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美しき緑の星

映画「美しき緑の星」
コリーヌ・セロー監督インタビュー(最終メッセージ)
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《Q .なぜ、女性が重要なのか?》


だから、すべて社会でこのおかしいことは
独占主義だったり不公平だったりするものは
家父長制みたいな
社会の伝統や背景から来ているものです

父系社会

子供だったり女性の身体だったりが
男性たちに所有されている
そういう構造が生んでいるものです

その構造が変わっていかない限り
世の中の不公平
不正というものは変わらない

だから変わっていきたいと本当に思うなら
行動を起こすなら
抑圧されている側が、やはり立ち上がって
もうこれ以上、抑圧の思うままに
なるのではなく
立ち上がって引っ張っていって欲しい

人口の52%が女性です
だから女性のことをマイノリティ(少数派)だとか
そういう捉え方をする見方自体が間違っています

女性はむしろ世界のマジョリティ(多数派)であります

同じように弱い立場にいる人たち
過酷な労働をする人たちや農業に従事する人たち
そういった民衆の人たちが
そういう辛い立場にいる人たちが
さらに弱い存在を見つけるために
その世界の中で女性を抑圧している
という現実があると思います

自分は苦しんだからそうする権利があるみたいな
考え方になってしまう

根っこにはそういう構造があることに気づいて
根元から変えていって欲しい

そのために立ちがって欲しい

それはもちろん、男性に対抗する
何か男性に向かって歯向かって行くとか
攻撃するという意味合いではありません

なぜなら、そういう社会にいて男性も
男性自身が苦しんでいるからです   

そこには調和がなくて
この社会の中で違う役割を
するのだとすれば、そこに違いがあるというだけで
ただ、それを調和の中で
やるという生き方を選ぶだけです

だから、自由のある社会で
例えば女性が常に経済的に
誰か男性に頼らなければ
依存しなければならないという、その環境が
それは女性が働いても
低い賃金でなければならないとするならば
母性、子供を産む女性の立場が
フルに、そこを自由にあるってことはありえない

だから、やっぱりもう一回言いたいのは
誰かが悪いとか
男性が罪深いとか
そういうことではなくて
こういう生き方をした方が
より喜びがある、幸せになれるよねっていう
やり方をもう、始めていこう

女性がやってきた
この世でのサービス、奉仕というのは
子供を生み出すことであったり
セクシャリティにおけるサービス
料理を作る
愛情を与える
母性、その母親としてのサービス

それが
まるで、この社会で大したことのない
仕事であるかのような
位置付けにもなって
社会の中で、それこそもっと敬意を
抱かれて
社会の中心の役割だって
みなされるようなものであって欲しい

今だったら旦那さんが
奥さんに尽くしてもらって当たり前
みたいなものではなくて

世界の半分がそうやって
苦しんでいる、我慢している中で
世界全体が幸せになることは
ありえない

それは変わらなくてはならない

実際に少しずつ変わってきていることも事実

だけれども、変えようとする時に
それを抑えつける
変わって欲しくないという勢力も確かにあるから
困難な取り組みである

でも、その社会が本当に変わっていったら
男性ももっと自由になって幸せになれます


コリーヌ・セロー

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