鈴乃ピタ【毎日更新】

日常のニュースや風景から着想を得て短編小説を書いています☆ぶっつけ本番! 2019・9…

鈴乃ピタ【毎日更新】

日常のニュースや風景から着想を得て短編小説を書いています☆ぶっつけ本番! 2019・9・29start

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自己紹介 52本のボールペン

私は見るも描くも夢が好き。愛用しているボールペンはsigno um-151という本当によく売っている物。 水色は集中する時。黄色は適当に書きたい時。黒は気乗りしてないけど書くとき。1番好きなのは茶色。シナリオは全部このペンで書いていた。一本使いきることが実績で、筆箱が膨らみゆくのが好きだった。 ただ、社会人として働き始めた今ではその実績が恐ろしい。実績がないと何も始めることはできないのだろうか。実績がないと認められないんだろうか。新しいことを始めたい時、実績がない人はどうす

    • 活動拠点を移しました☆

      Twitterと小説家になろうにて活動しています! こちらには今後しばらく投稿予定がありません。 短い間ありがとうございました☆

      • 金木犀を食べる人①

        その人からは秋が始まる匂いがした。 28歳になってそろそろ結婚を考えろと親から言われ始めた頃だ。 そういえば、彼女が元カノになったこと言ってなかったっけ?まいったなあ。それじゃあ3年半付き合ってることになる。とりあえず、彼女と別れたと言うだけよりも新しい人がいることを伝えるのが重要だ。 ...本当のことを言う今は仕事に打ち込みたいんだけど。 適当に入れてみたマッチングアプリ。 いいと思ったら左にフリックしてね!という案内だが顔しか出てこない。これで出会えるっていうんだから

        • 置いてけぼりの世界⑤

          陸に染まったたいやきくん、というレシピ名の下にはたい焼き型の駄菓子にリンゴやモモの味がするグミの駄菓子がちりばめられている。これ考えたのメガネくんじゃない。こんなユーモアがあるなんて知らなかったわ。 またページをめくると"お菓子の家" という名前の下にシガレットで組み立てられた家の枠組みが書いてある。 シガレットは ココア、コーラ、メロンとあるらしい。チョコやケーキで作られた家を想像した私の期待を見事に裏切ってくれた。 「こんなにシガレット食べられないって」 クスッと

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        自己紹介 52本のボールペン

          置いてけぼりの世界④

          自分が人気な物だけを身につけるマネキンだと自覚した途端、着ている服も髪もアクセサリーもメイクも... 全てが恥ずかしくなった。 「とにかく明日の文化祭準備はメニュー決めに専念して」 「私帰る」 拍子抜けした安藤の横を通りすぎ、教室を飛び出る。彼の声が聞こえてくる時にはもう廊下に出ていた。 おかしいな、自信だけは私の味方をしていたはずなのに。お金の為にバイトしてたのもランキングしか見てなかったのも、みんな恥ずかしくて涙がでてきちゃうよ。 ご飯はいらないというのはよくあるこ

          置いてけぼりの世界④

          置いてけぼりの世界③

          「宝箱喫茶って何よ」 放課後、二人になった教室で初めて安藤に声をかけた。 「皆の宝物を持ち寄って飾って、それにあったメニューを提供したいと思う。」 私の案を言ってもクラスメイトは まぁこんなもんか という反応を示していた。けれど、宝物喫茶は違う。 皆の目が...それこそ宝物のよう輝いた。 「予算だって限りがある。家庭科室が使えないから料理は作れない。豊富なメニューなんて非現実的だわ」 「メニューは大量の駄菓子にする」 駄菓子...? 「1個十円とかだし。バラバラ

          置いてけぼりの世界③

          置いてけぼりの世界②

          しかし、流行を追うということはお金を使い続けること。 JKの私は部活にも入らず毎日アルバイトをし続けた。学校が終わったら喫茶店で働き、夜は家でコスメ紹介のブログを書く。一位の物を買い続けるため、周りから賞賛を得続けるため。全ての努力は繋がっていると思っていた。 「それじゃあミクちゃん、文化祭実行委員よろしくね」 周りから贈られる拍手が気持ちよくないのは初めてだ。なんでこんなことに。しかも男代表は 「あー、よろしく」 安藤!髪もぼさぼさ、ズボンしわくちゃ、猫背でいつも

          置いてけぼりの世界②

          置いてけぼりの世界①

          今や、可愛くなる方法すらネットに約束された時代。 人気は自信になる。自信は行動で生まれるもの。 「ミクちゃんもう髪型変えたの?」 「かわいいー!似合う!」 私がクラスへ入ると途端に皆笑顔になる。可愛くなるための努力を怠らない私に相応しい反応だと思う。この髪型は昨日発売された雑誌、anuanuの表紙を飾った人気アイドルyukkiと同じもの。小顔効果ばっちりのふんわりボブに混ざる若干の外はねヘアが抜けを感じさせるのよね。 優越感に浸っているとこちらを睨む視線を感じた。私のこ

          置いてけぼりの世界①

          書き続けることができるか?

          今日は台風で、全く、一切外に出る理由がない日。書き続けるには最高の日だった。 けれど私は自分に負けて、この時間までパソコンすら開かなかった。モンハンしたりアイス食べたり、Amazonで映画見たり。 そういう日がたまにはあってもいいと思う。 でも、今日じゃなかった。 今日は全国の人が家にいて、いつも以上に書けばいつも以上に人に見てもらえる日だったはず。 そういうことができなかった自分が悔しい。 まだ足りない。夢を追う意識も、行動も。 この1日で逃した機会は一体いくつあるん

          書き続けることができるか?

          忘れて、子供帰り

          「はーちゃんがね、毎日布団を畳んでくれるの」 2週間ぶりに会った祖母が言った台詞は私を傷つけた。あぁ、遂に合体してしまったのだ。 「正直孫には何もしてもらえないと思ってたよ」 その通り。私はなにもしていない。お布団を畳んでいるのも、ご飯を作っているのも介護士だから。 「ありがとね。ありがとね。」 「うん...」 祖母の言葉を否定できないのは、否定したら祖母の世界が壊れてしまうのではないかという不安がある、という建前があったからだ。 本当は、私のことをわかってもらえないと

          忘れて、子供帰り

          「よし!」の魔法

          我が家の合言葉は「よし!」なにかをする前に言う。 あー今日はお風呂に入りたくないなーという気分でも、洗濯物したくないときも「よし!」というと何故かやる気がでてくる。 そんな魔法の言葉を、私はしばらく忘れていた。 本命大学の受験日。合格予想は67%。下手すれば落ちる。 緊張でお腹がいたくなる。 掌の蛙のお守りをギュッと握りしめた。ゲロっと私の緊張が出てきそう。 「よし!」が必要なくなったのはやる気を出さなくても机に向かうようになったから。でも、勉強時間と成績は比例しない。「

          「よし!」の魔法

          世界には色が溢れている

          毎日何かしら投稿をしようと決め、早10日が経ちました。 それまで漫画を読む度に、テレビを見る度に (いいなぁ...) とただただ嫉妬していました。自分の気持ちを殺して就職したことだけを後悔していたけれど、今では嫉妬する暇があれば景色に目を向けるようにしています。 本当に些細なことから小さな物語は始まり、毎日退屈に感じていた時間が少なくなりました。 と同時に 好きなことを仕事にするってなんて幸せなことなんだろう。と思っています。 羨むだけはもうやめる。 才能は続けるこ

          世界には色が溢れている

          あなたの世界に加わる私

          わいわいと、がやがやと、がしゃがしゃと... 世界は雑音に紛れている。 雑音ばかりの中から特定の音を選んで聞いている。 私が好きな音は雨の音だ。 ポツポツと雑音の中に響く雨音が波紋で辺りを静まらせていく。何度も何粒も。 初めて彼と出会ったのは雑音ばかりの飲み会だった。 何を話せばいいのかわからない。 うるさいのは苦手だし、音に潰されて声が聞こえない。 何て言ったのって聞こえなくて笑顔だけを浮かべる。 トイレに行くときに手にしたスマートフォンには今時古い、有線のイヤホンがつ

          あなたの世界に加わる私

          食べてて楽しいアイスは最高!

          自称コンビニアイス7割食べた女が上期下期を跨ぎ最高にハマっているアイスがこちら!森永 パリパリサンド☆ このアイス何がいいって、まず見た目!マックのハンバーガーくらいある厚さで、ミルクレープのようにバニラアイスと薄い何層ものチョコが重なりあってるんです。 し・か・も 層が手で巻いたみたいに綺麗じゃないんです! これ褒め言葉(*´-`)笑 機械で作ってるってわかっててもこういう作った感があるものは見て楽しい☆そして贅沢に感じちゃいます! いざ食べてみると顎が外れそうに

          食べてて楽しいアイスは最高!

          口内炎が5個あるのですが...

          案があまりにも...!何も!浮かばない日で「子供を産むと死ぬ世界」の続きを書けませんでした。ごめんなさい!!

          口内炎が5個あるのですが...

          ウズメは芸術家

          違うことを認めるのって難しい。 例えば5人いたとして4人の人が青だったら、赤い人も青い服を着たりして一緒になろうとするんだろうな。 私は「夏」をテーマにした美術部のコンテストの中でただ一人雪だるまを描いた。これは冬だと言われたが、暑い日々に涼しさを憧れる人々の心の中には雪だるまがいると思うから、この作品のテーマは夏だ。 先生も認めてくれなかったが、これしか描かなかったから仕方がない出品させたという感じだ。 私は頑固。自分の感性を曲げたくないという思いが強すぎる。だって、そ