見出し画像

「私とユーフォ」第9章

神霜祭から定期演奏会までのお話

お気持ち表明

定期演奏会前、実はこんなノートを書いていました。

今回の定期演奏会のテーマだった「輝く」。「輝く」ために、私には今何ができるだろう。そんなことを考え、定期演奏会に向けての自分自身の課題をしたためていました。
今になって読んでみると、本当に書いてて良かったなと思います。自分には何ができるのか、何をすべきなのかを改めて考えられたのかな、と。

定期演奏会

不安しか無かった、定期演奏会。
前日の練習でも、特にソロは満足のいく出来ではありませんでした。
いつもより2時間ほど開演時間が早まったことや、楽器の持ち替え(3つ)もあり、音出しをする時間がほとんどなかった本番。あんなに条件が悪かったのは過去にもあまりないのではないかなと思います。

プレコンサート
落ち葉のまう季節(管楽8重奏)

この曲は、ちょうど1年前に「鬼姫」を演奏したメンツで演奏させて頂くことが出来ました。
元々木管アンサンブル用の曲ですが、金管楽器の中でも木管に寄り添いやすいフリューゲルホルンとユーフォニアムを加えた管楽8重奏で演奏しました。

さて、これはまだ演奏会が始まっていない時、プレコンサートとして行われたアンサンブル演奏だったのですが、大謝罪案件を巻き起こしてしまいました。
・半音間違える
・急に音が鳴らなくなる
最悪ですよね…。後々録音を聞くとそんなに変じゃないんですが、本番ではこの時点で悔しくて不甲斐なくて泣きかけていました(ドライアイでよかった)。

1-1 Curtain Up!

その名の通り「幕開け」に相応しい曲でした。
演奏会、舞台、本番、どの言葉をつけてもいいのですが、私たちには「舞台」が似合うような気がしています。もっとピッタリな言葉があったら教えてください。
一人ひとりが輝いて、舞台全体を照らしている。そんな1曲となりました。
曲がスタートすると同時に舞台照明が点くという演出も相まって、より輝いて見えたんじゃないかなと思います。

この曲のソロを吹かせてもらっていたのですが、合奏ではよく裏返ってしまったり音が出なかったりしていたので、本番で1番上手く吹けてよかったです。
最後の方にある、30数小節休みでは、TpやTbのみんなのキラキラした音を聴いて楽しんでいました。
このぐらいかな?次!

1-2 Once More Unto the Breach!

(本当は六大合演で演奏する予定だった)この曲は、2~3月あたりに練習していたおかげか、定演に向けた合奏が始まってすぐの時でも、曲のイメージやフレーズのとり方などが奏者間でわりと共有出来ていたような気がしていました。
本番では、ソロソプラノサックスがよく響いていたのが印象的でした。
特に2楽章(ゆったりなやつ)。
えー、以上です。

1-3 「GR」よりシンフォニックセレクション

冒頭のTpの大ソロは正指揮者によって奏でられました。
彼の緊張度合いは計り知れませんが、今まで色んな舞台を経験してきたことを踏まえても、あれほど緊張した面持ちの彼を見たことはありませんでした。
最初の8小節は全員が祈るような気持ちで聴いていたと思います。9小節目から、クラリネットやアルトサックスなどの伴奏隊が入ってくると、ふっと緊張が和らいだような空気を感じました。
この楽曲では、クラリネットが足りないということで、ユーフォニアムからクラリネットに引き抜かれ、クラリネット1stを任されていました(なお1人…)。
アホみたいな連符や大の苦手とする高音域など、苦戦に苦戦を強いられ、更には本番でリードがズレるというハプニングもありましたが、「練習した分だけ成果が出る」ということを感じる演奏となりました。
本当はもっと練習したかったですけどね、ユーフォとの持ち替えや実習があったことも加味すれば、当時の私に出来るベストは尽くしたと思います。

2-1 夢の明日に

4回生の先輩(去年の正指揮者)が今回の演奏会で唯一指揮をとったこの曲は、あんまり合奏やってないのにこの完成度、すごい…と思わされる演奏でした。
指示が明確、先輩の作りたい音楽/作りたそうな音楽が2~4回生の中でしっかり共有されてるのが完成度に繋がったんかなぁと思っております。
あとは、ただただ先輩の指揮が分かりやすい。
以上です。
あ、ボーっとしてて立つところ忘れてました。すみませんでした…。

2-2 スーパーマリオブラザーズ

この演奏会の曲紹介のなかで1番好きだったのがこの曲でした。
小さい子どもから大人まで楽しめる、そんな1曲。
長年愛され続けている「マリオ」を、お客さんだけでなく奏者自身も思い出しながら楽しく演奏出来ました。
この曲がクラリネット持ち替え曲2曲目でした。
合奏の時に隣でエスクラ奏者がコインの音で楽しんでいるのを見て、毎回爆笑していたのがいい思い出です😌

2-3 Scootin'on Hardrock

この曲については最早記憶がありません。
息吸うところがない、高音、連符、その他もろもろ。
この曲は本演奏会では3曲目となるクラリネット持ち替え曲だったのですが、これまでの疲労とこの先待ち構える大曲への緊張に押しつぶされそうになりながら吹いていたためか、本番の記憶が一切ありません…😇
ただ、とにかく楽しかったのだけは覚えています。
はい次!

3 交響曲第5番 "Phoenix" Op.110

《1楽章》
まず最初、一発目のドラから始まる低音ゾーン、最高すぎてあと100回は見返せます。
その後はTbのバリバリした音からEuphに引き継がれている感じが良いですね。
Tu,EsCl,Fgなど、ソリスト達はあの緊張感の中よくあのテイクを出せたな…と思うほどに良かったです。ソロで悩んでいる彼女たちを練習で見てきたからこそ、本番上手くいった瞬間、涙が滲みました。
弊部のホルン奏者たち、なんでみんな本番HiF余裕で当てちゃうんでしょう。素晴らしすぎませんかね。
トロンボーンとユーフォのソリでは、小細工をしてました。リミッター(ピストンから落ちてくる水滴受け止めるやつ、本当の名前は知らない)を外すことで、ユーフォでもバリバリ出来るようにしていました。いやぁ、やっててよかった。
私としてはユーフォが目立つところに限ってミスをしてしまったので反省しかないのですが、全体を通して聴くと、緩急がハッキリしていて、この楽章だけで13分あるとは思えないほど聴きやすかったです。
1楽章のまとめ「「「1回でいいから交唱トランペット(いわゆるバンダってやつ)、客席で聞いてみたかった」」」

《2楽章》
合奏、リハでさえ「遅い!!」と言われていた初っ端のコルネット。本番でバッチリ決めてくれたのはさすがでした。
トロンボーン裏のハモリ、コルネットとのソリ、トランペットとのソリ。大好きです。
実はユーフォ内で3パートあったこの曲、1音ずつ重なっていくところ(ベルトーン)が綺麗すぎて何回もリピってます。
木管と同じ動き(=連符,速いパッセージ)で綺麗にハマってるの、我ながら凄いと思うんですよねぇ…。もっと褒めてくれてもええんやで。
そして2楽章最後にEu,Flg,Chimeにある鬼畜フレーズ、めちゃくちゃ響いてて良きですね。

《3楽章》
ppでのLowFとDの2拍ずつの56小節の基礎練(おい)、たっぷりゆっくり息吸って出来て良かったです。多分これ本番が1番上手かった。聞こえへんけど()
+数え間違えせんでよかった…。これに尽きます。
ソロ1個目、ちょっと音ちっちゃかったですかね…。
ソロ2個目、良い。「思ったよりしっかり鳴らす」を意識しました。練習でもずっと息足りへんかったけど、ホールやと響きが残るので途切れずに聴こえるんですよね、最高でした。
ソロ3個目、pぐらいで吹いてしまった。ごめんなさい。mp、、しかも途中で1回詰まってしまった、、やらかし、、

《4楽章》
「響き渡るってこーゆーことなんや」そんな感想を抱いた冒頭。
そして中盤のスーパーカデンツァターーーイム。
えー、その後のEuミュート(爆速で外さないといけないやつ)よく頑張りました😊
そして迎えたフィナーレ!!!!
終わりに向かっていく感じが好き!!!!
この3年間(ほぼ2年)の集大成を魅せることが出来たのではないでしょうか。
曲名にもなっている「Phoenix」が、火の粉を輝かせながら夜空に向かって飛んでいく、そんな光景が目に浮かびました。
この学年の色が思う存分に出た演奏会だったんじゃないでしょうか。

アンコール1 輝く未来

出ました。持ち変え3つ目「バイオリン」。
裏話としては、「この曲バイオリンでやってくれへん?」と言われたのが本番3日前、楽譜作ったのは本番前夜という大事件がありました。(ピアノとアコギもそうだったみたいですね…やべぇよ……)
もうちょいはよ言ってくれ…とか思いましたが、まあそこはうちの指揮者だなと。納得してました。
チューニングは吹奏楽なので442で合わせていたはずでしたが、第1部開始から約2時間半、しかも舞台袖という比較的暖かい場所に置いていたのでピッチ下がりまくりでした。管楽器は暖かいとピッチ上がりますよね、えぇ、、
舞台袖に楽器を取りに行った時に一応全部ちょっとは上げたんですが、それでも管楽器のピッチには合わせきれませんでした。でもバイオリンは弦楽器。指さえ動かせばピッチなんてお手の物(嘘、きついです)、各音集中に集中を重ねて指を動かしました。
録音を聞くと、バイオリンの音が想像の5倍ぐらい入っててビックリしました。各音、そんなにおかしくなかったかなと思って一安心してます。
トランペットソロやオーボエソロ、その裏のホルン、全てが好きです。
ここまでの曲を見ても、弊部は弱奏よりも強奏のイメージがあるかと思いますが、この曲ではしっかりと弱奏も出来るんだということを魅せられたかなとおもいます。

アンコール2 アンコール!

その名の通り、本当のアンコールとして演奏した「アンコール!」。
部長挨拶が終わるとともに始まったこの曲は、何故か入りそびれた人が多く、出だしから徐々に音量が上がっていくという感じでした。指揮者がツマミでもいじってたんかな🙃
この曲ではユーフォを演奏していた、つまりクラリネットは正規の9人のみだったのですが、本番前に何度かみんなで練習していたからか、クラリネットソリ上手すぎました。
ホルン裏のグロッケン、ダブルリードの皆さん、トロンボーンさん、あなた達は天才ですか???天才ですね???というメモを発見しました。
このメモを見るだけで、みんなの音が粒だってキラキラと輝いている様子が今見ているかのように目の前に浮かんできますね。
さて、もう1つ書いてあります。
「なんでバリチューで走るねん」
すんませんでした!!!!
ユーフォの連符で恐ろしい程に走ってました。すみませんでした!!!!!

そして最後のTutti。色んな楽器、色んな人がいて、みんなキラキラ輝いて大空へ羽ばたいていく。そんな光景が目の前に広がりました。
うちの代の吹奏楽だ〜!R君(指揮者)の音楽だ〜!って感じがして、聴くたびに愛情が溢れてます☺️

おわりに

「私とユーフォ」ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
本章をもちまして、一旦終わりとさせていただきます。
3回生の3月に投稿、図ったわけじゃないです。たまたまです。でもキリよく終わることが出来て良かったです。
次章は4回生になって復部したら書いてみようかな?とか思ってます。

それではまた会う日まで〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?