歴史の長い放送局「BBC」について

配管内赤錆防止装置「NMRパイプテクター®」が導入された建物の中には、英国の放送局であるBBC（英国放送協会・British Broadcasting Corporation）があります。今回はBBCで発生していた赤錆問題や、NMRパイプテクター®による防錆結果について紹介していきます。
日本でもその名を知られる英国のBBCは、1922年にラジオ局として開局し、世界で初めてテレビ放送を開始したのは1936年の事です。BBCの有名な番組には、55年以上も制作されている世界最長のドラマ「ドクター・フー」や報道番組「BBCニュース」があります。

赤錆劣化対策としてNMRパイプテクター®-NMRPT-を2棟に導入

NMRパイプテクター®が導入されたのは、1953年に建てられ老朽化により、空調冷却水配管内で赤錆腐食の進んでいたメインブロックビルと、同様に空調冷却水配管内で赤錆腐食が進んでいたステージ5ビルの2棟です。
NMRパイプテクター®を導入した2006年4月時点でメインブロックの築後年数は53年と大変古く、空調冷却水配管の耐用年数20年程の亜鉛メッキ鋼管を使用していたことからも、大幅に耐用年数を過ぎた配管を使用していた事が分かります。

NMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆効果で設置前の水中の鉄分値が設置後は100分の1以下にまで赤錆による鉄分値を減少

配管内の防錆効果はNMRパイプテクター®導入から1カ月ほどで、メインブロックビル、ステージ5ビル共に確認されました。英国での空調管の水中に含まれる、鉄分値の水質基準値は1.0mg/ℓとされる中、NMRパイプテクター®導入前のメインブロックビルの冷却水配管の循環水中の鉄分値は、5.53mg/ℓと赤錆の溶け出しにより、高い鉄分値である事が分かります。導入32日後の水質検査では、鉄分値が0.05mg/ℓと水質基準値以下の、大幅な鉄分値の減少が確認されました。ステージ5ビルについても、導入前の鉄分値3.80mg/ℓと非常に高かった状態から、導入後は0.06mg/ℓまで減少し、水中の鉄分値量から判断して、完全に赤錆腐食の停止した事が確認されました。

NMRパイプテクター®-NMRPT-による赤錆防錆方法

BBCでのNMRパイプテクター®導入事例によって、改めて老朽化の非常に進んだ配管でも、NMRパイプテクター®は高い赤錆防錆効果を発揮する事が確認されました。 NMRパイプテクター®の防錆効果は、配管内部に発生した赤錆を黒錆に還元する事で起こります。赤錆から黒錆への還元には、水和電子（水の自由電子）を利用しています。通常、クラスター（水分子の集合体）の内部に存在する水和電子を、NMRパイプテクター®の発する特定の電磁波で、水分子の水素核に核磁気共鳴を起こす事でそのクラスターを小さくし、水和電子をクラスターの外側に移動させ、その水をポンプで動かし水和電子を剥離放電させます。剥離放電によって赤錆を体積1/10以下の黒錆に還元します。

配管内の赤錆を黒錆に変える事での様々なメリット

では何故、黒錆になる事で優れた防錆効果を得る事が出来るのでしょうか。その理由の1つとして、赤錆はもろく水に溶け易い性質に対して、黒錆は、硬く水に不溶の不動態である事があります。配管内の赤錆が黒錆還元する事で、赤錆の表面が黒錆被膜で覆われます。黒錆被膜によって新規の赤錆ができない環境となり、配管内が強化される事になります。また、赤錆によって配管内閉塞が起こっていた場合、赤錆が体積1/10の黒錆に変化する事で、赤錆閉塞が縮小改善していきます。この様に、黒錆は赤錆によるデメリットを全て解決できるのです。

配管内の黒錆は安全面でも安心です

では黒錆が配管内にできる事による、健康への安全性はどうでしょうか。黒錆によるコーティングは、南部鉄瓶や中華鍋で活用されています。私たちが普段から食べている料理等も、黒錆のコーティングがされた中華鍋等を利用して、調理されたものも珍しくない事から、安全性には問題ない事が分かります。
この様に、NMRパイプテクター®は黒錆の特徴を上手く利用した、他にはない防錆技術と言えます。

建物寿命まで配管延命を可能にするNMRパイプテクター®-NMRPT-

BBCではNMRパイプテクター®導入時、築53年が経過していたメインブロックビルで配管内の防錆を実現しましたが、NMRパイプテクター®の防錆効果は、最低でも40年は継続する設計となっている為に、メインブロックビルでは建物寿命まで安心して配管の維持を行う事が可能です。これだけ長期の配管内防錆を可能にする配管更生技術は、現在、NMRパイプテクター®の他にありません。みなさんの管理されている建物で、是非NMRパイプテクター®の優れた防錆効果を実感ください。

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