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娘の予防接種

私は病気がとにかく怖い。
痛みにも弱いし、注射も嫌い。
病院に行くのは病気を認識するためでもあるので
病気が怖い私には本当に無理な場所でもある。

赤ちゃんのころから私は
病院・検診・予防接種の全てに対して嫌がって、
連れていくのが大変だったと母は言う。

母は病院へ行く前に私に行先を告げることはなかったらしいが
少しずつ知恵がついてきて話せるくらいに大きくなったころには
車に乗っている景色でわかるらしくようになって、
「車を降りて一人で帰る」と泣き叫び、
そこから病院について処置されて家に帰るまで
ずっと泣き続けるという子だったそうだ。

私は手のかからない子だったらしいが、
病院に連れていくことに関してだけは本当にしんどかったらしい。

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今、生後5ヶ月の娘がいる。

娘は2ヶ月のころから毎月予防接種がある。
今日、5ヶ月で打てる、BCGと4種混合の3回目を打ったので
1歳になるまではあとB型肝炎の4回目を残すのみである。

まだ娘は病院に行くことはよくわかっていないので、
病院に行くまでは泣いていない。
病院に着いて、先生が聴診器を当てたり、
もしくは、待っている間に他の子の泣き声が聞こえると
ギャンギャン泣き始める。
大粒の涙を両目から流しながら、この世の終わりレベルの泣き声を出す。

注射が嫌いな私だから、泣きたい気持ちはよくわかる。
でもなんでだろうか。
娘が注射で泣くのは、なんだか微笑ましい・・・
かわいそうだけど、なんかいつも笑っちゃう。

今日はBCGの注射のあと、乾かす時間があり、
ヤクルトスワローズ元監督の真中満のインスタに出てくるような小さい扇風機の前に座らされて、
凪のお暇の凪ちゃんレベルのふさふさの天パの持ち主の娘の髪が揺れてる間も、
ずーっと大粒の涙と鼻水を垂れ流しながら泣いていた。

「がんばったね!もう痛いのおしまいだよ!
 じゃあお歌を歌おうか、どんぐりころころどんぶりこ~」
など、私はそれなりに励ましていたが、
心の中ではギャンギャン泣く娘がかわいくてかわいくて笑っていた。

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先月から、今年のインフルエンザの予防接種を受けさせるか、悩んでいた。
というのも、赤ちゃんは打っても抗体ができなくて、
打っても感染するかも。。というので。

打っても感染すると言われると、
本人は痛い思いをしてギャン泣きさせてまで打つ必要はあるのか・・
と本当に悩んだ。

でも結局、打つことにして予約をした。

理由としては、
もし実際にインフルエンザに娘が感染したときに、
予防接種を打っていなかったら
「やっぱりあのときに打っていたら、もしかしたら症状がもっと軽かったかも」
と絶対後悔して、夫の前で半泣きで話すだろうなと思って。

まだ娘は私の免疫が残っているから、
風邪もひいていないし、流行っているというRSウイルスにもかかっていない。
だから、娘が病気になるのが怖い。
娘がどうなってしまうんだろう・・と不安である。

もちろん、今後風邪なんてたくさん引くだろう。
保育園に入れたいって思ってるので、
当たり前のように菌をもらいあうような環境に入れるわけで。
むしろ、そういう経験をたくさんして免疫をつけるんだってことはわかっている。

でも、初めての子で、風邪やインフルにでもなったら
私は初めてのときは絶対パニックになるだろうなと思う。
できれば、症状は軽く済んでほしい。
どの予防接種もそのために打っているんだと思って、
インフルエンザも受けることにした。

同時に私も受けることにした。
私はいつも自分がインフルになりたくないから毎年受けているが、
今年は娘に移さないためでもある。

来月、また娘は病院でまた泣くだろう。
でもそれで少しはインフルから守られることを信じて。
そして、泣いている娘を見てまた私は笑っちゃうかな。


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