吐いてスッキリするのは「匿名の誰かさん」で私ではない。

Twitterとか見てると、まあ自分が誰だかわかんないのを良いことに、誹謗中傷のクソワードが飛び交っているわけだが、あれ、楽しいのかな。そのクソ投稿に仮に賛同者がいたとしても、その賞賛を受け取る権利は匿名の投稿者にはないように思う。て言うか、少なくとも私はそう考える。

「誰が」発した言葉なのか。それが重要なんだよね。「失敗を恐れるな」ってマイルスデイビスが言った言葉だから、すごく意味があるけれど、Twitterのフォロワ１０人とかのネトウヨさんが同じこと言っても、笑いのネタにすらならない。

世の中には自分は一切表に出ないで裏でいろいろ取り仕切ってるフィクサーみたいな人も一定数いるわけで、まあ人それぞれっていうことになるんだろうけど、どうやら私はそっちのタイプではないみたい。

もしこのNOTEの記事に「いいね」が１００とか付いたら、もう黙っていられなくて、すぐに本名公開しちゃうね、きっと。笑