アニメ『ヒーラー・ガール』

こんばんは、にしおです。
今日は事務所の先輩であるよだれどりさんに呼んでいただき、「ラスタ夜寄席」というライブに出させていただいておりました。
直前までずっと練習していてかなり不安はあったのですが、途中まではミスなくできました。そう、途中までは。
なんと、中盤で珍しく相方の方がぐちゃぐちゃになってしまい、そして僕もつられてぐちゃぐちゃになりました。
まさか相方の方がこういうことになるとは思わなかったので、僕も僕で慌てふためいてただ見ていることしかできず、あまつさえ自分までおかしくなるという。
気をつけなければならぬ、そう思いました。

ま、切り替えて今日も今期のおすすめアニメを紹介したいと思います。
今日はこちら。
『ヒーラー・ガール』です。
こちらも昨日紹介した『BIRDIE WING』同様に1話からかなり楽しく見ていたのですが、お伝えする機会を逸していたのでこのタイミングで紹介させていただこうと思います。

軽いあらすじ
歌で病気や怪我を治す「音声医学」が、東洋医学や西洋医学に並び第3の医学として認められている世界。歌によって行われる医療行為はヒーリング、それを行う人はヒーラーと呼ばれていた。
ヒーラー見習いである高校一年生、藤井かな、五城玲美、森島響の3人は、一流ヒーラーである烏丸理彩の元、彼女の経営する「烏丸音声治療院」で手伝いをしながら日々修行に励む。更に、既にC級ヒーラーの資格を持ち、理彩に対抗心を抱く少女、矢薙ソニアも加わって。
夢に向かって突き進む少女たちの笑いあり、涙あり、歌あり、癒しあり、の物語。

この作品の素晴らしいところは、まずこの「音声医学」という設定に対してものすごく真摯に描写しているということ。
例えば、ヒーリングには資格が必要、資格のない者は治療をしてはいけない、そして年齢の制限、ヒーリングにおける技術の問題などなど。こう言ったことがしっかりと劇中で説明されていて。なおかつそれがただ説明なのではなく、物語にしっかり組みこまれているのが素晴らしいと思います。
第二話、公園で陣痛に苦しむ妊婦さんに遭遇した主人公のかなとソニア。彼女たちはなんとかしようと治療を始めるもなかなか容態は変わらず…。
というこのシーンは物語の丁寧さがよく伝わってきました。
まず、本来なら資格がないため治療行為が出来ないかなですが、ここではC級ヒーラーであるソニアがいて、C級以上は資格のないものを補助としてつけて良い、というルールが説明されるんですね。物語の流れの中で、視聴者が「ん?」とならない様に自然に設定の説明をこなすという。地味ですが、こういう部分の作り込みに真摯さを感じます。
更に、ここからは少しネタバレになりますが、最後に理彩師匠が登場して妊婦さんを治療するのですが、ここでかなやソニアと理彩先生の違いが語られるんですね。ここが本当に面白かったです。
かなやソニアは妊婦さんに向けて歌いかけていたのですが、妊婦さんの治療場合、お腹の中の胎児にも歌いかけることが大切だと言うんですね。ここは見ていて「なるほど〜!」となりました。
そして、この技術の差を知ったかなはより師匠への憧れを、ソニアはよりライバル心を強く抱くという王道の流れ。いやぁ素晴らしい。
非現実的な設定のはずなのに、丁寧に描いてくれるから見ている自分にもスッと入ってきて、いつのまにかこの世界にすっかり馴染んでいるんですね。だからこそ、彼女たちの努力もめちゃくちゃ応援したくなるし、王道のストーリーに胸が熱くなる訳です。
「音声医学」という斬新であるが故に難しいテーマにもかかわらず、世界観を伝えることと物語を見事に同時に展開しているというシナリオの美しさ。これがこの作品のまず一つ、素晴らしいポイントです。

更にこの作品の魅力はなんと言っても歌。
劇中でも、日常会話がいつのまにかミュージカルになっている、みたいなシーンが沢山あります。
これはどうやら賛否あるみたいなんですが、僕は極限の賛です。
普段ミュージカルとかは見ないんで細かいことはわからないんですが、彼女たちの繰り広げるミュージカル日常会話はとにかく楽しそうだし可愛い。しかも話もちゃんと入ってくる。これは作画の綺麗さと声優さん方の演技の素晴らしさの相乗効果だと思います。
特に好きだったのが最新の第3話。
仮免試験が終わって結果待ちのかな、玲美、響の3人は不安からか、喋る時ずっと歌ってるみたいになっていました。本当に、めちゃくちゃどうでもいいやりとりとか、ただの相槌みたいなのすら歌っぽくなっちゃってるんですよね。
不安を和らげるために三人は地元の運動会に参加するんですが、そこで会ったソニアたちは普通にしゃべってるので、その対比というか温度差?も含めてめちゃくちゃ面白かったですここ。ていうかこの回の運動会の場面は本当にどこ切り取っても面白いです。
そんな三人ですが、運動会に参加して色々やるうちに不安が取り去られて気づけばいつも通り喋れる様になっています。
こんな描写からも、ヒーラーやそれを目指す人々と歌との間にどれほど深い繋がりがあるのか、というのがわかって、ただ面白いだけじゃなくよく考えられてるな〜と感心させられます。

というわけでまたまた長めになったので終わりましょう。
ヒーリング場面での、ヒーラーたちに見えている景色やOPの優しい世界観が伝わってくる様な綺麗な映像の素晴らしさとか、メインキャラたちの色使いの独特さとか、いつもと同じく本当はまだまだ言いたいことあるんですけどね。

と言うわけで、癒しと優しさがいっぱいの作品『ヒーラー・ガール』をぜひよろしくお願いします。

ありがとうございました。

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