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大江戸ランド構想実現決定!2019年7月オタクミュージアムジャパンがオープン!

砂長美んさんてどんな人?

経歴
茨城県出身、東京都在住。ロンドン芸術大学卒業。
大学在学中に教授よりディスレクシア(LD(学習障がい)の一つで、
知的に問題はないものの読み書きの能力に著しい困難を持つ症状を言う)の指摘を受ける。
帰国後一人悩むが、ディスレクシアの啓蒙・支援NPO法人エッジの出会う。2011年  障がい者のビジネスプランコンテストで準グランプリを受賞。コンテストの賞金60万円で惣菜店「Euro Deli」を経営。
2012年 ドキュメンタリー映画「DX(ディスレクシア)な日々」にボランティア主役出演。
2014年より、議員会館内で、初の試みとして障がい者施設などで製造されたお菓子やアクセサリーなどを販売。

○ヘアメイク事務所「Tokyo Makeup」の運営
○全国の障がい者施設の商品を販売する「ありがとうショップ」の経営
ありがとうショップ http://arigatoshop.jp/profile/
○発達障がいを広く知ってもらうため、障がいを持つ方を励ますための全国講演活動
〇大江戸ランド(2019年7月 東京都中央区月島にオープン!)
http://arigatoshop.jp/edo/

大江戸ランド構想が実現!「オタクミュージアムジャパン」7月にオープン決定!

森井: 大江戸ランド構想が実現するんですね!そして、オープンも決定!おめでとうございます!
美んさん:ありがとうございます!たくさんの人のお陰でここまでくることができました。今年(2019年)の7月に中央区の月島にオープンします。ミュージアムの名前は【オタクミュージアムジャパン】です。
森井:東京オリンピック前で不動産価格が上がってたり、物件が見つかりにくい中、下町の人気エリアにオープンできるなんてすごいですね!
美んさん:薬局のビルの2階で6畳一間ぐらいの広さからのスタート!小さく始めてどんどん大きくしていきたい。私が取引がある忍者トリック博物館は、麻雀の雀荘の8階建てビルの階とかにあるにもかかわらず、お客様はGoogleマップを使って来てくださる。だから、ミュージアムの内容を魅力的にするのはもちろん、集客を頑張ってたくさんのお客様に来ていただけるようにしたいです。


重度障がい者の仕事をつくる「博物館」

森井:構想はいつ頃から考えていたんですか?
美んさん:大江戸ランド構想を考え始めたのは4年くらい前です。「重度障がい者に最低時給を払いたい!」って思いから考え始めました。障がい者の作る商品で、折り紙や紙の製品をつくっているのは、重度障がいの方が多いんです。彼らは、パソコン作業ができなかったり、知的障がいもあって、お体にも両方障がいがあったりします。障がいのレベル的には、就労支援というより生活介護に近い方々です。重度障がい者が、働くにはどうしたら良いか?お土産として商品をもっと売るにはどうしたらいいか?その二本柱で考えました。重度障がいの人が面白いと思う事業ってなにかな?仕事ってなにかな?ってことをとことん考えて、何が必要で、どうしたら、最低時給が稼げるのか。そしたら、紙しか残らなかったんです。だから「紙」にフォーカスしたおりがみ博物館を作ろうと思いました。
森井:折り紙は日本文化の要素もあるし、海外でも人気ですよね。折り紙の作品だけじゃなくて、折り紙自体もお土産になるから「仕事」をつくることができますね。
美んさん:そうなんです。紙ならば、障がい者の仕事を作ることができる。そして、折り紙の作品を展示することによって、博物館にもできる。博物館の展示物は2回は見ないけど、1回は見てみたいじゃないですか?観光で日本にきた外国人だったら特に。博物館で日本らしい展示物をみて、製作体験ができれば1時間1000円ぐらいは払っていただけるかなって。さらに、お土産もおけば思い出として買って帰ってもらえる。「思い出」が重要なんですよ。折り紙博物館や折り紙会館、忍者博物館とかすでにいろいろあるんですけど、いくらあっても、お客さんは入ってこないんですよ。見て、体験して、思い出を持ち帰れるようにしないとお客さんは満足しないんです。
森井: 展示物で「文化」を体験で「サービス」を売るんですね。そして、障がい者の仕事をつくる。紙以外の文化にも展開できそうですね。
美んさん:いろいろ考えています。障がい者雇用もしていきたいので、分かりやすい障がい者雇用システムにしようと思っています。なので、どんなサービスでそんなシステムを使えば言葉が出来なくても運営出来るのかっていうのを考えています。外国の方に日本の文化に関するアンケートを取っているですが、「漫画」「おにぎり」という人が多い。あと、「紙すき体験」っていうものも、実は、多いんですよ。
森井: 紙すきって、即日持って帰れるんですか?
美んさん:すぐに持って帰れない場合は後日送ってあげたら良いと思っています。住所を書いておいてもらって。その封筒自体もお土産セットにしておいて。ミュージアムの職員は、完成した紙を封筒に入れて送るだけ。
森井: 素敵じゃないですか!旅行先から自分に手紙が届くのも良いし、友人や家族に送ってもよいですね。
美んさん:そうなの!
森井: 海外旅行だと、ただでさえ荷物が多いのに、かさばる大きいお土産は持ち歩きたくないですよね。その分、紙はかさばらないし軽いから良いですね。
美んさん:その通りなの。情報収集のために「箸袋友の会の会員」になりました。
森井: 紙だから箸袋ってことですね!箸袋友の会っていうのがあるんですね?!
美んさん:箸の袋を集めてる方々の集まりなんです。すごいマニアックです。家中箸袋だらけで、寝るところがないとかそういう人達の集まり。(笑)箸のコレクションの本もあるんですよ。箸袋友の会ではオークションやるんです。「これは、オリンピックの食堂でしかもらえない箸袋なんだ。」「これは5万だ。」とかって。それってすごい芸術の域で、日本が好きな外国人にとっては文化になるなって思いました。

「障がい者」を雇用する

森井:博物館を作ると人を雇ったりしないといけないですよね。そういうところはどうするんですか?
美んさん:最初は、施設外労働を施設にお願いする予定です。外で活動したいっていうご希望が施設から多いんです。適材適所で仕事を割り振れたらと考えています。就労支援B型は最低賃金を払わなくて良いんですね。だから、1時間1000円を3人で割ることができるですよ。そうすると人件費が抑えられる。
森井:そういう仕組みがあるんですね。
美んさん:安すぎて申し訳ないという気持ちもある。でも、潤沢な資金があってはじめるわけではないので、最初はこのくらいからスタートしないと、事業自体がつぶれてしまいます。施設にとっては、できるだけ外で利用者が活動できる場が欲しいし、私は人手がほしい。お互いの利害は一致している。
森井: ギブアンドテイクですね。
美んさん:ちょっと気分は悪い気がするけど、でも、ビジネスとして考えるとすると、そう思ってやらないと。いわゆる良いことしているって言って、貧乏になる人になっちゃうんですよね。それではいけない。ここから始めてた事業を継続して、たくさんの利益を生んで、どんどん還元していかなければならない。だから、私は絶対にこの事業を辞めてはいけないと思っています。
森井:軌道に乗ってきたら、直接雇用ができるような仕組みにするんですか?
美んさん:できます。障がいがある方は長時間労働が難しいので、時間制にして適材適所で働いてもらえるような仕組みにしていこうと思っています。

「障がい者」+高齢者、外国人、がんサバイバー

美んさん:障がい者だけじゃなくて、がんサバイバーと高齢者、外国人も採用したいっていう考えも最近加えました。その理由は、「障がい者は助けやすい」と思っちゃったんです。
森井: どんどん考えが進化していますね!
美んさん:助けるって言い方が正しいか分かんないけど。障がい者は障がい者手帳や年金の制度があるけど、がんサバイバーは制度が整っていないし、高齢者に関しては、あふれちゃっている。あとは、素直なことをいうと、高齢者については、自分の父に悪いなという気持ちがあって始めました。
森井: なんで悪いと思ったんですか?
美んさん:父は、離婚して1人暮らしです。仕事で茨城から東京に30年間通っていた企業戦士だった。地元に誰も友達がいない。せっかく日本の為に30年間も働いてきて、それが終わったら友達もいない老後。私は、そんな父親を助けられなかったから、その世代に何か光が当たることをしたいっていうのがあります。30年間も頑張って、日本の為に働いてきて、気が付いたら、仕事以外のスキルはない。でも、仕事のスキルはある。そういう人たちに活躍してほしいと思っています。外国人の雇用は、日本語以外の言語が話せて、ほかのスキルもあるのに、コンビニで働かせるだけで良いのか?って思うところがあります。外国人は外国人と話す仕事をした方が良いと思います。現在は、タイやカンボジアの観光客が多い。コンビニの店員さんも中国人とカンボジア人が多いという状況があります。彼らは、片言だけど日本人よりも英語を喋れると思う。それぞれが持ってないところを補い合って、障がい者と外国人と高齢者が働くことができるような気がしています。
森井:すごいインクルーシブな職場になりそうですね!
美んさん:なるといいんですけど。まだ、口だけで言っているから。そんな人達が、うまく働けるようなことを、考えるっていうことが私の仕事になってくるような気がしています。
森井: 当人達が気づいてない良いところを活かして、新たな価値を創造するのがビンさんのお仕事ですね。

「障がい者のため」は結局「みんなのため」になる

美んさん:車椅子の為にエレベーターの鏡ってついてるの知ってる?
森井: へぇ~!知らなかったです。
美んさん:エレベーターの中の後ろの鏡って、車いすでエレベーターから出る時に後ろに人がいるか見えるように鏡がついているの。車いすの人が見やすいように位置も下の方にある。でも今じゃ、車椅子の為にも関わらず、健常者の女の子達が、面接行く前に、化粧直しに役立ってる。曲がるストローも障がい者の為に作られたんですね。ストローが曲がって口元にこないと飲めない方々もいるので。曲がるストローも誰もが使っているでしょ?最も障がいの重い人が出来ることを開発したら、みんなに役に立つことだったっていうことが分かってきた。そう考えたら、どんどんおもしろくなっちゃったんですよ。健常者の為のおしゃれな物を考えるよりも、重度障がいのある人のために商品や事業を考えることが楽しい!そうすれば、誰もが世の中の人、全員使えるものができる。最初は、重度障がい者のことしか考えてなかったんだけど、これってもしかしたら、他の不自由な人にも使えるかなって気づいた。日本語ができない外国人は「言葉の出来ない障がい」と同じなんじゃないかとか。私のゴールは最重度障がいの人に時給1000円を払うことです。それが実現できたら、私、この仕事を辞めます!そこが私の最終ゴール。理由は簡単で、障がいの軽い人を助けても面白くなくなってきてしまった。助けるっていう言い方はおかしいけど、これからは、障がいが重い最も大変といわれている人達のために働きたい。

スポンサー大募集です

美んさん:スポンサー大募集です!障がい者雇用したい会社も探してるし、物品提供したい起業も探しています。スポンサーができるまでは・・・我慢の時期が多分1年、2年続くと思っています。1、2年の間にお客さんが入ってくるようなコンテンツは作ります。その間に、大手企業が障がい者雇用でやっても良いかなとか思ってもらえるような仕組みを作りたい。将来やりたいのって、例えば、抹茶だったら、伊藤園とかコカ・コーラにパビリオンごと買ってもらうんですよ。ディズニーランドのアトラクションみたいな感じで。最終的には、パブリオンごとに障がい者雇用をして、法定雇用率をクリアする。そうすれば、パビリオンで働く人はコカ・コーラに雇われてるってことになる。企業にとっては良いイメージにもつながると思う。このシステムを使った施設を全国に作るのを、私が55歳までにやりたい!

※Special Thanks!
PIPPOはボランティアの皆様によって支えられ、運営されています。この記事は以下のボランティアの方々のご協力で作成されました。
記事作成:akさん Naokoさん
記事投稿:ysさん

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