週刊少年松山洋_タイトル_調整

金かけりゃいいってもんじゃない

私は韓国映画が大好きです

「最近よく韓国映画を観られてますが何故ですか?」

って聞かれます。

もちろん“好きだから”観てるわけですが。

(あと観てるのは“最近”では無いです。かなり昔から好きで観ています)

何故、好きか?

色々と理由はありますが。

まずはこちらをご覧ください。

【映画の製作費ランキング】洋画
1位『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』約341億円
2位『クレオパトラ』約339億円
3位『タイタニック』約294億円
4位『スパイダーマン3』約293億円
5位『塔の上のラプンツェル』約281億円

ハリウッド映画の製作費が高いのは有名というか、もう当たり前の世界になってしまっていますが。

100億だと低予算と言われる世界です。

ハリウッド映画では200億・300億使って“誰も見たことが無い世界(地球)の大ピンチ”もしくは“誰も知らない見たことが無い大冒険”が描かれます。そりゃもう凄いCGを使って。

もちろん、私もハリウッド映画を観ます。

毎度毎度「すっげえええええーーーーーー!!」って思いながら観て興奮して、見終わったら映画館をあとにします。

で、その時に観終わった映画を反芻して振り返っても、ハリウッド映画って絵の印象は目に残っているものの物語や作品としての印象はあまり残らないんですよね。

*****

制作費が安いからこその工夫がある

一方で好きなのが邦画や韓国映画、これらの映画は極めて低予算。

だいたい1本当たりの製作費が1億円~2億円くらい。

もっと安い物もありますよ、私が知る限りだと5千万とか2千万という低予算で作られた作品なんだけどみんなが知ってる有名作品もあります。(園子温監督作品などは本当にこれくらい安い予算で作られています)

もちろん邦画や韓国映画でも、逆にたくさんの予算を使った超大作もありますよ?

けど、それでもいいとこ20億円くらい。

ハリウッド映画に比べると本当に可愛いものですよ。

はじめっから、スタート地点から全然予算が違うんです。

だから“そっち側”では勝負できない。

世界的に有名な俳優・女優は起用できない。

世界的なミュージシャンも無理。

お金のかかるCGは使えないから地球の大ピンチは描けない。

では、どこで勝負するか?

ここが、これこそが、私が韓国映画を好む理由。

*****

脚本力と演出力。

このふたつは、一番お金がかからないところなんです。

だからです。

だから、とことんまでこだわれるんです。

そうやって、とことんまでこだわってこだわって作られた脚本と演出のレベルが年々飛躍的に、いや、常軌を逸したレベルで、上がり続けているんです。

どういう頭をしてればこんな脚本が思いつくんだ!?と毎度毎度、感心を通り越して驚愕してショックを受けてちょっとヘコんだりしています。

だから、ずっと記憶に残るんです。

そしてヘコむほどやられるから勉強になるんです。

考えるのは無料なのです。

考えて考えてアイデアを“出す”ためには“入れるしか”ないんです。

だから、私は韓国映画を観続けるのです。

あと正直親近感もあります。韓国映画って食事するシーンが多いのですが、(当たり前ですが)みんなお箸を持ってご飯を食べてるんですよね。お茶碗持ってご飯とわかめスープとおかずと海苔を食ってる。これがちゃんと旨そうに見えるんですよねぇ。白人がナイフとフォークでステーキ食べてても旨そうには見えない。

街の中も坂道や裏路地があって、暗くって、オレンジ色の電球の灯りがあって、電柱と電線がある。

なんか親近感がわきません?

*****

さて後半部分はもう少し【韓国映画と復讐劇】に関する話を掘り下げていきたいと思います。

あと最後に私の【オススメ韓国映画10作品】を紹介します。

では張り切っていきましょう!

【韓国映画と復讐劇】

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