連載 読みたくなる!パワーポイントの作り方 第二回

こんばんは。パワポ屋のふくみんです。

前回のブログの続きを書きます。連載が何回まで続くかわかりませんが僕のパワポのノウハウを書き綴ります。

前回のブログにおいて、年間100冊前後の提案書を書いた経験のある私の見地から、「これはいいパワーポイントだな」と思う資料は以下の3つの条件を満たしているものだと書きました。

①読みやすい (これは必ずしも見た目に美しい、とは違うので注意が必要です)
②作る負担が少ない
③再編集がかけやすい (特にパワーポイントの場合は、次に同じ資料を再利用して別の資料に作り変える可能性を考慮して、再編集がかけやすいように作ることが要求される)

このブログでこれからお伝えする3つのルールを守ってパワーポイントの資料を作れば、内容のいかんに関係なく、これらの条件を満たした素敵な資料が作れます。

例としてこの資料が、これからお伝えする3つのルールを守ってパワーポイントの資料を作れば、

以下のスライドが(左→右)、こんなに魅力的になります。(このスライドは僕のコーチングの先生である水野浩志さんの教材を僕が作業した時のものです。水野さんに許可をいただいて載せています)

このBeforeとAfterのスライドをじっくり比較していただくとわかると思いますが、なんと文章表現は1文字も変えていないのです!同じ内容を読むなら右のスライドの方がずっと興味を持って読んでもらえるだろうと思います。

このように同じ情報をパワーポイントに記述するにしても、伝えたい情報を正しく整理し、ビジュアルを整えることは情報を受け取る読み手側に大きなインパクトを与えることがわかります。

さらに、ビジネスの現場においては、情報の受け手は(ここだとみなさんが作ったパワポを読む仕事相手の方々などを想像してください)、伝えるこちらの意図を汲み上げようという親切な気持ちも、情報の受け手にとって必要以上にはその資料にまつわるこちらの制作物(パワーポイント)を楽しむといったこともしてくれません。たとえそれが相手から依頼があったものであったにもかかわらず、です。このあたりはみなさんもちょっとふりかえれば身に覚えはあるでしょう。

ですから伝える側の私たちは、まず伝えたい情報を正しく整理し、消極的なスタンスの情報の受け手(ここでいう消極的、とは、こちらが発する情報にネガティブ、という意味では必ずしもありません)に対して、わかりやすく伝えるように視覚化する仕掛けが必要になります。

しかし、その前に、ひとつ考えておかなければいけないことがあります。

そもそも「読みやすさ」とは一体なんでしょう?
「読みやすい」資料というのは具体的にはどういうものを指しているのでしょうか?

みんな誰しもが、「資料を作る時に読みやすい方がいいに決まってるじゃないか」というと思います。しかしこの「読みやすさ」とは具体的にはなんだ?という問いに明確に答えられる人はあまりいないと思います。

どんな資料でも、読み手にとって「内容に即してレイアウトされている」ことが何よりも大切です。内容の流れを無視した独りよがりな資料では読み手のストレスになってしまい、ひいては途中で読まれなくなってしまう恐れもあります。

つまりここで注意しなければいけないことは、読みやすい資料を作るにあたって、パワーポイントのスキルというのはその一部を構成するに過ぎないものであり、パワーポイントのスキルを上げれば、ただちに読みやすい資料が作れるようになるわけではないということです。

読みやすい、ということと、PowerPointのスキルの関係

次回から、この「読みやすさ」について掘り下げて書いていってみたいと思います。本題にたどり着くまで、ちょっとまどろっこしいかもしれませんが、お付き合いください。


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