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King&Princeの”ファン”になってしまったと感じた、痛み

今、大きな転機を迎えようとしているアイドルグループ King&Prince

このキンプリが、ファン(通称ティアラ)と共に、ずっと大切にしてきたらしい曲がある。

『King&Prince,Queen&Princess』
という曲だ。

リリースとしては、1stアルバム『King&Prince』の通常盤にのみ収録されている曲らしいのだが、LIVEでは終盤のしっとりとした場面で歌われるし、
歌詞や曲調を考えても、LIVEにきてくれたファンを想い、メンバーからの愛を伝えるような曲になっているな、という印象だ。


私はまだLIVEにも行っていない、今年に入ってから東京ドーム公演『Mr.』のBlu-rayを観たのが、初めてのアイドルのLIVE、というくらいの感じだ。
先月発売の『Made in』というアルバムを引っ提げたアリーナツアーのBlu-rayは、getできたはいいもののまだ半分も観られていない。

(母がキンプリをすきじゃなかったら、親子で共同出資で買うということもできなかった。鬱病無職の私のもとに、キンプリの映像作品が届くことはなかった。)


King&Princeから、3人が脱退する。

憶測を抜きにして、永瀬廉くんが自身のラジオで話していたことに基づいて考えると、おそらくこの『Made in』のアリーナツアーの頃には、3人(岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太)がグループを脱退することは決定していたと思う。
私は、このBlu-rayはLIVE本編より先に、ドキュメンタリーを再生したが、
序盤、私の推しであり、これから髙橋海人と共に2人でKing&Princeを作っていくことになる永瀬廉が、笑っていない、元気がないように思えてしまった。
それが気になってしまい、途中で観られなくなったりしながら、今も中途半端で。

「どんな顔してツアーをしたらいいかわからなかった」、という趣旨の発言が、彼のラジオであった。
事務所のせいとか、彼らの意志とか、そういう事実はきっと何年も、あるいは永遠に知ることはできないだろうけれど、
この体制になることがアリーナツアーの時期に決まっていたとしたら、ラジオでの彼の気持ちが本当だとしたら、納得だし、ドラマ撮影も同時進行だっただろうし、心身共に大変だっただろう。
他のメンバーももちろん、ファンや世間には明かせないけれど、5人最後のLIVEだということを知っていて作って、行ったのだと思う。
おそらく、LIVE映像本編を最後まで観たら、実感することになるのだろう。


そんな中、

今月発売になるベストアルバム『Mr.5』の、初回限定盤Bの特典映像に、
『King&Prince,Queen&Princess』の、MVが収録されることがわかった。

そして、
そのMVの前半部分が、YouTubeチャンネルにて公開された。



なんとも言えない、深い深い、切なさに襲われた。

ちゃんと、
5人の”別れ”というものを、
これが思い出になる、というようなことを、
突きつけられた気分になった。

岩橋玄樹くんがいた6人の頃から、プライベートも含め本当に仲が良く信頼しあっているグループ。
(私は6人の時代のことは詳しくないが)

Jr.時代も含めた、これまで撮ったメンバー同士の写真を、各々が懐かし気に眺めている映像。
初めはひとりひとり、そしてそのうち暗室に集合し、スクリーンで映し出される写真を見て、笑いあう。

世に出していない、プライベートな姿が映った、本当に個々の持っていた写真も提供したのだと思う。
し、『Made in』のFC限定盤にのみ封入されていた、ロケ地にたまたまあった機械で5人で撮った、女子高生のようなデカ目加工したプリクラ。
”ズッ友”と書かれたプリクラを、ここで、なんと世界中が観られるYouTubeに大公開していた。
FC会員になれない私にとっては、うれしいことだった。

ただ、、、、、、、


どんな感情になったらいいのだろう。

言葉にならない、重い感情が、苦しかった。

Twitterを見ると、
ティアラさんはほぼほぼ泣いている。

「卒業式みたい」
「まだ5年も経たないのに思い出を振り返るには早すぎる」
「メンバーはどんな気持ちで撮ったのだろう」
「綺麗にお別れを演出しているのが切ない」

などなど、、、、、、あげたらきりがないが、とにかく、5人ではなくなることを突き付けられたような気持ちで、ティアラさんは悲しんでいた。

「3人を美しく送り出すために2人の時間を、、、」のように言うひともいたが、もうファンの分裂は仕方がない。今始まったことではない。



私は、まだまだキンプリ研究員のような気持ちで俯瞰で見よう、と思っていた節が、どこかである。
だが、なんだかざわざわした気持ちになっていた。


翌日の朝、King&PrinceのこのMVの公開は、各局のエンタメニュースで取り上げられていた。

撮影の合間の、個々のインタビューやオフショットも流れたが、
今後もKing&Princeのメンバーとして活動する髙橋海人が、

「堪えますね」

と、言ったのだ。

彼は、メンバー最年少の末っ子キャラとして、兄たちにかわいがられてきた。
今後を共にする永瀬廉とは、学年こそ違うがほぼ同い年。
もちろん、考え方などはだいぶ大人になっていて、メンバーのことをよく見ているし、みんなが笑顔でいてほしいと明るくしているように見える。
甘え上手な泣き虫キャラに見えていたが、平野紫耀と永瀬廉の関係が”氷河期”と呼ばれていた時代に、「自分がボンドにならなきゃ」とがんばって間を取り持ってくれていた。
兄たちに赤ちゃん扱いされる場面もあったり、”繊細さん”でもあるが、今、そんな彼が笑顔でずっとがんばって、踏ん張っている姿に、私は勝手に強さを感じていた。

廉とも話し合いができていることを明かしていて、
「選んでいく道の途中でたくさんのたのしいことを見つけていこう」
と、今後の活動について話しているらしいのだ。


でも、

やっぱり、そんな海人が正直に放った

「堪えますね」

の言葉。



このひとが、あのとき必死につないだふたりは、
結局道を分けてしまう。

そして、彼がつなぎとめてくれたこの”しょうれん”(平野紫耀×永瀬廉)というコンビの関係性が、私はだいすきで。
(詳しく書こうとすると脱線しそうなので割愛します、またの機会に)


その、
しょうれんの、やりとりが、

これから、、、、、、



見られなくなる。

リアルタイムで、感じられなくなる。


普段べったりしないのに、急に紫耀ちゃんがいじってくれたときに隠しきれない嬉しい笑いをする廉。

廉を甘えさせてくれて、腹の底から笑わせてくれる岸くんも、
一見ひとりぼっちになっているように見えてしまうマイペースな廉を、さりげなく仲間に入れてくれる神宮寺くんも。


なかなか自分から輪の中に入ってぎゃーぎゃーしないタイプのマイペースな廉を、まるっとうけとめてありのままにさせておいてくれ、
勘違いされやすい彼の、影での努力を見ていてくれ、
ひとりでのお仕事を”グループのために”という思いでしていることをきっと理解し、応援してくれていたであろう、3人の兄たち。


その、やさしいやりとりが、

もう、みられないのか。


廉が、もうグループの中で、兄たちに甘えること、
たのしい兄たちの姿に爆笑することが、

できなくなってしまうのか。



朝の一連のニュースを観てから、

それが、

俯瞰で見た感想ではなく、
自分にとって苦しいことなのだと。

それがこれから始まるのだと。

これは、私にとっての”現実”なんだと。


、、、、、、いうことを、理解した。


初めて、
自分のこととして、
苦しみを感じて、
ずどんと、心が重くなってしまった。


自分がすきなひとが、脱退する、退所する。

そういうひとの気持ちは、
これ以上の苦しみかと。

痛感した。

全てを理解なんてしていない。
でも、

初めて、胸にずどんと、苦しみが落ちた。


そこから、
突然、キンプリの動画が観られなくなった。
YouTubeで動画を観るのも、
ひととおりのMVは、表情からいろいろ考えてしまうから、
Dance Practiceを中心に流すようになった。



私は今後、れんかい(永瀬廉、髙橋海人)の作るシン・キンプリにパワーを送る役割をしたい気持ちは変わらないけれど、
初めて、アンリーという存在、そうなりたくなる気持ち、
少し考えた。
(私はそうなるつもりはないし、不必要に誰かを叩くことを許すわけではない)

でも、
箱推し、5人のしあわせを願うことを前提として、
私が永瀬廉を応援したいという気持ちは、変わらない。

3人が脱退を発表してから、
たまたまラジオをもっていた永瀬廉が、公の場でそのことについて話すことになったが、あのラジオで傷ついたひとがいるらしい。
どういう言葉で?ということまで調査するほどの元気なメンタルはないのでしないけれど、
紫耀ちゃんの名前を出してしまったことなのだろうか。

あのとき、事務所から台本が渡されていたとか、監視がついていたとかいろいろ憶測はある。
本人の言葉としてだから傷ついたひと、台本通りに話したと思って苛立ったひと、、、様々な気持ちは理解したくても、
廉があのときラジオブースまで行けたこと、ちゃんと時間いっぱい口から言葉を出せたことだけでも褒めてあげたいというファンの私なので、
どうしても廉を思ってしまう。


廉はキンプリがだいすきで、
みんなといる時間がだいすきで。
俳優専門でやりたいのではなく、いちばんやりたいのはLIVEだと公言している。
分かり合えないことは仕方ない、嫌われたとしたら仕方ないと思えるひと。
それでもあのとき、彼は、これからのKing&Princeが、
混乱するファンの”よりかかれる場所でありたい”と言った。

彼が泣きながら話した内容より、感情の嘘のなさを感じて欲しいし、
『グッとフレーズ』内で話していた
「目標が同じでも、歩幅が違うだけ」が全てかなと、思う。


みんなが理解してくれなくても仕方がない。
人間、考え方が同じひとなんて1人もいない。

れんかいのつくるKing&Princeを応援したいと思うひと、
5人がまた復活するということを諦めないひと、
脱退するそれぞれの推しについていくひと。


みんな間違ってない。

誰も間違ってない。



間違ってるのは、
その意見の違いを叩き合うこと。
誰かの推しを悪く言って平気な顔をするひと。

みんな違っていいの、すきなひとも考え方も。
わざわざ人を傷つける必要はないの。
キンプリのみんなはどこまでもお互いを思い合えるひとたちだから、
自分もそうでありたいなって、私は思う。

"ファンはアーティストの鏡"

アイドルをすきになったのは初めてだけど、誰をすきになっても言葉は大切にしたいって思う。


こんなにやさしい、お互いをリスペクトし合えるグループがいるんだって思った。
だいすきだ、King&Prince。

私も彼らみたいにやさしくありたい。



6人の時代もあったし、Jr.としての活動期間もある。
私の知らない彼らが、まだまだいる。


もっと知りたい、
でも、知ったらもっと寂しくなるような気がして。


私、

ファンになってしまったんだ。


ティアラだと公言するのは、まだ恐れ多くて、できないけれど。



仕事仲間というより、ともだち。

子どもみたいに遊んで、真剣にパフォーマンスして。

誰かが大変そうだったら、さっとフォローして。

みんなのいいところを、ちゃんと、全員が、ひとりひとりを見ていて。


そんな素晴らしいみんなが、この先しあわせにならないわけがない。

そう信じて、見守るしかない。



そして、自分が元気でいないとだれも救えない。
だから、明日も、食べて寝て、ちゃんと生きよう。


少しでも、笑っていてほしい。
無理にではなくて、心から。



私と、私のたいせつなひとが、どうか、笑っていられる未来を迎えられますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。