週刊少年松山洋_タイトル_修正

漫画をビリビリに破って泣きながら捨てた

随分と過激なタイトルになってしまいましたが、順を追って話していきますのであわてずに読んでいただければと思います。

まず、私は漫画・アニメ・映画・ゲームといったエンタメ作品全般をこよなく愛しています。

それはもう子供の時からです。

“それは私も一緒です!”

という方もいらっしゃるでしょう。(一緒ですね)

ただ私は幼少期から自分で購入した漫画・ゲーム・DVDなどを“売った”ことがありません。

今まで買ったものは全部所持しています。

私の場合はちょっと特殊で、ゲーム開発会社サイバーコネクトツーという会社の代表をやっていることもあって一部を完全に私物化しています。

要するに今まで買った膨大な漫画・本・ゲームソフト・DVDなどを会社のライブラリとして寄贈しているわけです。

普段会社にいることが多いわけですからむしろその方が便利だし、そもそもある時を境に自分の手元に全てを置いておくことが出来なくなったため“そう”しています。

漫画・本=1万冊
ゲームソフト=2,000本
DVD=9,000本

これらは全て会社のライブラリとして福岡本社・東京スタジオ・モントリオールスタジオに分けられて常設されていて、スタッフの誰しもが“いつ・何本でも・黙って借りて帰っていい”ことになっています。

まあ、これは人数が200人いる会社でエンタメビジネスをやっている企業であるが故の必要な情報共有でありスタッフの成長の為の施策でもあります。

今回の記事とは直接は関係ありませんが、念のため弊社の環境と施策を紹介させていただきました。

*****

さて、話を戻します。

私は今まで購入してきた漫画・本・ゲームソフト・DVDを“売った”ことがありません。

“売る”というのはいわゆるブックオフなどの中古ショップのことです。

もちろん私の周りには“部屋が狭くなってきたから本を売ってきた”という人もたくさんいましたが、私は全くその気になれませんでした。

一度購入して入手したものを“売る”という概念がありませんでした。

“ずっと一生持っておきたい”

と今でもそう思っています。

そもそも出版業界全体のことを考えると中古市場にモノが回ると、それを生み出した人たちには1円も入ってこないということも知っています。

そうした意味からも私は今後も“本を売る・ゲームソフト・DVDを売る”ことは一生無いと思います。(中古品を買うことも無いですね、まぁ、絶版商品などで仕方が無いものはあるかもしれませんが)

別にこれは“売る人が悪い”とか“売らない人が正しい”という意味では決してありません。

購入した商品をその後どうするのかは個人の勝手です。

好きにすればいいと思います。

ただ、私は、“我々”はそうしなかったし、出来なかったという話です。

*いつもと違って“二段構え”ではなく、このまま有料部分に突入してしまいますので、記事のタイトルに惹かれて読み始めた人には大変申し訳ありませんが、全文を無料公開できない理由もありますのでご理解いただければと思います。

本編は、“我々”というくくりに含まれる“ある人物”の話です。

私が大好きで尊敬してやまない“ある男の涙の物語”なのです。

『漫画をビリビリに破って泣きながら捨てた』

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