週刊少年松山洋_タイトル_修正

オメェらはウルトラマンにでも守られてんのか?

言わずと知れた『エアマスター』の人気NO1キャラクター坂本ジュリエッタの名セリフ。

“オメェらはウルトラマンにでも守られてんのか? それとも楽園にでも住んでんのか”

これが初登場時のセリフですよ。

また同時にこんなことも言っています。

たとえばおまえらがその昔…幼き頃…捨てられて凍えてる仔犬を助けた事があるとしよう…
でも死ね
俺に向かってその汚い口を開くな 死ぬ前に教えてやる
脂たっぷりのオヤジ相手にするぶんには 鼠の脳ミソ同士OKだ
でも声かける相手によっては30mも蹴り飛ばされるんだ
もし生きてたら悔いあらためろ

坂本ジュリエッタ『エアマスター』より

街で援コー目的で声をかけてきた女子高生3人を相手に、坂本ジュリエッタはこのセリフを言ったあとに実際に30mも蹴り飛ばします。

連載当時、このブレないカッコ良さを持つ坂本ジュリエッタに日本国民3,000万人ぐらいが一発で惚れました。

私も完全にトリコになりましたね……。

あ。

おっと、いけない。

今回は坂本ジュリエッタのセリフを引用するところから始まりましたが『エアマスター』の話がメインではありません。

そう。

『ウルトラマン』の話です。

この坂本ジュリエッタの

“ウルトラマンにでも守られてんのか?”

というセリフには

『ウルトラマン』という概念の中に“無条件に守ってくれる存在”という意味が含まれているように感じます。

確かに過去50年にわたって制作されたきた数々の『ウルトラマン』。

様々な作品群の中でウルトラマンという存在は地球人にとっての絶対的なヒーロー。

無条件に助けてくれているようにも見えます。

事実、今までの作品の中でも、たくさんの宇宙怪獣の襲来による地球の大ピンチを何度もウルトラマンは救ってくれました。

別の星の宇宙人なのに。

ここです。

ウルトラマンは遠い星からやってきた宇宙人なのです。

なのに毎回、地球にあらわれて怪獣をやっつけてくれます。

なぜこんなにもウルトラマンは地球人を助けてくれるのでしょう?

*****

ウルトラマンが地球人を助ける理由

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