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オタク描写のリアルさに鳥肌。”だから私は推しました”

『だから私は推しました』というテレビドラマを知っていますでしょうか。

約1年前、NHKのよるドラ枠で放送されていた作品です。

結論から言うと、人生で五本の指に入るくらい心に刺さる作品になりました。DVDBOXの購入も決めちゃいました。

おうち時間にたまたまアマゾンプライムで見つけた『I”s(アイズ)』を一気見したことでヒロインの葦月伊織役を演じた白石聖さんに魅了されてしまい、彼女の出演作を探していた時に見つけたものです。

今はNHKオンデマンドにて配信されているものを視聴することができます。

この作品、放送当時も気になってはいたのですが、いかんせん1話を見逃してしまうと見る気が失せてしまうという性分なので、その当時見ることはありませんでした。

今回は迷わず視聴を進め、気づいたら夜までかけて一気見していました。

地下アイドルと出会い、オタク沼にハマったOLを待ち受ける意外な運命とは―。
「他人からのイイネが無いと不安…」 「みんなが良いって言うものしか良いって思えない…」
そんな生きづらさを抱えるヒロインの人生を変えたのは、一人の冴えない地下アイドルだった…。 自ら愛したものに突き進むヒロインの転落と成長を、“地下”のディープな世界の中で描いていきます。

ドラマのあらすじはこんな感じです。地下アイドルに魅了されてその沼にハマっていく一人の女性を描いた物語ですね。

なんで私がここまでこの作品が刺さってしまったのかと考えてみると、地下アイドルの現場描写が非常に細かいところまで再現されているからなんでしょうね。

それはやっぱり、地下アイドル経験のある”姫乃たま”さんが地下アイドル考証として番組制作に参加しているからでしょうね。

いわゆる医療ドラマや弁護士ドラマに関しては、その道の専門家が監修として入ることは普通なのですが、”地下アイドル考証”なんて言葉をみたのは初めてです。それだけリアルを追求した作品だということでしょう。

といっても私は地下アイドルの現場に足繁く通った経験はないので、全ての描写に”あるある”なんて頷くことはもちろんなかったのですが、それでも10年以上アイドルの沼に浸かっていますからファンとアイドルの関係性なんかはたくさんのものをみてきたし、アイドル現場の雰囲気なんかも経験を積んできました。

そんな私が感動してしまうくらいにはアイドル現場の描写が細かくて的確だったです。さすがに。

じゃあどんな描写が?って言われるとそれはあげていたらキリがないので是非作品を視聴してもらいたいものなのですが、私が特に感じたことはオタク描写のリアルさですね。

物語のキーパーソンとなる”瓜田さん”なんてのはまさにそんな感じで、アイドルとの距離感がバグってしまってメンバーに対していわゆる”説教”なんてことをしてしまうのは”厄介さん”の典型的な例ですよね。説教されてアイドルが泣いちゃったっていう事例はたくさんあると思います。私もみたことがありました。地下の現場では頻発していることなのでしょうか、、。。恐ろしい。

あとは佐古くん演じる小豆さんの細かいところがマジでもうオタクオタクしすぎていてびっくりします。これは本当オタクにしか伝わらないと思うんですけど、ライブ始まる前にアドリブで掛け声出しちゃうのとか、フェスの最前を陣取って湧いているところとか、最終回のライブシーンで目を真っ赤にしながら推しにケチャを送るところとか、、。あれほんとに私生活でアイドルオタクをやっていないと一朝一夕で身につくようなもんじゃねぇと本当に感動しました。細田善彦さん、あれが役作りだったまじで尊敬の尊敬。あっぱれ。

あと最終回でいえばもう1シーン、職業弁護士の箱推し椎葉さん。ライブでラストの曲が始まるところで、メンバーの花梨が曲名を言った時ですよ。その瞬間に黄色のサイリウムを光らせるんですよ。その仕草です。大閃光?なのかどうかはわからないのですが、ドンキとかで売ってる使い捨てタイプのサイリウムは発光させるのに本体を折り曲げる必要があるんです。その折る所作ですよ!!!椎葉さんの。なんであんな自然に折ることができるんだよと本当に鳥肌が立ちましたよ、ええ。もうまじであればアイドルの現場に足繁く通って20年とかのベテランですよあの所作は。まじでびびりました。あのカットを採用した監督さんもカメラさんも素晴らしい。私が勝手に盛り上がってるだけかもしれませんけど。だれかこの気持ちわかってください。


と、びっくりするくらいの熱量で文字を打ってしまいました。放送からまもなく1年が経とうとしている作品に対してここまで描きたくなってしまったというのがどういうことか、是非察していただきたい。

もう、1話1話個人的なツボポイントを解説しようと思っています。それぐらいみてほしい、この作品。本当に面白かった。えぐい。キャスト全員好きになった。特に桜井ユキさんと白石聖さん、そして細田善彦さんと松田るかさん。サニサイ、フォーエバー。




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