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休日記/新章


明日も図書館に歩いて行こう。
それだけ決めて目覚めたら、身なりを整えて白湯を飲んで塩つけたピーナッツペーストを食べて部屋から出た。
電線からしずくが滴り落ちてくる。ちょうど雨が止んだ静けさを大股早歩きで、グリッドタイプのノートを求めてすすむ。無印良品で鞄にこじんまり入るジャストサイズな厚みを見つけた!嬉しい感じ✌︎

袴姿の女の子を数人見かけると卒業式のことを思い出した。大学を卒業したけど式には参加しなかったこと。
あの頃、今より親しい人も知り合いも多かった。だからこそ参加した自分を想像すると面倒で行けなかった。本当は、関わった全ての人に分け隔て無くおめでとう会えなくなるのは寂しいけど社会人がんばろうね、などの決まり文句を笑顔で並べて無常の思い出たちを終わらせてしまうのが嫌だったのかもしれない、そうはならないのに。
当日どこにいるのか連絡が来たり、後日私を探していた人の名前を聞いて驚いたけど、窮屈な鎧を被らずにあの喫茶店の苺クリームシフォンサンドを弟と頬張ったから後悔はない…

上書き済みの記憶を上書きしながら図書館近くの定食屋さんへ。週替わりメニューは唐揚げのチリソースがけ。岡山のパクチーが別添えでたっぷり。店内に入るとにこっと勇ましい風格であいさつしてくれる、可愛いおとうさん。


盛りっっ


私の矯正事情を知ってからメインを小さくして出してくれるようになった。唐揚げは半分にカット、とんかつは細切りに。今日はパクチーの茎は大丈夫?と聞いてくれた。大丈夫だよおとうさん、いつもありがとう♡

お腹を膨らませたら図書館へ。3月から休日には訪れて本を読みながらノートを取っている。奥の壁に対して円を描く、つるんとまる机がお気に入り。充電口がないからか人気は少なく、半開きのブラインドから漏れる人工池の反射が心地よい。

無意識について学ぼうと哲学本の中から見つけた1冊が読みやすく、その筆者がよく引用していたのが"ユング"の言葉だった。その流れでユングの夢解釈の実際について長々と述べている本を読み進めている。

意識をひいきしてきたこと。思考による判断に没入し過ぎていた時間。今までの私には必要だった。そこに否定はない。けれど今とこれからには必要ない。もう放っておいても勝手にやってるだろうから。

意識による妄想ではない。
無意識からのひらめきを。
包丁を研いで育てていくように澄ませていく。

どうにでもなれると思った。
全てが開いたから、どうしたいのか、どうすればいいのかわからなくなった。
でも本当は知ってるんだろう。
今でも青が澄んでいる。
今でも青は澄んでいる♪

「無意識の心理学は、無意識に関する心理学ではなく、意識的なマインドの経験に関する心理学である」😲💡


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