週刊少年松山洋_タイトル_調整

第19号『佐渡島庸平に負けたくない』

佐渡島庸平という人物がいます。

株式会社コルクという会社の代表取締役社長。

お仕事は漫画や本の編集。

代表(編集)作品は『インベスターZ』『宇宙兄弟』『オチビサン』『テンプリズム』『鼻下長紳士回顧録』『マチネの終わりに』など。

もともとは講談社のモーニング編集部の社員で三田紀房の『ドラゴン桜』を立ち上げ、小山宙哉の『宇宙兄弟』を立ち上げたヒットメーカー編集者。

2012年に講談社を退社した後に独立。

現在の“作家のエージェントをする会社”として株式会社コルクを設立されました。

佐渡島庸平 ツイッター

佐渡島庸平 『note』

私が佐渡島さんと出会ったのは2年前。

もちろんそれ以前から(ある意味業界の有名人だったので)佐渡島庸平という人物自体は知ってたのですが、初めて出会ったのは2年前の『マンガHONZ(現マンガ新聞)』の定例会議。

“この人があの佐渡島さんかぁー”

くらいの印象から始まり、あれから2年、毎月『マンガ新聞』の定例会議で顔をあわせてホリエモンや様々なメンバーといろんな議題について話し合ってきました。

佐渡島さんと話をしていてわかったこと。

単純に高学歴(東大卒)で頭がいい、とかそういうことではない。もちろん頭もいいし発言も切れ味が鋭い。けど、やっぱりなんかちょっと違う。単純じゃない。最初は“なんだろうこの違和感は”と感じていたことが最近になって少しずつわかってきた。

あくまで私から見て感じた一方的な意見ですが、例えば

“松山さん、○○○ってなぜこうなっているんですか?”

“あー、あれはですね、◇◇◇だからですよ”

“◇◇◇を△△△にはしないんですか?”

“△△△にはできないですね。なぜなら×××だからですよ”

“だったら松山さんが◆◆◆にすればいいじゃないですか?”

“あー、確かにそうかもしれませんが、なるほど、考えてみます”

こんな感じの会話が多いのですが。

佐渡島さんと会話していて思うのが“安易な共感が無い”ということ。

普通、人との会話ってどこかである意味落とし所をつくる意味でも最終的には共感して終わることが多いと思うんですよ。

それが、佐渡島さんと会話してるとまず無い。

ずっと問題提議から様々な方向性を模索するような会話が多い。

“なるほど。漫画家のアイデアを引き出す編集者佐渡島庸平の能力ってこれか!”

と勝手ながら納得しました。

それから次第に私は佐渡島さんとの会話を意識的にするようになってきました。

また、同時にいろんなことを観察するようになってきました。

佐渡島さんのツイッターやSNS、コルクという会社やコルクラボの活動。

ホリエモンと佐渡島さんの会話。

何度聞いても佐渡島さんの話には終わりが無い。

そして面白い。

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